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お薬のはなし
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STOP!!飲み忘れ、飲み間違え

最終更新日:2016年7月22日

ほし


「おくすりはとても大事なものです。忘れずに飲んでください。」
病院や薬局でよく言われることが多いと思います。
くすりは大切、続けて飲まないといけない、飲み間違えたら大変だ。
そうわかっていても、飲み忘れてしまったり、飲み間違えてしまったり…。
大切なものだとわかっていても、飲むのが面倒臭いことに変わりはありません。
正しく飲む気持ちはあるのに、忘れてしまったり間違えてしまったりで調子が悪くなってしまうなんて、もったいないことです。
そこで今回は、飲み忘れや飲み間違えを防ぐ工夫を紹介していきます。

たな

いっぽうか

*一包化してもらう*
正しく飲み忘れなく飲んでいたはずなのに、一種類だけ薬が余ってしまう…なぜ?という経験はありませんか?
1日のうち飲む薬が数種類あって、それぞれ飲むタイミングが違って…となると、いつどれを飲むのか混乱するのは仕様がないことです。基本的には薬の袋をみてひとつひとつ選ぶというのが正しい方法ですが、毎回毎回やっている暇もないし面倒くさいしだんだん適当になってしまうこともあります。
そんな方々のために、薬局で一包化をしてもらうことが可能です。一包化は、それぞれの用法で飲む薬1回分を薬包にまとめることを言います。飲まなければいけない薬を1つ1つ選ばなくても、1つにまとめてあるので手間が省けるし、間違えも少なくなります。
(注意:一包化加算(料金)がかかります。また、一包化できない薬もあります。希望時には確認してみましょう。)

ひよこ

*行動に関連付ける*
薬を飲むタイミングで日常でやっていることはないでしょうか?
食後であったら歯を磨く、朝だったら髪をとかす、昼だったら決まった番組を見る…など、毎日自分が決まってやる行動はありませんか?
その行動と関連付けて、歯を磨く前に薬を飲む、髪をとかしたら薬を飲む、番組を見る時に薬を飲む、など意識して行動してみましょう。
お薬は食後で処方されていることが多いですが、必ず食後でないといけない薬は本当はあまり多くありません。また、食後すぐでないといけないという薬はその中でも少ないです。一度、自分の薬について確認してみるの も良いかもしれません。
食後からある程度時間を空けて飲んでも大丈夫なものであれば、紹介したように食事以外の行動と関連付けてもいいでしょう。

時計

*アラームをセットする*
毎日、薬を飲む時間にアラームをセットするのも良いでしょう。
薬を飲むのを忘れていても、アラームが鳴れば薬を飲むのを思い出せます。

てちょう

*手帳やカレンダーにしるしをつける*
飲んだら今日の日付にしるしをつけるのも1つの方法です。しるしがついていなかったら飲むのを忘れています。
また、忘れてしまう以外に、飲んだか飲んでないかわからなくなってしまうというトラブルがありがちです。飲んだらしるしをつけていけば、しるしがついていれば飲んだという確認もできます。
*日付を書く*
薬のシートや薬包自体に日付を書くという方法もあります。これも、飲んだか飲んでないかの確認にも有効ですね。
*ツールを使う*
カレンダー型服薬ツールや、薬ケースなどを使用して管理するのも良いでしょう。
複数日セットできるものであれば、毎日セットする手間もはぶけます。さらに、飲んだ薬のカラをセットしてあった場所に戻せば、飲んだか飲んでないかの確認も容易にできます。ただし、一度間違えてセットすると間違えたままになってしまうというデメリットもあります。一度セットしたら誰かに確認してもらったり、時間をおいてもう一度自分で確認したりなどの対策も必要です。また、カレンダー型服薬ツールやケースは持ち歩けないというデメリットもあります。自分の生活のスタイルに合わせてツールについて考えてみましょう。

つーる

*見えるところに置いておく*
薬を見えるところに置いておくというのもおすすめです。
飲み忘れてしまいそうになっても、ふとした時に目に入れば思い出すこともあるでしょう。先程紹介した、カレンダーにしるしをつける、やツールを使うなどのカレンダーやツールも、目につくところに置いておけば、飲み忘れに気が付くチャンスも増えますし、自分以外の家族が気がついてくれることもあるかもしれません。
*用法(飲み方・飲むタイミング)を変えてもらう*
「どうしても朝起きられなくて朝の薬が飲めないよ」、「昼は仕事に出かけていて薬を持っていくのを忘れてしまいます」、「人前で薬を飲むのが嫌なの」、「夕食後はすぐ寝てしまうから寝る前を飲めないわ」、など、人によって飲みづらいタイミングもあるでしょう。そういった時はまず相談してみましょう。薬によっては用法を変えることができる薬もあります。大事なことは、今の飲み方で薬を飲み続けることでなく、必要な薬をしっかり飲むことです。ただし、自分で用法を変えることはとても危険なことです。医師に正しく調整してもらいましょう。

たなばた

気

どんなに忘れないようにしたとしても1か月に1回くらいは忘れてしまうこともあります。
たまーに忘れてしまうことは許してあげましょう。
私は飲み忘れないわ、と思っていても、いざという時のために飲み忘れたときの対処法を確認しておきましょう。飲み忘れた時の対処法は飲んでいる薬やその組み合わせによって変わります。薬が変更になった時に再確認するのも大事なポイントです。

ここ

もう一度言いますが、飲み忘れをゼロにすることは不可能です。普段からちゃんと服薬できていれば、たまに1度忘れてしまうくらいでは問題が起きることはありません。しかし、飲み忘れが頻回になってしまうと薬の効き目が安定しなくなってしまいます。
飲み忘れに対する対策を練ることで飲み忘れをできるだけ少なくしていきましょう。自分だけで良いアイデアが浮かばない時は、病院や薬局等のスタッフに相談してみましょう。

はす

飲み忘れてたまってしまった薬はどうすればいいの?と聞かれることがありますが、基本的には捨てることをお勧めしています。薬が変更になっている可能性もありますし、使用期限が切れている場合もあります。基本的には、薬は次回の受診日までの日数が処方されているはずなので、あまらないはずです。
ただ、受診日がずれたり多めに出してもらったりで、たくさんあまっている時などは、医師や薬剤師に相談してみましょう。
色々な薬の飲み忘れや飲み間違えの対策についてお話してきましたが、どうでしたか?興味をもったものがあれば是非試してみてください。
飲み忘れ対策としてもう一つ、薬によっては持効性注射剤という選択肢もあります。聞いたことはあるでしょうか?この話はまた次回することにします。お楽しみに!

ほし

ほし