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お薬のはなし
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何が変わった?インフルエンザワクチン!

最終更新日:2015年11月17日

kouyou

今年もインフルエンザが流行する季節がやってきました。
そろそろニュースなどで目にする機会が多くなってきたのではないのでしょうか。
今年は、インフルエンザワクチンのニュースが「変更になった」「値上がりした」「品薄だ」などよく報道されています。
確かに、今年からインフルエンザワクチンは大きく変わりました。
では、今回どこが変わったのかについてお話していきたいと思います。

momiji

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インフルエンザワクチンは、毎年その年の流行を予測して製造されます。
4つの会社で製造されますが、同じ年に製造されたワクチンは製造会社に関わらず中身は同じものになります。

kouyou

そもそもワクチンには何が入っているのでしょうか?
ワクチンは、大きく2つに分類されます。
毒性を弱めた病原体が入っているものは「生ワクチン」、毒性をなくした病原体が入っているものは「不活化ワクチン」とよばれます。
毒性を弱めた、もしくはなくした病原体を体内に入れることで、その病原体に抵抗する力を前もってつけておきます。そのおかげで、その病原体が起こす病気にかかりにくくなったり、かかっても軽くすんだりするのです。
インフルエンザワクチンは、不活化ワクチンに属します。

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去年までのインフルエンザワクチンと今年のインフルエンザワクチンの大きな違いは、3価から4価に変わったことです。これは、ワクチンに入っている病原体の種類が3種類から4種類に増えたということを意味しています。

yuki

ではなぜ変わったのでしょう?
去年までのインフルエンザワクチンに入っていた3種類の病原体はA型2種類(H1N1・H3N2)とB型1種類(山形系統とビクトリア系統のどちらか)でした。
B型の病原体のうちどちらかを入れるかは、その年の流行を予測して決められていました。
というのは、今までは生物学的製剤基準という法律でワクチンに入れても良い病原体の量が制限されていたからです。
しかし、近年のインフルエンザの流行は、B型の山形系統及びビクトリア系統のどちらも流行することが多く、基準が改められ、A型2種類・B型2種類が入ったワクチンに変更になりました。
B型インフルエンザはA型に比較して高熱が出にくくインフルエンザだということに気づかれにくいと言われています。そのせいで、ただの風邪だと思い行動してしまうことで感染の危険を拡げてしまうことも問題になっていました。
インフルエンザワクチンは、ヒトによって差はありますが、効果が出るまでに2週間程度かかり、その効果は5か月程度持続するといわれています。
ワクチン接種の時期も大事なポイントの1つです。

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インフルエンザにかかるリスクを減らすために、かかってしまっても重症化しないために、また、あなた自身が感染源にならないためにも、インフルエンザワクチン接種の検討をしてみてはどうでしょうか。
もちろん、ワクチンを打っても、インフルエンザ予防の基本はウイルスを体内に入れないことなので、手洗いうがいは大事なことに変わりはありません。
咳エチケットもこころがけましょう。

yuki