前回のお話でも少し出ましたが、今回は持効性注射剤の話をしようと思います。
持効性注射剤…デポ剤などと言われることもありますが、これはどんなものなのでしょう?
持効性注射剤…デポ剤などと言われることもありますが、これはどんなものなのでしょう?
抗精神病薬には、経口剤、注射剤があります。
以前の話にも出ましたが、経口剤はいわゆる飲み薬で、錠剤や粉薬、液剤などがあります。
では、注射剤はどうでしょう。静脈注射や筋肉注射がありますが、その中には持効性注射剤と呼ばれる種類のものがあります。これは、一般的な注射とは違い、筋肉内に注射することで、その効果が2~4週間続きます。2週間か4週間かは、薬によって違います。
筋肉注射された薬は、筋肉内に長期間留まり、一定の量で血液中に放出され効果を発揮します。
以前の話にも出ましたが、経口剤はいわゆる飲み薬で、錠剤や粉薬、液剤などがあります。
では、注射剤はどうでしょう。静脈注射や筋肉注射がありますが、その中には持効性注射剤と呼ばれる種類のものがあります。これは、一般的な注射とは違い、筋肉内に注射することで、その効果が2~4週間続きます。2週間か4週間かは、薬によって違います。
筋肉注射された薬は、筋肉内に長期間留まり、一定の量で血液中に放出され効果を発揮します。
では、この注射剤は何のためにあるのでしょうか?
一か月を30日として、定期薬内服の機会は何回あるのでしょうか?
1日1回でも30回、1日4回なら120回あります。
その回数を全く忘れず間違えず飲むことは、とても大変だと思います。
抗精神病薬を注射剤に置き換えできれば内服回数を減らすことができるかもしれません。
1日1回でも30回、1日4回なら120回あります。
その回数を全く忘れず間違えず飲むことは、とても大変だと思います。
抗精神病薬を注射剤に置き換えできれば内服回数を減らすことができるかもしれません。
昼は仕事に出かけて忘れてしまうから無くしてほしい、人前で薬を飲みたくない、などの要望にも応えられるかもしれません。
また、飲み忘れによる症状悪化も防ぎます。
定期薬は、症状を悪化させずに再発を予防するためのお薬です。
飲み忘れが重なれば、症状悪化、またそれに続く再発へと繋がる可能性もあります。
きちんと飲まなければ、と思っているのに、つい忘れてしまって症状が悪くなってしまうなんてことはありませんか?
定期薬は、症状を悪化させずに再発を予防するためのお薬です。
飲み忘れが重なれば、症状悪化、またそれに続く再発へと繋がる可能性もあります。
きちんと飲まなければ、と思っているのに、つい忘れてしまって症状が悪くなってしまうなんてことはありませんか?
飲んだのか飲んでないのかわからなくなってしまうなど、心配になってしまうことはありませんか?また、心配してくれているのはわかるけれど毎度毎度飲んだか確認されるのは少しイライラしてしまうこともありますよね。こんなストレスからも解放してくれます。
自分も周囲の方々も、注射しているから、と安心できるかもしれません。
自分も周囲の方々も、注射しているから、と安心できるかもしれません。
また、内服よりも持効性注射剤のほうが、体の中の薬の量は安定するといわれています。
薬の量が安定するということは、症状の波も安定する可能性もあります。
薬の量が安定するということは、症状の波も安定する可能性もあります。
と、今まで良いところばかりお話してきましたが、持効性注射剤をよく知ってもらうために、嫌なところも紹介していこうと思います。
2~4週間効果が続くということは、薬が体の中にずっといるということです。
もちろん効果も持続しますが、副作用が出た場合副作用も持続します。
飲み薬は、薬によって違いますが、やめれば数日で大半は体から排出されますが、持効性注射剤は、すぐには体から出ていきません。
副作用で困ることがないように、始める前には必ず同じ成分の飲み薬で効果と副作用の確認をします。
もちろん効果も持続しますが、副作用が出た場合副作用も持続します。
飲み薬は、薬によって違いますが、やめれば数日で大半は体から排出されますが、持効性注射剤は、すぐには体から出ていきません。
副作用で困ることがないように、始める前には必ず同じ成分の飲み薬で効果と副作用の確認をします。
また、逆を言えば2~4週間しか続かないので、注射に合わせた受診が必要になります。
また、「筋肉注射」という言葉からわかるように、痛みがあります。
痛みが軽くなるように工夫がされているものがあったり、痛みに個人差があったりするようですが、注射であることにかわりはありません。
痛みが軽くなるように工夫がされているものがあったり、痛みに個人差があったりするようですが、注射であることにかわりはありません。
高価だということもそうでしょう。
2~4週間効果が続くといっても、その間飲むお薬の総額と比べれば高くなってしまいます。
2~4週間効果が続くといっても、その間飲むお薬の総額と比べれば高くなってしまいます。
ここでお話したのは、あくまで例であり、ほかの良いところや嫌なところを感じている人もいるかもしれません。
どの薬にもすべての剤形があるわけではなく、持効性注射剤は現在日本では5種類しかないため使用できる患者さんは限られています。しかし、選択肢の一つとして知っておくのは大切なことだと思います。
どの薬にもすべての剤形があるわけではなく、持効性注射剤は現在日本では5種類しかないため使用できる患者さんは限られています。しかし、選択肢の一つとして知っておくのは大切なことだと思います。
主治医や薬剤師とよく相談し、現在の調子や生活のスタイルなどから自分にあった剤形を自分で選んでみるのも良いのではないでしょうか。
自分の薬を持効性注射剤にかえることができるのか、飲み薬とは値段がどれくらい違うのか、開始後のスケジュールはどうなるのかなど、興味があれば聞いてみましょう。
自分のための薬です。自分に合わせた要望を伝え、実現可能かどうか一緒に考えていきましょう。
自分の薬を持効性注射剤にかえることができるのか、飲み薬とは値段がどれくらい違うのか、開始後のスケジュールはどうなるのかなど、興味があれば聞いてみましょう。
自分のための薬です。自分に合わせた要望を伝え、実現可能かどうか一緒に考えていきましょう。