造血幹細胞移植後のワクチン接種

前処置後、ドナーの骨髄(グラフト)を移植します。前処置をとると、過去に予防接種で強化した免疫細胞(メモリー細胞)は消失してしまいます。また、グラフトの中にドナーのメモリー細胞が含まれている可能性は高くありません。造血幹細胞移植後の方は、予防接種で予防できる病気に罹患すると重症化しやすいです。そのため、最初から必要な予防接種をやりなおす必要があります。
移植後、約半年経過した頃から再接種が始まります。再接種は原則的に自費となりますが、自治体によっては造血幹細胞移植に伴う再接種費用を助成しています。また、長期療養特例が適応できることもあります。所定の手続きが必要ですので、自治体の予防接種窓口に相談をしましょう。