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最終更新日:2011年7月5日

理事長コラム「窓辺」(静岡新聞夕刊連載)

 静岡県立病院の衣替え(4月2日静岡新聞夕刊掲載)

この4月1日より県立3病院が新たな出発をすることになりました。県立病院は県内に4病院ございますが、県立がんセンター以外の静岡市内にある県立総合病院とこころの医療センター、こども病院の3病院が単一の静岡県立病院機構という地方独立行政法人になりました。独立法人化と言っても病院の姿かたちが変わるわけではありません。県立ですが県条例の下で管理されるのではなく、独自性を持って運営が出来る体制になると言うことです。県の組織では人事や予算は行政のルールに従って規制されており、昨今の医療行政の目まぐるしい変化に対応することは困難でした。県から派遣される事務局職員は医療福祉とは全く無関係の部署、例えば土木、水産業などから配属されることもあり、2~3年して病院の業務に慣れてきた頃には他部署に配置換えになるのが通例で、医療に精通した職員が育ちません。複雑な医療制度と医事業務があまり分からない素人集団による病院運営です。また、予算は県で決められ、診療報酬が収入に直接回るわけでもありません。支出は項目別に細かく決められて項目間の転用は原則出来ません。これは全国自治体病院の共通の悩みですが、とくに県のような大きい行政システムにおいてより厳格です。これらの欠点を改善しようと自治体病院の独立行政法人化が少しずつ始まっておりますが、本県は全国県立病院のさきがけとして注目されています。

法人のキャッチフレーズは「ともにつくる 信頼と安心の医療」です。これまでの県の規制からかなり解放され、独自性のある対応が可能になりますので、これまでの県立病院としての役割をさらに高めて県民の皆様の期待に応えていけるように努力致して参りたいと思います。

 

文:地方独立行政法人静岡県立病院機構理事長  神原啓文

 

静岡新聞社編集局調査部許諾済み

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