漏斗胸(ロート胸)・鳩胸

小児の漏斗胸は、凹みがひどくなるにつれ心臓・肺を圧迫したりし運動時にすぐに疲れたりします。また人前で胸を見せることが嫌でコンプレックスの原因になったりして本人にとっては深刻な問題になります。
当科では、Nuss手術を標準手術としており、これまでに120人のお子様の手術を行っていますが、大きな合併症はありません。

詳しくは「治療実績と手術件数」をご覧ください。

鳩胸 漏斗胸とは逆に胸骨が突出した状態です。最近はまず鳩胸用の矯正装具(ポッポちゃん)を1年間使用してみます。詳しくはアネックス ラボのホームページ(http://annext.jp/)をご覧ください

Nuss手術

中間~深刻なロート胸には、胸腔鏡補助下にチタン製のバーを用いた最小侵襲法による手術(Nuss手術)を行っています。この手術は従来の挙上術に比べ肋軟骨切開などが不要で、傷も腋下のため目立たず、現在ロート胸をきれいにする最も効果的な方法です。手術の時期は6歳以降が適当です。陥凹した胸腔内にバーを1年半~2年ほど挿入し矯正した後に抜去します。

漏斗胸 手術前写真

6歳男児 手術前

漏斗胸 手術後写真

6歳男児 手術後