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最終更新日:2010年5月12日
65歳の女性。市の検診の骨密度測定で要精密検査となり整形外科を受診。薬物治療が始まり各種の服薬と週1回の注射を受けました。治療を続けるうちにだんだん不安になり、体調が悪化、家で起きられなくなりました。「どうしよう」と叫んだりするほどで、心療内科でうつ病と診断、治療中です。今回も「要精密検査」の通知がきましたが、骨粗しょう症の治療はできませんか。
精密検査を勧められ治療を受けることになったという出来事がきっかけで、こころへの負担が増し、不安やからだの不調が起きたものと思われます。病気への不安の高まりや、飲み方の異なる薬を服用することで気を使ったりしたことがストレスになったのかもしれません。薬の内容が不詳のため薬の影響があるか否かは分かりません。不安やからだの不調が続いて、この先どうなるのかと考える気持ちも強まり、気分の変化が出現したのだと思われます。このようなことはだれにでも起こり得ることです。
現在はこころの治療に専念された方が良いと思います。まずはゆったりとこころを休ませられる緩急を作り、周囲の方々のサポートを受け、お薬の力を借りながら休養に心がけ、こころの調子を整えていくことを目指しましょう。
主治医の先生と相談しながらじっくりと治療を行えば、症状は快方に向かうと思います。そして、こころの余裕が生まれると骨粗しょう症の治療を受ける気持ちの準備も整っていくでしょう。ただし、念のため転倒や骨折には気をつけてください。
静岡県立こころの医療センター 外来診療科医長 桜井 新一郎
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