小児がん相談室リーフレット
静岡県立こども病院は、小児がん拠点病院として、小児に特化した高度な診療と患者・家族支援を多職種チーム医療により実践しています。診療のさまざまの場面で子どもの発達と成長を大切にし、こころとからだ、そして社会生活の視点から、将来を見渡したトータルサポートを心掛けています。
小児がん相談室では、患者さんやご家族の相談支援を行うとともに、寄せられた相談や診療経験をもとに、制度など知っておくと役に立つ情報や、治療方針などについて医療従事者と話し合う際に必要な知識をまとめたリーフレットを作成、配布して、患者さんとご家族を支援しています。今回、ホームページで公開し、広くご利用いただきたいと思います。
冊子の知識を活用していただくことはもちろん、これを契機に医療従事者との対話が進み、より良い医療が受けられることを願っています。
小児がん相談室長 渡邉 健一郎
このページの目次
- 将来のことを考え始めた君たちへ
- 若年がん患者妊孕性温存治療支援事業のご案内
- 小児がん治療後の予防接種について
- インフォームド・コンセントってどんなこと?
- インフォームド・アセントってどんなこと?
- セカンドオピニオンってどんなこと?
- 医療情報を上手に検索
- もっと病気のことを知りたいとき ー病理診断、病理説明についてー
- がん遺伝子パネル検査ってどんな検査?
病気と付き合いながら成長してきた皆さんは、これから、進学、就職、結婚といったさまざまなライフイベントを経験することになります。小児がん相談室では、体力的に自信が持てないなどの理由により将来を心配している方のために、ライフプランニングのサポートをしています。あなたもぜひ相談室に来てみてください!
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がんの治療は、時として子どもを授かるための生殖能力に影響を及ぼすことがあります。そのような場合には、事前に精子や卵子、卵巣組織などを凍結保存しておく、妊孕性(にんようせい)温存治療が行われることがあります。この治療を受ける方のために、治療費用の助成制度や必要な手続きについてまとめました。
「インフォームド・コンセントという言葉は聞いたことがあるけれど、具体的にどういうことなのか分からない」という方も多いと思います。なぜ、何のために行われるのか、また、治療方針など重要な意思決定の場面ではどのように考えたら良いのかなどについて分かりやすく書かれています。
医療を行ううえで、子どもの気持ちを大切に考え、子どもの権利を守るためには、インフォームド・アセントの取り組みが重要です。耳慣れない言葉ですが、いったいどのようなものなのか、子どもの権利のことと併せて分かりやすく書かれています。インフォームド・コンセントの冊子とあわせて、ぜひお読みください。
当院におかかりの方で、主治医から病気や治療方法についての説明を受けたうえで、さらにくわしい病理診断結果を知りたい、あるいは、実際に自分の細胞や組織を見てみたいと希望される患者さん、または保護者の方を対象として、病理説明を行っています。病理診断、病理説明とはいったいどのようなものなのか、分かりやすく書かれています。