令和3年度 静岡県立こども病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 2901 1167 150 111 15
 当院は小児専門病院であるため、入院患者の大部分が10代以下となっている。例外として産科の分娩と循環器系の疾患についての長期のフォローアップを行っているため、少数ではあるが20代以降の患者も受け入れている。年齢階級別退院患者が10代以下に集中していることが当院の特徴であり、小児専門の総合病院として内科系、外科系とともに幅広い疾患に対応することができる体制を構築している。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 95 1.03 2.78 0.00 3.80
140280xx99x0xx 気道の先天異常 手術なし 手術・処置等2 なし 90 2.08 4.55 0.00 6.51
140280xx97x0xx 気道の先天異常 手術あり 手術・処置等2 なし 59 2.68 5.99 0.00 7.69
030300xx99xxxx 声帯の疾患(その他) 手術なし 45 1.73 5.43 0.00 5.07
040310xxxxxxxx その他の呼吸器の障害 38 6.03 10.31 0.00 6.50
 当科では、消化器外科、呼吸器外科、固形良性悪性腫瘍、腎移植、内視鏡手術、その他外科一般の診療を行っている。上位は鼠径ヘルニア、呼吸器系疾患となっており、呼吸器系では先天性喉頭狭窄症や先天性気管狭窄症、処置後喉頭狭窄症、気管切開部肉腫、気管軟化症がある。これらに対して、喉頭顕微鏡下手術や助軟骨移植、スライド気官形成を行っている。また、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸の疾患では、胃食道逆流症や食道狭窄、胃軸捻症がある。これらに対しては、主に内視鏡手術を行っている。
 県内外を問わず新生児から小児の気道、肺、消化器疾患の治療を行っている。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140140xxxxxxxx 口蓋・口唇先天性疾患 113 7.65 8.84 0.00 7.82
080180xx99xxxx 母斑、母斑症 手術なし 73 1.00 4.17 0.00 3.00
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし 33 1.06 4.01 0.00 5.30
080180xx970xxx 母斑、母斑症 手術あり 手術・処置等1 なし 26 1.00 4.12 0.00 6.81
140490xx970xxx 手足先天性疾患 手術あり 手術・処置等1 なし 14 1.29 7.73 0.00 2.57
 口蓋・口唇先天性疾患:当院頭蓋顔面・口蓋裂センターで関連各科と連携を取りながら乳児期から思春期以降まで長期的な治療を行っている。静岡県内の口唇口蓋裂患者が集まっているため、患者数が多くなっている。形成外科はそのなかで手術治療を担当している。手術は、口唇形成術、顎・口蓋裂形成手術、上顎骨形成術、下顎骨形成術、変形外鼻手術など多岐にわたり、入院期間は手術により多少違いがあるが、平均在院日数は全国平均とほぼ同等である。
 母斑・母斑症 手術ありと手術なし:形成外科では、体表に生じる様々な母斑の診断および治療を行っている。治療方法は、手術による切除とレーザーによる治療がある。基本的に日帰りでの治療であり、在院日数は全国平均より短い。
 全身に生じる軟部組織腫瘍の診断および治療を行っている。基本的に日帰りでの治療であり、在院日数は全国平均より短い。
 手足先天性疾患:静岡県内の四肢先天異常が当院に集まってきているため、手術件数が多くなっている。多指(趾)症手術、合指(趾)症手術などである。基本的に日帰りでの治療であり、在院日数は全国平均より短い。
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
14031xx09910xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 70 3.14 4.14 0.00 9.86
14031xx004x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 経皮的肺動脈形成術等 手術・処置等2 なし 54 4.41 6.07 0.00 7.89
14029xxx97x0xx 動脈管開存症、心房中隔欠損症 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 31 3.65 5.75 0.00 8.52
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 30 3.97 4.79 0.00 12.07
14031xx09900xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 27 8.41 5.65 0.00 7.96
 先天性心疾患の精密検査である心臓カテーテル検査目的の入院が多い。また、カテーテルを用いた患者さんに負担の少ない手術での入院も多い。
免疫アレルギー科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 あり 134 1.22 2.13 0.00 4.22
080270xxxx0xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 なし 113 1.18 2.35 0.00 10.04
060185xx99x0xx 潰瘍性大腸炎 手術なし 手術・処置等2 なし 11 9.27 12.05 0.00 11.36
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10 32.40 14.75 0.00 9.70
150070x0xx01xx 川崎病(2歳以上) 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 10 13.00 9.90 0.00 4.80
1) 当科では毎年200例以上の食物経口負荷試験を実施しており、食物アレルギーの症例の大部分が該当する。
2) 当科では潰瘍性大腸炎、クローン病など炎症性腸疾患の診療も行っている。初発例の入院、および生物学的製剤導入目的の入院などが含まれる。
3) 当科では膠原病、自己免疫疾患の診療も行っているが、今年度は全身性エリテマトーデスが最多であり、次いで若年性特発性関節炎が多かった。
4) 当院においては川崎病急性期の治療は当科が担当している。
総合診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040130xx99x1xx 呼吸不全(その他) 手術なし 手術・処置等2 あり 36 18.75 15.37 0.00 10.25
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 20 5.45 5.83 0.00 1.55
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 17 5.29 6.24 0.00 5.18
100250xx99x20x 下垂体機能低下症 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 13 2.08 4.42 0.00 7.69
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 12 4.75 13.14 0.00 1.08
小児科領域の総合診療を行っている。
1) 救急外来から入院する気管支喘息発作、肺炎、尿路感染症などの急性期疾患の診療
2) 集中治療室から一般病棟に転棟して治療を継続する疾患の診療
3) 重症心身障害児や医療的ケア時の診療
4) 成長ホルモンをはじめとする内分泌負荷試験
新生児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 47 5.06 6.13 14.89 0.00
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 27 10.04 11.01 11.11 0.00
140010x297x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術あり 手術・処置等2 1あり 19 28.00 25.34 21.05 0.00
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 1あり 13 10.00 10.48 53.85 0.00
140010x497x4xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1000g未満) 手術あり 手術・処置等2 4あり 12 128.25 130.04 0.00 0.00
 当院の新生児集中治療室(NICU)には、在胎34週未満の児、重症呼吸障害を合併している児、先天性疾患の合併がある児が集約化されて入院しているため、より小さい新生児(特に超低出生体重児)や手術・処置を要する新生児の割合が高い状態である。
管轄医療圏の他院NICUで診療対応が出来ないため、集約化されている。
血液腫よう科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等2 2あり 33 41.85 37.46 0.00 7.64
130010xx99x2xx 急性白血病 手術なし 手術・処置等2 2あり 26 10.62 11.80 0.00 8.92
080180xx99xxxx 母斑、母斑症 手術なし 16 4.00 4.17 0.00 0.00
130080xx97x2xx 再生不良性貧血 手術あり 手術・処置等2 2あり 15 4.13 30.42 0.00 13.13
100180xx990x0x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 12 6.75 6.66 0.00 1.00
 小児血液腫瘍疾患の専門病院として、急性白血病、神経芽腫、再生不良性貧血の診療に有数の実績を有する。血管腫に対する内服治療に積極的に取り組んでいる。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070180xx97xxxx 脊椎変形 手術あり 34 9.00 21.52 0.00 14.38
140490xx970xxx 手足先天性疾患 手術あり 手術・処置等1 なし 24 6.08 7.73 0.00 4.63
160800xx97xxxx 股関節・大腿近位の骨折 その他の手術あり 21 13.71 14.90 0.00 10.29
160740xx01xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 定義副傷病 なし 11 3.09 5.74 0.00 6.73
160800xx99xxxx 股関節・大腿近位の骨折 手術なし 10 26.30 15.02 0.00 8.20
1) 脊椎側弯症に対する脊椎矯正手術(自己血貯血入院含む)
2) 内反足等に対する手術
3) ペルテス病や脳性麻痺に伴う股間等亜脱臼に対する大腿骨近位矯正骨切り
4) 脳性麻痺股関節等手術後のリハビリ入院
5) 内・外反膝、足関節変形に対する手術
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
14031xx002x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) ファロー四徴症手術等 手術・処置等2 なし 54 26.46 26.87 3.70 5.96
14031xx103x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳未満) 心室中隔欠損閉鎖術 単独のもの等 手術・処置等2 なし 13 19.15 19.89 7.69 0.00
14029xxx01x0xx 動脈管開存症、心房中隔欠損症 弁形成術等 手術・処置等2 なし 12 12.17 15.00 0.00 5.67
14031xx101x01x 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳未満) 大血管転位症手術 大血管血流転換術(ジャテーン手術)等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり 12 89.67 64.44 8.33 0.00
14031xx102x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳未満) ファロー四徴症手術等 手術・処置等2 なし 12 35.25 27.64 8.33 0.00
 肺血管治療再建プログラムを立ち上げ、積極的に肺動脈に関連した心疾患の治療に取り組んでいる結果である。また、それらの患者の遠隔期に心外導管の交換等が多くなっている。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110260xx99x3xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2 3あり 61 4.64 4.99 0.00 12.34
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 37 14.32 10.39 0.00 11.22
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2 なし 35 13.26 20.43 0.00 5.14
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 12 12.75 13.14 0.00 6.92
110280xx9902xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 10 18.00 8.75 0.00 10.80
 ネフローゼ症候群の中で、頻回再発型、ステロイド依存性、ステロイド抵抗性などの重症例は当院へ紹介、受診される。入院して、免疫抑制剤投与、その薬物血中濃度測定を行って容量調節を行って、副作用に注意して良い効果が発揮されるように管理する。リツキシマブ投与が保険収載され、入院加療が必要となる症例が激減した。外来で様々な薬剤を投与して管理している。
 慢性腎炎症候群は、入院で腎生検を行って評価し、その評価に従って加療(免疫抑制剤)している。概ね1ヶ月以内の入院で管理し、その後は外来管理となる。
 慢性腎不全は、腎不全医療(腎移植、腹膜透析、血液透析)を行って管理している。先天性腎尿路奇形、先天性ネフローゼ症候群等に対して、腎不全医療導入後、安定したら外来管理となる。透析、腎移植合併症の管理で入院加療が必要となることがある。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 35 12.77 7.22 2.86 4.89
040130xx99x1xx 呼吸不全(その他) 手術なし 手術・処置等2 あり 19 21.74 15.37 5.26 17.05
010230xx99x10x てんかん 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし - - 13.50 - -
100335xx99x00x 代謝障害(その他) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 10.09 - -
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし - - 7.74 - -
1) 急性脳炎脳症や重症心身障がい児のてんかんコントロールを入院で加療している。持続脳波を装着し急性期は経静脈的に抗けいれん薬を投与し、けいれんがコントロールできたら内服の抗てんかん薬に置換している。WEST症候群の治療としてACTH療法や眼科医の協力のもとビガバトリンの導入も入院で行っている。
2) 重症心身障がい児者の呼吸不全に対しして入院にて加療している。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140580xx02xxxx 先天性下部尿路疾患 尿道形成手術等 33 7.82 9.45 0.00 2.36
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 28 1.21 2.99 0.00 4.46
14056xxx97xxxx 先天性水腎症、先天性上部尿路疾患 手術あり 25 3.16 7.04 0.00 8.44
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術等 19 1.84 3.77 0.00 8.11
11013xxx03xxxx 下部尿路疾患 尿管膀胱吻合術等 17 5.06 9.55 0.00 7.82
 停留精巣固定術は日帰り入院、腹腔鏡下停留精巣陰嚢内固定術は術後1泊入院で行っているため、平均在院日数が比較的短くなっている。水腎症に対数腎盂形成手術(体腔鏡下手術を含む)、尿管膀胱吻合術、および膀胱尿管逆流に対する膀胱尿管逆流手術は、原則3泊4日、治療用注入材を用いる膀胱尿管逆流手術は日帰り入院で行っているため、平均在院日数は比較的短い。
産科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 49 14.12 9.39 0.00 32.24
120170x101xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 子宮破裂手術等 35 37.57 37.40 0.00 30.57
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし 18 31.33 21.53 38.89 31.89
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 18 9.78 9.38 0.00 33.39
120150xx01xxxx 妊娠早期の出血 子宮頸管縫縮術 12 11.75 15.59 0.00 35.17
 当院は妊娠34週未満の切迫早産や前期破水、妊娠高血圧症候群、胎児異常などのハイリスク妊娠症例を対象としている。また、子宮頚管無力症に対する治療も多く行っている。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx990xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1 なし 63 2.97 3.33 0.00 5.89
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 36 7.53 7.84 0.00 5.75
030430xx97xxxx 滲出性中耳炎、耳管炎、耳管閉塞 手術あり 16 1.13 3.22 0.00 6.13
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 - - 7.09 - -
140170xx97xxxx 正中頸嚢胞・側頸嚢胞 手術あり - - 6.88 - -
 小児のいびき、睡眠時無呼吸に関しては、入院検査を行っている。重症閉塞性無呼吸もしくは中等症の診断がついた症例で扁桃、アデノイドの手術を行っている。口蓋裂児に滲出性中耳炎を合併することが多く、外来診療と鼓膜換気チューブ留置術を行っている。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 20 5.85 8.30 0.00 3.20
010010xx02x00x 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 20.79 - -
010200xx01x00x 水頭症 水頭症手術 脳室穿破術(神経内視鏡手術によるもの)等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 20.18 - -
010010xx9900xx 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし - - 10.65 - -
140080xx97x0xx 脳、脊髄の先天異常 手術あり 手術・処置等2 なし - - 12.97 - -
1) 日本脳神経外傷学会・外傷研修施設に認定され、PICU、ERとともに軽症から重症まで幅広く対応している。
2) 形成外科との連携により、頭蓋・顔面センターを創設し、頭蓋縫合早期癒合症に対してMCDO法という新しい治療法を施行している。
内分泌代謝科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100250xx99x20x 下垂体機能低下症 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 20 2.05 4.42 0.00 6.90
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり - - 13.42 - -
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 なし - - 11.15 - -
100210xxxxxxxx 低血糖症 - - 6.68 - -
100260xx9910xx 下垂体機能亢進症 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし - - 5.67 - -
 下垂体機能低下症の精査の一貫として、下垂体ホルモン分泌刺激試験を実施する必要があります。そのため入院の必要があり、入院下絶食の元、負荷試験を実施しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - -
大腸癌 - - - - - -
乳癌 - - - - - -
肺癌 - - - - - -
肝癌 - 1
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 - - -
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 - - - -
その他 - - - -
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 103 0.01 0.09 0.00 4.01
K3983 喉頭狭窄症手術(Tチューブ挿入術) 69 0.70 0.62 0.00 8.77
K6333 ヘルニア手術(臍ヘルニア) 17 0.00 0.00 0.00 2.53
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 16 1.00 6.94 0.00 9.81
K3981 喉頭狭窄症手術(前方開大術) 16 0.88 7.06 0.00 6.50
 当科では、鼠経ヘルニアや虫垂炎の治療に腹腔鏡を用いた手術を標準的な手術として行っている。腹腔鏡を用いた手術は、傷が小さく痛みが少ないというメリットがある。臍ヘルニア手術は、日帰り手術での治療が可能である。鼠経ヘルニアは古くから日帰り手術を行っており、現在はほとんど傷が残らない腹腔鏡下手術を行っている。虫垂炎も腹腔鏡下手術が標準手術で早期の退院を目指している。
 また、通常の内視鏡的な手術器具では処置が困難であった喉頭や気管、気管支内の肉芽(良性のできもの)や狭窄の治療に、喉頭顕微鏡下の手術や内視鏡下にレーザー光線を用いた治療を行っている。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4073イ 顎・口蓋裂形成手術(顎裂を伴うもの)(片側) 39 0.10 4.82 0.00 9.23
K0051 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2㎝未満) 27 0.00 0.00 0.00 5.19
K4072 顎・口蓋裂形成手術(硬口蓋に及ぶもの) 21 0.95 12.19 0.00 2.29
K0052 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2㎝以上,4㎝未満) 21 0.00 0.10 0.00 6.52
K1002 多指症手術(骨関節、腱の形成を要する) 13 0.08 0.15 0.00 1.54
 当院では頭蓋顔面・口蓋裂センターを開設しており、静岡県全域から口唇口蓋裂のお子さんが当院を受診している為、口唇形成術、顎・口蓋形成術・上顎骨骨きり術・下顎骨骨切り術・変形外鼻手術など頭蓋顔面領域の手術が多くなっている。皮膚腫瘍・軟部組織腫瘍の摘出術は日帰り手術でおこなっている。手足の先天性疾患である多指(趾)・合指(趾)症の手術も多くなっている。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5761 心室中隔欠損閉鎖術(単独のもの) 25 6.68 15.72 4.00 0.72
K5862 単心室症手術(フォンタン手術) 19 3.53 24.95 0.00 4.63
K5702 肺動脈狭窄症手術(右室流出路形成又は肺動脈形成を伴うもの) 17 18.24 21.35 0.00 8.24
K5541 弁形成術(1弁のもの) 14 15.43 31.86 0.00 5.29
K5741 心房中隔欠損閉鎖術(単独のもの) 12 2.67 8.67 0.00 5.58
 心室中隔欠損は出生数に対する発症頻度の高い疾患である。大動脈弁、共通房室弁に対する弁形成術を積極的に行なっている結果として、弁形成の頻度が高い。単心室手術、肺動脈狭窄症手術は重症患者への治療頻度が高い結果である。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0482 骨内異物(挿入物を含む。)除去術(大腿) 18 0.50 1.61 0.00 10.94
K142-21 脊椎側彎症手術(固定術) 17 1.06 13.82 0.00 14.82
K0581 骨長調整手術(骨端軟骨発育抑制術) 15 1.13 5.00 0.00 10.00
K038 腱延長術 - - - - -
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術(下腿) 等 - - - - -
1) 骨切り術後のプレート抜去等
2) 脊椎側弯症に対する脊椎矯正手術
3) 内・外反膝や脚長不等に対する手術
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K836 停留精巣固定術 27 0.04 0.15 0.00 4.59
K819 尿道下裂形成手術 23 0.00 6.74 0.00 1.30
K809-2 膀胱尿管逆流手術 19 0.32 3.74 0.00 7.74
K8181 尿道形成手術(前部尿道) 15 0.07 8.93 0.00 6.87
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) - - - - -
 触知される停留精巣に対しては通常の停留精巣固定術を、触知されない腹腔内停留精巣に対しては腹腔鏡下停留精巣陰嚢内固定術を行っている。膀胱尿管逆流に対しては、開腹で行う場合、通常Cohen法と呼ばれる尿管膀胱新吻合術を行っている。尿道下裂については、その程度により様々な術式が用いられ、在院日数にばらつきがある。
産科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 60 11.25 6.92 0.00 32.57
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 55 15.29 7.02 0.00 31.71
K9062 子宮頸管縫縮術(シロッカー法) 17 2.47 13.53 0.00 33.06
K9061 子宮頸管縫縮術(マクドナルド法) - - - - -
- - - - - - -
 当院は妊娠34週未満の切迫早産や前期破水、妊娠高血圧症候群、胎児異常などのハイリスク妊娠症例を対象としているため、帝王切開術の頻度が高い。また、胎胞膨隆などの子宮頚管無力症も扱っており、子宮頚管縫縮術の手術件数が多くなっている。
循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) 32 1.18 1.18 0.00 8.47
K574-2 経皮的心房中隔欠損閉鎖術 21 1.00 3.00 0.00 10.29
K570-3 経皮的肺動脈形成術 18 3.00 1.71 0.00 4.33
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 16 1.94 12.13 0.00 13.13
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他のもの) 16 1.00 2.00 0.00 10.38
 開胸しての手術ではなく、カテーテルを使った心臓の手術が行われている。異常な血管をつめる(血管塞栓術)、血管の細いところを広げる等が行われる。また、従来開心術で行われていた心房中隔欠損の治療もカテーテルを用いて行われ、患者さんの負担軽減となっている。
新生児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度のもの) 44 0.00 58.18 18.18 0.00
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度のもの) 36 0.00 18.19 5.56 0.00
K2762 網膜光凝固術(その他特殊なもの(一連につき)) - - - - -
K5351 胸腹裂孔ヘルニア手術(経腹) - - - - -
K528-3 胸腔鏡下先天性食道閉鎖症根治手術 - - - - -
 当院は切迫早産や胎児疾患の出生前診断例などのハイリスク妊婦が多いため、新生児仮死蘇生術の患者数は比較的多い施設です。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 32 0.88 5.81 0.00 5.63
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 14 0.07 0.07 0.00 6.29
K3191 鼓室形成手術(耳小骨温存術) - - - - -
K370 アデノイド切除術 - - - - -
K414-2 甲状舌管嚢胞摘出術 - - - - -
 鼓膜換気チューブ留置は全身麻酔下で日帰りで行える。口蓋扁桃摘出術はバイザクトを使用、アデノイド切除術はコブレーターを使用している。
血液腫よう科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 16 7.06 28.19 6.25 5.75
K756 副腎悪性腫瘍手術 - - - - -
K9212ロ 造血幹細胞採取(一連につき)(末梢血幹細胞採取)(自家移植の場合) - - - - -
K331 鼻腔粘膜焼灼術 - - - - -
K0062 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3㎝以上,6㎝未満) - - - - -
 小児に対する抗癌剤治療を安全に行い、患者の負担を減らすため、中心静脈カテーテルを積極的に使用している。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 29 0.67
異なる - -
  手術・処置等の合併症の症例数は、最も医療資源を投入した病名が入院契機の病名と同一が29件、異なるが2件(表中には非表示)で、その内訳は、ぶどう球菌性中心静脈カテーテル感染症:4件、中心静脈カテーテル感染症:3件、MRSA術後創部感染:2件、VPシャント機能不全:2件、グラム陰性桿菌中心静脈カテーテル感染症:2件、耳介形成術後感染症:2件その他:14件となっている。症例の大部分は感染症によるものであり、院内から完全に無くすことは困難であるが、院内感染対策チーム(ICT)を中心に感染症対策に取り組んでいる。
更新履歴
2022/09/20
「令和3年度 静岡県立こども病院 病院指標」公開