治療実績と手術件数

静岡県立こども病院 小児外科

2018年 小児外科診療実績

年間入院総数 1181人
新生児入院 50人
年間手術件数(全身麻酔)1065件
新生児手術 45件
内視鏡手術 272件

2018年は手術数1065件で手術件数は小児外科施設としては国内有数の症例数である。腹腔鏡・胸腔鏡手術も積極的に導入し、内視鏡手術件数はここ最近飛躍的に増加し、手術の半数近くが内視鏡下手術で行われています。また2008年7月より鼠径ヘルニアに傷が残らない腹腔鏡手術(LPEC法)を導入しました。

代表的疾患の詳細については診療の特徴をご覧下さい

(表1)過去5年の診療実績

年度入院症例数全麻下手術件数
総数(新生児数)総数(新生児)
2018年1181(50)1065(45)
2017年1099(42)1020(37)
2016年1072(68)991(53)
2015年1006(65)886(49)
2014年973(55)875(52)

(表2)過去19年の代表的疾患の手術件数

2000年1月1日~2018年12月31日

1.鼠径ヘルニア・陰嚢水腫
鼠径ヘルニア・陰嚢水腫3883
2.頸部
正中頸嚢胞・側頸嚢胞39
声門下狭窄(肋軟骨移植)33
喉頭気管分離121
ラリンゴマイクロ(声門下狭窄,喉頭形成など)218
3.胸部・縦隔・横隔膜
漏斗胸(Nuss手術)146
鳩胸(胸骨沈下術)3
先天性横隔膜ヘルニア根治術80
横隔膜挙上症51
縦隔腫瘍切除30
気管狭窄39
4.肺切除
肺分画症・CCAM36
肺気腫7
原発性肺悪性腫瘍切除4
転移性肺腫瘍切除24
5.食道
食道閉鎖根治術62
食道再建14
先天性食道狭窄根治術11
食道アカラシア手術4
食道裂孔ヘルニア・胃食道逆流(噴門形成)223
門脈圧亢進症 Hassab Rexシャント7
6.肝・胆・膵・脾
先天性胆道拡張症根治術110
胆道閉鎖(肝門部空腸吻合)50
胆石・総胆管結石23
肝内結石(肝切除)6
肝芽腫・肝細胞癌(肝切除)31
転移性肝腫瘍切除6
膵腫瘍切除12
慢性膵炎手術5
脾摘59
7.消化器
虫垂炎402
肥厚性幽門狭窄163
胃破裂14
十二指腸閉鎖・狭窄69
腸回転異常手術93
腸閉鎖・狭窄{{右}}890{/右}}
壊死性腸炎41
ヒルシュスプルング病根治術73
8.直腸肛門奇形
鎖肛根治術172
低位鎖(会陰式根治術)113
中間位鎖肛(仙骨会陰式根治)36
高位鎖肛(腹仙骨会陰式・腹腔鏡根治)15
総排泄腔・総排泄腔外反13
9.腫瘍
悪性腫瘍全摘・亜全摘203
神経芽腫群59
ウイルムス腫瘍群30
悪性奇形腫群{{右}}223{/右}}
肝芽腫・肝細胞癌31
横紋筋肉腫17
PNET4
その他28
良性奇形腫78
褐色細胞腫6(悪性3、良性3)
10.移植
腎移植
生体腎移植35
ドナー腎摘出35(内視鏡下32)

内視鏡下手術(腹腔鏡・胸腔鏡)

内視鏡下手術3718
腹腔鏡下手術3419
鼠径ヘルニア2123
噴門形成196
ヒルシュスプルング病57(Duhamel54,Soave3)
脾摘42
先天性胆道拡張症53
虫垂炎361
胃瘻197
胃空腸吻合4
腸回転異常12
卵巣嚢腫40
腎摘33
高位鎖肛8
潰瘍性大腸炎5
その他239
胸腔鏡下手術219
漏斗胸(Nuss手術)139
食道閉鎖・狭窄24
肺部分切除23
肺葉切除7
縦隔神経節腫1
膿胸,胸膜癒着剥離8
その他10

・新生児外科疾患で最も救命率の低い横隔膜ヘルニアに対しては、超音波検査による肺動脈径などによる重症度に応じて治療計画をたてNICUにて集中治療が行われます。一酸化窒素吸入療法や膜型人工肺治療がいつでも開始でき重症度の高い患児も救命されています.
・悪性腫瘍や胆道拡張症、ヒルシュスプルング病などの手術は、全国的にみても非常に多くの手術が行われている。悪性腫瘍では,腫瘍カンファレンスにて、血液腫瘍科・臨床病理科・放射線科と連携し、個々の患児に対する最もよい治療を検討しつつ手術にあたっています
・近年需要の増えてきた、重症心身障害児に対する噴門形成術や喉頭気管分離術は非常に多くの数を行っており、患児のQOL改善に寄与し、家族からも良い評判を得ている.
・内視鏡手術では、鼠径ヘルニア、胃食道逆流に対する噴門形成やヒルシュスプルング病、急性虫垂炎、脾摘などには、腹腔鏡手術がスタンダードな手術として定着しており、手技の向上とともにその適応がひろがり、比較的稀な疾患に対しても内視鏡手術の適応として可能な限り患児に対する侵襲の少ない手術を心がけています。また鼠径ヘルニアでは、傷が残らない腹腔鏡下根治術(LPEC法)を導入し評判は良好です。また食道閉鎖、先天性胆道拡張症に対しても内視鏡下手術が標準手術となっています.
・漏斗胸に対するNuss手術も症例数が順調に増加し、美容的に優れた手術として、当科での標準術式となっています.
・腎移植も腎臓内科と協力し良好な成績をあげています.