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ホーム > 県立病院機構について > 理事長挨拶 > 理事長コラム > 理事長コラム(4月30日掲載分)

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最終更新日:2011年7月5日

理事長コラム「窓辺」(静岡新聞夕刊連載)

  新型インフルエンザ(4月30日静岡新聞夕刊掲載)

 

1997年、香港で高病原性鳥インフルエンザAが初めてヒトに感染、流行しました。その時はニワトリの大量処分で大流行になりませんでした。その後、東南アジアなどで発生している鳥インフルエンザが鳥から人へ感染したとの報告はありますが、人から人への感染(新型インフルエンザ)は確認されていません。わが国でも鳥インフルエンザの発生が毎年見られていますが、今のところ人への感染はありません。

これまでの報告では感染者の約半数が死亡しています。それも青壮年に多く、重症の呼吸器感染症となり、10日ばかりで死亡しています。新型インフルエンザは一旦発生すると、人には免疫がありませんので全世界に短期間に拡大する可能性があります。世界的な大流行(パンデミック)が起こると、多数の死傷者の出ることが予測されています。人口の25%がかかると仮定すれば、過去のアジア風邪あるいはスペイン風邪からの推計から、20~60万人の死亡が予測されています。

その対策の第一は予防です。咳が出れば必ずマスクを着用、外出を控え、帰宅したらうがいと手洗いを励行。相談は保健所などの「発熱相談センター」へ。感染者が増えれば、国民は業務を縮小、さらには社会機能に関わる重要業務のみに限定する。医療機関の受診は重症者優先、軽症者は診療所への電話相談。病院では重症者以外の入院患者さんは退院して頂き、救急以外の受診・入院は順延、咳・発熱のある患者さんは別棟の「発熱外来」を受診、抵抗力の低い患者さんが入院している病院内へは極力入らないようにして頂きます。地震と同様に食糧や日常品などの備蓄(2週間以上)も心がけて頂く必要があります。こうしている間にも、豚インフルエンザがメキシコで発生とか。

 

 文:地方独立行政法人静岡県立病院機構理事長  神原啓文

 

静岡新聞社編集局調査部許諾済み

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