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お薬のはなし
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軟膏?クリーム?それともローション?

最終更新日:2017年11月21日

メリークリスマス!!

ぽいんせちあ

師走に入り、寒さも本格的となってきました。
師も走る…そんな忙しい12月!
この時期に気になるのは、乾燥や湿疹などの肌トラブル!

サンタ


病院で塗り薬を処方された時、薬の名前は同じでも、そのあとの「クリーム」や「軟膏」が違ったことはありませんか?
またはドラッグストアなどで市販の塗り薬を選ぶ時に、「ローション」か「クリーム」で悩んだことはありませんか?

ぽ


塗り薬は、「軟膏」「クリーム」「ローション」に代表される「剤形」があります。
今回は、その剤形の違いについてのお話になります。

ぽ

塗り薬を塗っていて、「もっとさっぱりした使い心地だったらな」や「薬を上手に塗り広げられないよ」や「薬がしみる!」などと感じたことがあると思います。
使い心地などは季節によっても変わってきますね。
そのような要望に合わせて、またもちろん肌の症状や調子にも合わせて塗り薬の「剤形」が選ばれます。

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塗り薬は、主な成分と基剤からなります。
主な成分とは期待する効果を持つ有効成分です。
とっても大切な有効成分ですが、それのみを皮膚に塗っても、薬を効かせたい部分にうまく届かなかったり、皮膚にとどまっていられず効果が発揮できなかったりします。

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そこを助けてくれるのが基剤になります。
基剤は、有効成分を長く皮膚にとどめ、効果を引き出す働きをしてくれます。
基剤になるには、塗りやすく、皮膚に対する刺激性がなく、有効成分の安定性に影響しないものが適していますが、その中でもいろいろな種類があり、何を使用したかにより「軟膏」「クリーム」「ローション」といった違いが出てきます。

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基剤は、大きく「疎水性基剤」と「親水性基剤」に分けられます。
「疎水性基剤」は、油脂性基剤とも呼ばれ、文字通り油っぽくべたべたしています。
これに有効成分を混ぜたものを「軟膏」と呼びます。
それに対して「親水性基剤」はサラサラした塗心地になります。「親水性基剤」はさらに種類がいくつかあり、それにより「クリーム」や「ローション」に分類されます。

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では、どのように使い分けしているのでしょう。

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使い心地としては、サラサラ、さっぱりしている「クリーム」や「ローション」などの方が使いやすいでしょうか。
さっぱり度としては、【1.ローション 2.クリーム 3.軟膏】と感じる方が多いです。
軟膏はベタベタしてうまく塗り広げられないし、服など塗ったところ以外にもついてしまったり、水で洗ってもまだベタベタしていたり…と不人気なこともあります。

しかしながら、もちろん軟膏にも良いところがあります。
ベタベタしていて水で洗っても落ちないということは、肌にくっついている力が強いということです。汗で流れたりせずに塗ったところで留まって効果を発揮してくれます。
また、痒くてひっかいてしまったところ等、傷口に対しても優しく、しみることも少ないです。

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「軟膏」「クリーム」「ローション」それぞれに長所短所があります。
どれが良くてどれが良くないというのは一概には語れません。
誰が、どんな目的で、いつ、どこに使うかによって、適切な剤形は変わるものです。
もちろん、すべての薬にすべての剤形があるわけではありませんが、使っている塗り薬で不便を感じていることがあれば相談してみるのもよいかもしれませんね。

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