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お薬のはなし
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ジェネリック医薬品ってなんだろう。

最終更新日:2015年8月12日

看板

ジェネリック医薬品を知っていますか?
最近ではテレビや広告などで目にする機会が増えてきたように思います。
病院でもらった処方せんを薬局にもっていったら、ジェネリック医薬品に変更しますか?と聞かれて、同じ成分の違う名前のお薬でもらった、などということはありませんか?
近年、一般的になってきているジェネリック医薬品ですが、実のところなんなの?という疑問をもたれている方もいると思います。
今回は、そんなジェネリック医薬品のお話です。

団扇

まず、ジェネリック医薬品とはどんなお薬なのでしょうか?
医薬品は、医療用医薬品と一般用医薬品(OTC)に分類されます。
医療用医薬品は、病院やクリニックなどで医師から処方された薬のことで、自分で選んで購入するものではありません。一般用医薬品は、風邪薬や胃薬など医師の処方なしで薬局やドラッグストアなどで購入できるもので、自分で選んで購入することができます。
医療用医薬品はさらに先発医薬品(新薬)と後発医薬品(ジェネリック医薬品)に分類されます。
新薬は、新規に開発され発売されたお薬で、発明品と同じように特許が付与されます。
発売後に一定の期間が過ぎると、特許期間が切れ他の会社で同じ成分の薬が発売できるようになります。この他の会社で発売されたお薬のことをジェネリック医薬品と呼びます。

フローチャート

新薬とジェネリック医薬品の違いはどこでしょうか?
今までもらっていたお薬をジェネリック医薬品に変えた事で、まず気がつくのはお薬の値
段でしょうか。ジェネリック医薬品はお薬の値段だけで言えば新薬の2割~7割(平均して半額)に抑えることが可能となっています。(同じ成分のジェネリック医薬品でも、薬価が違うことがあります。)
では、その値段の差はどこからうまれるのでしょうか。
新薬の場合、開発期間は10年~30年、費用は数十億~数百億円かかるといわれています。
ジェネリック医薬品は、新薬で既に有効性・安全性が確認された有効成分を使用しているため、開発期間も短く費用も安くすむのです。

金額以外にも違いはあります。ジェネリック医薬品を開発・販売するにあたって、新薬と比較して変えてもよいところ、変えてはいけないところがあります。

表

西瓜

この変えてもよい範囲内で、長年多くの人に飲まれてきた新薬に工夫が加えられているジェネリック医薬品もあります。
例えば、前回のコラムでも紹介した口腔内崩壊錠にしてみたり散剤を開発してみたりと薬のカタチを変えているものや、飲みやすいように大きさを変えてみたり味を変えてみたりしているものもあります。
ずっと飲んできたお薬の名前が変わったり、見た目が変わったり、飲みごこちが変わってしまうことで混乱してしまうなど、ジェネリック医薬品にすることでのデメリットももちろんあります。ただ、ジェネリック医薬品は今後も普及していくことが予想され、今飲んでいる薬がジェネリック医薬品に変わる時が来ることもありえます。
わからない事があったら、薬剤師に相談してみましょう。

蟹