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最終更新日:2011年7月5日
最近の医学部では、女子学生が30%を超えるようになっています。以前は10%前後でしたが、女子学生の医学部志望が増えると、女性の方が真面目に勉強するためか、入学率が高くなる傾向があります。女性医師は2007年には17.2%でしたが、2020年には25%になると予測されています。ソ連邦や東欧では女性医師の方が多く、EU諸国においては女性が3分の1、アメリカでも4分の1を占めています。
医師という職種が男女のどちらに向いているかは定かでありませんが、外科などでは体力を要しますし、緊急手術も少くないことから男性の方が有利かも知れません。いずれにしても、夜勤や当直など不規則で長時間勤務が多いという医師の宿命のゆえに、育児や家庭生活との両立が難しく、20~30歳台の若い時期に診療から離れる女性医師が少なくありません。医師不足が大きな社会問題となっている今日、女性医師の離職は重大な問題です。とくに、産婦人科、小児科では女性医師の割合が多いため、女性医師が復職できる環境整備に喫緊に取り組む必要があります。女性医師が継続して医療に従事出来るように、保育所や病児保育所の整備、女性医師同士のネットワーク作り、ワークシェアリングの勤務体制などの導入が必要です。また、医学の進歩が急速なため、育児等が一段落して診療に戻るには再トレーニングが必要で、そのような研修プログラムを用意しておかなければなりません。一般に、北欧やアメリカの家庭では、男女共同作業が進んでおり、妊娠・育児における女性の負担はかなり軽減されています。女性医師のご主人はぜひ奥さんを助けてあげて欲しいものです。同時に、女性医師の方にも医師としての社会的自覚を高く持って病院に戻って頂くことを望みます。
文:地方独立行政法人静岡県立病院機構理事長 神原啓文
静岡新聞社編集局調査部許諾済み
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