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お薬のはなし
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不眠相談のススメ

最終更新日:2017年3月23日

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前回は「睡眠」についてのお話でしたが、今回は予告通り「眠れない」の伝え方のコツについてのお話にします。

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自分にとっての「満足した睡眠」が人それぞれ違うように、「眠れない」も人それぞれ違います。「眠れない」が人それぞれ違えば、対処方法も変わってきます。
もちろん、前回のお話のように生活習慣で改善することも可能ですが、それでも眠れなくて苦痛だという場合は、早めにお医者さんに相談することも大切です。

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では、お医者さんにどのように伝えたらいいのでしょう?
ただ「眠れない」だけでは、どんなふうに眠れないのかは伝わりません。
どんなふうに眠れないのか、の「どんなふうに」の部分のポイントをお話していきます。

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*いつ眠れないの?*
・寝つきが悪い。
・途中で起きてしまって眠れない。
・夜中に何度も目が覚める。
・朝早く目が覚めてしまう。
・寝てはいるけど、ぐっすり眠った感じがしない。
人によって、「眠れない」時間は違います。
*いつから眠れないの?*

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・ここ数日。
・数か月前から少しずつ。
・ずっと。
「眠れない」状態はずっと同じでしょうか?少しずつ眠りにくくなっているのでしょうか?

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*昼間はどう?*
・特に眠くない。
・疲れやすい。
・寝てしまう。
・朝起きられない。
・イライラする。
「眠れない」ことで、日中の活動にどの程度影響が出ているのでしょう。

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*なんで眠れない?*
・悩みや気になることがあって…。
・頭がのぼせて…。
・理由はないけど目がさえて…。
眠れない原因があるのなら、そちらの解決が優先です。

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このように、いつ・どうして「眠れない」症状があって、そのせいでどんなことに困っているのかポイントを伝えてみましょう。診察の時は緊張してしまってうまく喋れないという時は、伝えたいことをメモしていくのも良いでしょう。また、日によって違うし次の診察日まで覚えていられないという時は、自分なりの睡眠日記をつけてみるのもいいですね。

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同じ睡眠時間でも、人によって感じ方は様々で、「眠れない」の対処も様々です。ただ、「眠れない」ではなく、自分の「眠れない」を上手に伝えられるといいですね。
「睡眠薬」と聞くと怖い、と思う方も多いのではないでしょうか。
「依存しないのですか?」「これがないと眠れなくなっちゃいますか?」と尋ねられることも多いです。

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睡眠薬と呼ばれる薬も、時とともに新しいものが発売になっており、昔と比べると
依存性や習慣性も少なくなってきています。確かに、睡眠薬を一定期間服用した後に急に服用をやめてしまうと、リバウンドで睡眠薬を服用する以前よりも眠れなくなってしまうことがありますが、医師の指示通りに少しずつ減らしていけば問題になることは少ないです。

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減らしたいから…もうやめたいから…と自分の判断で勝手に量を加減や中止したことでそのような副作用が起きることが多いです。少しずつの減量はもどかしいかもしれませんが、勝手に量を変えてしまうことで、睡眠薬を飲む以前の状態に戻ってしまったりむしろひどくなってしまったりということがあります。減らす時には、医師の指示通りにしていくのが一番の近道ではないでしょうか。

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睡眠は人によっても違うし、同じ人でも状況によって変わってきます。年齢を重ねたり、環境が変わったりすれば、今まで同じ薬で良い眠りが得られていたとしても、効果を弱く感じたり強く感じたりする時が来るでしょう。そんな時に、自分の眠りがどう変わったか、を伝えることも大事です。

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自分の眠りがどんなふうに困っているのかは、伝えようとしないとうまく伝わりません。困っていることをそのままにせず、自分の眠りと向き合ってみましょう。

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