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お薬のはなし
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なるほど!おくすり手帳活用術!!

最終更新日:2016年5月23日

syoubu

前回は、「おくすり手帳を持つワケ」でしたが、今回は、普段から使える!おくすり手帳活用術について紹介していきます。

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*副作用歴・アレルギー歴の記入をしましょう。
薬を飲んだら副作用が起きて変更になったことがある、薬をのんだら蕁麻疹が出たことがある、という経験はとても重要なものです。同じ薬や似た成分の薬で同じような症状が出る可能性があります。薬には、成分が同じでも名前が違うものもあります。今後、同じような副作用やアレルギーを起こさないためにも「おくすり手帳」に記入しておきましょう。「おくすり手帳」には副作用歴やアレルギー歴を記入する欄があるものが多いのはこういう理由があるからなのです。


*既往歴も忘れずに。
既往歴というのは、これまでにかかった病気のことです。薬には、特定の病気の患者さんには注意しなければいけなかったり飲めなかったりするものもありますし、患者さんによっては量を調節しなければいけないものもあります。風邪や骨折などは記入しなくても構いませんが、糖尿病や胃潰瘍、高血圧など体の機能に関する病気や手術を行った病気などは記入しておきましょう。今はお薬を飲んでいなくても、通院していなくても記入は大切です。


*薬が変更になった理由がわかれば書いておこう。
同じ病気で薬を飲み続けていて、長期間まったく変更がないままだよ、という方は少ないのではないでしょうか?
なんで薬が変更になったの?症状が改善した?効果がなかった?副作用が出た?
こんな情報も大切です。
薬を飲んで改善して種類や量を少なくできた、効果はあったけど副作用がつらかった、効果がなかった、など変更した理由がわかると、今通っている病院や薬局以外に行かなくてはならない時も、効果がなかった薬や副作用が出た薬を避けてもらうことができます。


*医師・薬剤師に伝えたいことをメモしよう。
「あ、これ今度病院や薬局に行ったら聞いてみよう。」
そう思っていたはずなのに、病院に行って薬局に行って家に帰ってきて…「聞くの忘れてたー!」といった経験はないですか?
おくすり手帳にメモをつけたり、直接おくすり手帳に書き込んだりしてみましょう。
わからないことをわからないままにしておくすりを飲むのは不安ですから。

kokoko

また、おくすり手帳を持つ上で、大切な注意点があります。


*持ち歩こう。
災害時や急に調子が悪くなった時に「おくすり手帳」を有効利用するためには、持ち歩くことが大切です。災害や不調は待ってくれません。


*薬に変更が無くても必ず記録しよう。
前と同じだからいいや、と思わないでください。同じ薬をどのくらい飲んでいたかが重要になることもあります。また、記入がない期間は飲んでいなかったと誤解されることもあります。


*1冊にまとめよう。
たまに病院ごとに使い分けている方がいらっしゃいますが、他の医療機関から出ている薬との飲み合わせを見るためには、1冊にまとめたほうがよいでしょう。


*古いおくすり手帳も捨てずにとっておきましょう。
前のおくすり手帳が最後のページまで埋まってしまって新しい手帳をもらいました。
さて、前のおくすり手帳をどうしますか?
新しいおくすり手帳になってからも、しばらくは前のおくすり手帳も一緒に持っていてください。複数の医療機関にかかっている場合など、「この病院の薬は新しい手帳に載ってるけど、あの病院の薬は前の手帳にしか載ってないわね。」というようなことになりかねません。また、前のおくすり手帳はいつまでも持ち歩く必要はありませんが、しばらくは家に保管しておきましょう。入院しなければならなくなった時や、今までとは違う病院に通うことになった時に、とても大切な情報源になります。

kok

今飲んでいる薬について、今まで飲んできた薬について、薬を飲んでどうだったかを全て覚えておくことは難しいです。また、それを医師や医療従事者に全て伝えることも困難ではないでしょうか。ぜひ、「おくすり手帳」を活用して、あなたの治療に役立ててみましょう。

kok