平成28年度 静岡県立こども病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 3653 1011 131 155 27
 当院は小児専門病院であるため、入院患者の大部分が10代以下となっている。例外として産科の分娩と循環器系の疾患についての長期のフォローアップを行っているため、少数ではあるが20代以降の患者も受け入れている。年齢階級別退院患者が10代以下に集中していることが当院の特徴であり、小児専門の総合病院として内科系、外科系とともに幅広い疾患に対応することができる体制を構築している。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140280xx99x0xx 気道の先天異常 手術なし 手術・処置等2 なし 67 2.19 5.02 0 4.04
040310xxxxxxxx その他の呼吸器の障害 47 4.72 10.77 0 5.83
040180xx99xxxx 気管支狭窄など気管通過障害 手術なし 23 2.57 8.48 0 6.39
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 22 4.23 7.44 4.55 6.41
180040xx97x0xx 手術・処置等の合併症 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 21 8.95 15.58 0 12.62
 当科では、消化器外科、固形良性悪性腫瘍、呼吸器外科、腎移植、内視鏡手術、その他外科一般の診療を行っている。上位は、新生児、呼吸器系疾患となっており、先天性声門下狭窄症や先天性気管軟化症、処置後声門下搾取、気管切開部肉腫、気管軟化症がある。これらに対して、顕微鏡下喉頭手術や肋軟骨移植、スライド気管形成を行っている。また、食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患)では、胃食道逆流症や食道狭窄、胃軸捻症がある。これらに対しては、主に内視鏡手術を行っている。
 県内外の多くの新生児から小児の気道、肺、消化管疾患の治療を行っている。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
14031xx09910xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 100 3.37 4.39 0 8.9
14031xx004x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 経皮的肺動脈形成術等 手術・処置等2 なし 69 3.88 5.91 0 7.07
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 34 4.06 5.51 0 11.47
14031xx19910xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳未満) 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 28 3.14 4.62 0 0
14029xxx97x0xx 動脈管開存症、心房中隔欠損症 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 24 4 6.45 0 6.67
 患者数上位1位、2位、3位、4位、は先天性心疾患のDPCコード分類となっている。2位は心臓内に挿入したカテーテルにより血管を拡げるカテーテル治療である。3位は不整脈の原因となっている部位をカテーテルを用いて焼く治療である。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100250xx99100x 下垂体機能低下症 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 39 2.9 3.81 0 6.69
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術・処置等2 なし 26 2.19 3.95 0 2.46
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 23 6.83 5.79 0 5.09
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 22 8.32 6.42 0 4.41
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 17 8.24 6.02 0 2.88
院内標榜科:総合診療科
 当科では、様々な合併症を有する児の入院が多く、またERも運営しているため感染症、呼吸器疾患、消化器疾患を担当している。小児集中治療室(PICU)や新生児集中治療室(NICU)を経由した患者の受け入れが多く、脳性麻痺を中心とした治療の継続や在宅への移行も行っている。
 様々な合併症をかかえた児が多いが、在院日数は全国平均並みである。
※下垂体機能低下症が上位の理由については、内分泌・代謝科から依頼を受けて、総合診療科が検査入院を担当しているためである。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140140xxxxxxxx 口蓋・口唇先天性疾患 83 9.46 9.91 0 3.67
080180xx99xxxx 母斑、母斑症 手術なし 78 1.03 3.26 0 2.71
080180xx970xxx 母斑、母斑症 手術あり 手術・処置等1 なし 32 1.03 4.19 0 3.78
140490xx970xxx 手足先天性疾患 手術あり 手術・処置等1 なし 23 1.09 7.84 0 1.39
140490xx971xxx 手足先天性疾患 手術あり 手術・処置等1 あり 18 1.83 9.94 0 0.67
口蓋・口唇先天性疾患:口唇形成術、口蓋形成術、顎裂閉鎖+骨移植術、変形外鼻形成術を乳児期から思春期までの間に行っている。
母斑、母斑症:体表各部に見られる種々の母斑治療を行っている。手術治療のほとんどは全身麻酔で行っているが、巨大な母斑を除き日帰りで対応している。
手足先先天性疾患:手足の多指症や合指症手術は1歳前後に全身麻酔の日帰り手術で行っている。複数指の手術では翌日まで経過観察する症例もある。
血液・腫瘍内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等2 2あり 93 43.96 41.96 0 5.16
130010xx99x2xx 急性白血病 手術なし 手術・処置等2 2あり 75 5.19 13.96 0 6.61
130030xx99x30x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 18 2.89 17.63 0 11.22
040010xx99x3xx 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 3あり 13 5.31 11.76 0 1.31
130060xx97x00x 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 13 5.77 15.76 0 7.77
 急性白血病、非ホジキンリンパ腫、骨髄異形成症候群は全て血液の悪性腫瘍である。急性白血病はリンパ性と骨髄性に別れ、急性リンパ性白血病による入院の患者数が38人で症例の大部分を占めている。治療には化学療法の他、骨髄移植も実施している。(※上記患者数は繰り返し入院を重複して数えている。)
この他にも、小児固形腫瘍、出血時に血が止まりにくくなる難病である血友病の治療実績がある。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140490xx970xxx 手足先天性疾患 手術あり 手術・処置等1 なし 38 5.66 7.84 0 6.58
140500xx99x1xx 骨軟骨先天性形成異常 手術なし 手術・処置等2 あり 19 3.89 4.38 0 8.95
160800xx97xxxx 股関節大腿近位骨折 その他の手術あり 15 21.73 20.64 0 11.07
140500xx97x0xx 骨軟骨先天性形成異常 手術あり 手術・処置等2 なし 14 6.79 15.11 0 11.5
160800xx99xx0x 股関節大腿近位骨折 手術なし 定義副傷病 なし 11 12.91 15.97 0 10.55
1)先天性内反足に対する手術治療
2)骨形成不全症に対するビスフォスフォーネート治療
3)脳性麻痺などの麻痺性股関節脱臼・亜脱臼に対する手術
4)脚長不等に対する手術
5)ペルテス病などに対する大腿骨骨切り術
産科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2 なし 64 31.03 20.79 56.25 31.02
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 54 11.44 9.88 0 32.87
120170xx01x0xx 早産、切迫早産 子宮破裂手術等 手術・処置等2 なし 42 29 32.16 0 32.19
120170xx97x0xx 早産、切迫早産 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 27 31.81 28.53 22.22 34.04
120150xx01xxxx 妊娠早期の出血 子宮頸管縫縮術 14 14.21 19.42 0 32.57
 当科は総合周産期母子医療センターとして、多くのハイリスク妊娠・分娩管理を行っています。そのため、ほとんどが早産・切迫早産のDPCとなっています。当院では、産科と新生児科が協力し、疾患を持つ新生児に対して出産後すぐに治療を開始することができる体制を整え、地域周産期医療の向上に向けて努力を続けています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
14031xx002x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) ファロー四徴症手術等 手術・処置等2 なし 54 22.02 25.84 0 5.11
14031xx003x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 心室中隔欠損閉鎖術 単独のもの等 手術・処置等2 なし 24 10.17 14.56 0 3.75
14031xx102x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳未満) ファロー四徴症手術等 手術・処置等2 なし 23 27.96 26.85 8.7 0
14031xx19900xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 22 1.14 8.95 0 0.05
14031xx101x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳未満) 完全型房室中隔欠損症手術等 手術・処置等2 なし 20 48.55 40.36 15 0
 DPCコードによる診断群の分類は医療資源投入量(保険点数)を基準にしているため、単純な診断名で上記表にあてはめるのは困難と考えられます。例えば当院で「1歳以下の完全型房室中隔欠損症手術など」に分類されている患者さんには無脾症候群・単心室系統の患者さんが多く含まれており、しかし「無脾症候群に対する手術」分類はないため、そのような分類になります。また、「様々条件を持った未熟児を含む出生直後の0歳児で、長期入院が必要になった子供たち」が多く含まれており、そのような状況で平均在院日数は長めになっており、外来から予定手術で入院した場合の目安にはなりにくいことは注意していただきたいと考えます。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 38 5.45 7.12 5.26 7.47
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 16 7.88 6.02 0 8.88
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10 8.5 5.79 0 5.8
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 21.25 - -
040130xx99x1xx 呼吸不全(その他) 手術なし 手術・処置等2 あり - - 18.17 - -
1)難治性てんかん患者の三次病院としての位置づけされている当院には、他院でコントロールできなかったてんかん患者の紹介がある。外来でコントロールを試みることが可能な症例は、外来通院するが、患児の心身の状態、保護者の心配を鑑みて入院により加療する。また、West症候群など決まった治療法のあるものも検査入院を含めて受け入れている。
2,3)重症心身障がい児は、喀痰の排泄能が低く、また、胃食道逆流症、嚥下機能障害、摂食障害を伴うために頻繁に誤嚥性肺炎、感染性肺炎を起こす。近年は在宅人工呼吸器が普及し、在宅で人工呼吸を行っているものの受け入れも多くなってきた。
いずれの場合においても重症度が高いため、やや在院日数は長くなる。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 54 1.07 3.29 0 2.35
140580xx02xxxx 先天性下部尿路疾患 尿道形成手術等 26 6.31 10.03 0 2.58
11013xxx03xxxx 下部尿路疾患 尿管膀胱吻合術等 21 5.29 9.48 0 5.86
14056xxx97xxxx 先天性水腎症、先天性上部尿路疾患 手術あり 20 2.7 7.98 0 4.7
110320xx01xxxx 腎、泌尿器の疾患(その他) 瘢痕拘縮形成手術等 12 10.25 9.59 0 6.33
 停留精巣固定術は日帰り入院、腹腔鏡下停留精巣陰嚢内固定術は術後1泊入院で行っているため、平均在院日数が比較的短くなっている。水腎症に対数腎盂形成手術(体腔鏡下手術を含む)、尿管膀胱吻合術、および膀胱尿管逆流に対する膀胱尿管逆流手術は、原則3泊4日、治療用注入材を用いる膀胱尿管逆流手術は日帰り入院で行っているため、平均在院日数は比較的短い。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010010xx99000x 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 21 1.1 11.54 0 5.43
140080xx99x0xx 脳、脊髄の先天異常 手術なし 手術・処置等2 なし 21 1.05 3.97 0 5.48
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 20 4.95 7.52 0 6.4
180040xx97x0xx 手術・処置等の合併症 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 15 12.33 15.58 0 6.13
140080xx97x0xx 脳、脊髄の先天異常 手術あり 手術・処置等2 なし 14 15.21 14.79 0 2.93
 脳腫瘍に対しては血液腫瘍科との密な連携により、摘出術後の放射線・化学療法までを完結できること、その後も定期的な画像検査・再発管理を厳密に行えることが当院の特徴です。
 先天性中枢神経系奇形も産科・新生児科と連携をとり、出生時に整復術・シャント術などを施行し、その後は一定期間ごとに成長に伴う機能的・画像的フォローを行います。こどもに特化した専門科医(例えば泌尿器科・整形外科など)にも同時に受診できます。
 重症頭部外傷や他院での感染等によるシャントトラブルにも多くの実績があり、紹介を受けています。
アレルギー科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx0xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 なし 77 2.23 2.62 0 8.82
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 24 24.75 17.77 0 11.17
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 - - 10.7 - -
150070x1xx01xx 川崎病(2歳未満) 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 あり - - 10.68 - -
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし - - 6.02 - -
1)食物アレルギーの診断に当たって、最も信頼度が高いのは食物負荷試験です。当科ではリスクの高い食物アレルギー患者の診断のため、日帰り入院での食物負荷試験を多数行っています。食物負荷試験は、また、摂取可能量を判定する目的でも実施しています。食物制限はなるべく少なく、制限する場合でもなるべく完全禁止は避けて、安全な範囲を決めて摂取するよう指導しています。
2)当科は、膠原病や自己免疫疾患の患者さんをたくさん診療しています。普段、最も多いのは若年性特発性関節炎(JIA)ですが、平成28年度はSLEが最も多く、12名、次いで、JIAの6名、混合型結合織病(MCTD)の4名、次いで皮膚筋炎の3名でした。これらの疾患は、診断にも時間がかかりますが、症状を沈静化させるまで、治療薬の種類や量、組み合わせを色々変えて最適の治療法を見つけ出していく必要があり、どうしても入院期間が長くなります。いずれも慢性の疾患で、うまく治療ができないと深刻な障害が残ってしまいます。小児は長い人生が待っていますので、後遺症のない快適な人生を送らせてあげることを目標にしています。
新生児小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x497x4xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1000g未満) 手術あり 手術・処置等2 4あり 17 133.53 127.11 0 0
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 1あり 15 17.6 12 33.33 0
140010x397x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1000g以上1500g未満) 手術あり 手術・処置等2 1あり 10 43.8 50.65 60 0
140010x299x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 1あり 10 24.6 23.53 70 0
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10 7.6 6.18 0 0
 当院の超低出生体重児の入院数はきわめて高く、新生児期に手術を要する合併症児の入院数も高いです。静岡県全域から紹介入院されています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2 なし 46 13.17 22.67 0 8.46
110280xx991x0x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 あり 定義副傷病 なし 23 18.78 7.58 0 8.65
110280xx99020x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 17 13.06 9.32 0 8.35
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 13 7.85 12.84 0 9.08
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 11 10.82 12.43 0 4
・小児ネフローゼ症候群はほとんどが微小変化型であるが、その中で頻回再発例やステロイド抵抗性、腎機能低下例などの難治性症例が当院紹介となり、ネフローゼ急症の治療と免疫抑制剤コントロールを行い、早期退院・外来フォローとしている。
・「慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全~」の本症例郡は、経皮的針生検法(腎生検)を実施している。小児における腎生検は沈静を必要とすることが多く、検尿陽性例の確定診断、二次性腎炎の重症度判定のため、沈静化にて腎生検を実施している。ほとんどが治療の対象となり、腎生検結果と治療方針を説明した後、引き続いて治療を行い、尿所見が改善したところで退院としている。
耳鼻いんこう科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 35 8.46 8.12 0 5.09
030430xx97xxxx 滲出性中耳炎、耳管炎、耳管閉塞 手術あり 22 1 3.32 0 3.73
140245xx01xxxx 舌・口腔・咽頭の先天異常 舌繋瘢痕性短縮矯正術等 - - 3.33 - -
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし - - 5.8 - -
140170xx97xxxx 正中頸嚢胞・側頸嚢胞 手術あり - - 7.39 - -
(1位)小児の睡眠時無呼吸症候群に対する治療として、口蓋扁桃摘出術、アデノイド摘出術を行っている。合併症を持つ小児や3歳未満の小児においては、術後に小児集中治療室(PICU)で管理を行っている。
(2位)滲出性中耳炎、反復性中耳炎に対する鼓膜チュービングは、全身麻酔下で行っている。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - -
大腸癌 - - - - -
乳癌 - - - - - -
肺癌 - - - - - -
肝癌 - - - - - -
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
10症例未満のため(-)で表示されています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 - - -
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
10症例未満のため(-)で表示されています。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
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診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 208 0 0.06 0 3.9
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 17 0.35 3.47 0 9.88
K6333 ヘルニア手術(臍ヘルニア) 17 0 0 0 1.06
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 16 2.13 13.69 0 10.81
K510-3 気管支鏡下レーザー腫瘍焼灼術 16 0.75 4.5 0 13.38
 当科では、鼠径ヘルニアや虫垂炎の治療に腹腔鏡を用いた手術を標準的な手術として行っている。腹腔鏡を用いた手術は、傷が小さく痛みが少ないというメリットがある。臍ヘルニア手術は、日帰り手術での治療が可能である。鼠径ヘルニアは古くから日帰り手術を行っており、現在はほとんど傷が残らない腹腔鏡下手術を行っている。虫垂炎も腹腔鏡下手術が標準手術で早期の退院を目指している。
 また、通常の内視鏡的な手術器具では処置が困難であった、気管内や気管支内の肉芽(良性のできもの)や狭窄の治療に、喉頭顕微鏡下や内視鏡下にレーザー光線を用いた治療を行っています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1002 多指症手術(骨関節、腱の形成を要する) 25 0 0.16 0 0.72
K0051 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2㎝未満) 18 0 0 0 2.78
K288 副耳(介)切除術 16 0 0 0 1.88
K4262 口唇裂形成手術(片側)(口唇裂鼻形成を伴う場合) 14 0.93 5.71 0 3.57
K013-21 全層植皮術(25未満) 13 0.08 1.38 0 1.54
多指症:手足の多指症手術は1歳前後に全身麻酔の日帰り手術で行っている。
皮膚、皮下腫瘍摘出術:自然消失しない全身に見られる皮膚、皮下腫瘍に対し全身麻酔の日帰り手術で切除、摘出を行っている。
副耳切除:副耳の摘出を全身麻酔の日帰り手術で行っている。
口唇裂形成術:先天性の口唇裂に対しMillard+小三角弁法で手術している。
全層植皮術(25cm2):合指症の分離後の皮膚欠損部に全層植皮手術を行っている。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K836 停留精巣固定術 53 0 0.04 0 2.38
K809-2 膀胱尿管逆流手術 21 0.14 4.43 0 5.57
K819 尿道下裂形成手術 17 0 7.41 0 1.29
K8181 尿道形成手術(前部尿道) 14 0 9.29 0 5.71
K783-3 経尿道的尿管ステント抜去術 12 0.42 0.33 0 4.92
 触知される停留精巣に対しては通常の停留精巣固定術を、触知されない腹腔内停留精巣に対しては腹腔鏡下停留精巣陰嚢内固定術を行っている。膀胱尿管逆流に対しては、開腹で行う場合、通常Cohen法と呼ばれる尿管膀胱新吻合術を行っている。尿道下裂については、その程度により様々な術式が用いられ、在院日数にばらつきがある。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5761 心室中隔欠損閉鎖術(単独のもの) 19 5.32 13.32 0 1.37
K5862 単心室症手術(フォンタン手術) 15 1.33 25.67 0 3.87
K5702 肺動脈狭窄症手術(右室流出路形成又は肺動脈形成を伴うもの) 13 17 30.62 7.69 0.85
K5812 肺動脈閉鎖症手術(ラステリ手術を伴うもの) 10 3.4 30.6 0 8.6
K563 肺動脈絞扼術 - - - - -
 Kコードのによる分類もDPC同様、医療資源投入量(保険点数)を基準にしているため、単純に示されている術式のみを行ったわけではないことを考慮する必要があります。特に肺動脈狭窄症手術(右室流出路形成または肺動脈形成を伴うもの)には1歳以下・乳児期早期の患者さんが多く含まれており、術前・術後在院日数は長めとなっています。同様に外来から予定手術で入院した場合の目安にはなりにくいことは注意していただきたいと考えます。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K570-3 経皮的肺動脈形成術 38 5.53 3.13 2.63 4.39
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) 34 0.97 1.62 0 6.91
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他のもの) 31 1 1.94 0 10.45
K574-2 経皮的心房中隔欠損閉鎖術 14 1.71 1.93 0 9.57
K5621 動脈管開存症手術(経皮的動脈管開存閉鎖術) 10 1 1.1 0 2.6
 心臓外科で行われる「胸を開ける」手術ではなく、メスを入れることをしカテーテル(細い管)を心臓に挿入し、様々なデバイス(風船、コイルなど)を使って治療する方法である。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0482 骨内異物(挿入物を含む。)除去術(大腿) 等 25 1.36 10.4 4 10.52
K0581 骨長調整手術(骨端軟骨発育抑制術) 15 0.67 3.27 0 11.73
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術(下腿) 等 12 0 0.08 0 11.67
K028 腱鞘切開術(関節鏡下によるものを含む) - - - - -
K055-3 大腿骨近位部(転子間を含む)骨切り術 - - - - -
1)大腿骨骨切り術後のプレート抜去
2)脚長不等や下肢変形矯正
3)下肢延長術後などのピン抜去
産科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 69 9.35 7.28 1.45 32.86
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 37 11.05 6.95 0 32.3
K9062 子宮頸管縫縮術(シロッカー法) 22 3.05 17.18 4.55 33.77
K9061 子宮頸管縫縮術(マクドナルド法) 19 7.37 22.74 26.32 33.26
K8721 子宮筋腫摘出(核出)術(腹式) - - - - -
 当科ではハイリスク妊娠・分娩を多く受け入れています。そのほとんどが、帝王切開術に該当します。
また、頸管無力症にともなう胎胞膨隆症例については、独自のスコアシステムのもとでCAMの関与を判断し、否定された場合には積極的に頸管縫縮術を施行しています。これまで、約100名のケースに施行、妊娠32週以降まで妊娠継続できた症例は85%に達しています。
新生児小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度のもの) 40 0 38.4 42.5 0
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度のもの) 38 0 92.08 23.68 0
K2762 網膜光凝固術(その他特殊なもの(一連につき)) 等 10 84.4 61.7 0 0
K5622 動脈管開存症手術(動脈管開存閉鎖術(直視下)) - - - - -
K563 肺動脈絞扼術 - - - - -
 当院はハイリスク分娩の割合が高いため、新生児仮死蘇生術を要する症例が多いです。
 また、超早産児が多いため、網膜光凝固術を要する症例が多いです。
耳鼻いんこう科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 27 1.04 7.04 0 5.81
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 23 0.04 0.26 0 3.78
K370 アデノイド切除術 - - - - -
K347 鼻中隔矯正術 - - - - -
K0052 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2㎝以上,4㎝未満) - - - - -
(1)睡眠時無呼吸症候群に対する治療として、口蓋扁桃摘出術を行っている。
(2)口蓋裂児等、様々な症例に合わせてコブレーター(高周波を用いて粘膜の表面を焼灼する装置)を使用する例もある。痛みや出血が少ない切除を行うことができるデバイスである。
血液・腫瘍内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 40 5.93 50.48 0 3.95
K9212ロ 造血幹細胞採取(一連につき)(末梢血幹細胞採取)(自家移植の場合) - - - - -
K9222ロ 造血幹細胞移植(末梢血幹細胞移植)(自家移植の場合) - - - - -
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの) - - - - -
K4582 耳下腺悪性腫瘍手術(全摘) - - - - -
 白血病の治療で化学療法を行う場合、細い管(カテーテル)を体内に留置し、そこから薬剤(抗悪性腫瘍剤)を血管内に直接投与することがある。平成27年度は30件の抗悪性腫瘍剤を注入するためのカテーテル留置を行った。また、大量化学療法を行うための自家抹消血幹細胞採取、他に骨髄バンクドナーからの骨髄採取も行っている。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 73 1.47
異なる - -
 手術・処置等の合併症の症例数は、最も医療資源を投入した病名が入院契機の病名と同一が73件、異なるが4件(表中には非表示)で、その内訳は、中心静脈カテーテル感染症:15件、VPシャント機能不全:12件、術後吻合部狭窄:12件、術後創部感染:4件、術後ピンサイト感染・予防接種副反応:各3件、手術創離開・処置後左上腕動脈仮性瘤・心内修復術後胸骨癒合不全:各2件、その他:26件)となっている。症例の大部分は感染症によるものであり、院内から完全に無くすことは困難であるが、院内感染対策チーム(ICT)を中心に感染症対策に取り組んでいる。
更新履歴
2017/09/29
「平成28年度 静岡県立こども病院 病院指標」公開