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お薬のはなし
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薬の保存期限について

最終更新日:2019年3月13日

おひなさま


もうすぐ春を迎える時期となりました。日差しがぽかぽかして気持ちのいい季節が楽しみですね。

さて前回、薬の保存方法についてお伝えしました。
正しい保存方法を知ったところで、今度は薬の使用期限についてお伝えします。

使用期限ってそもそもなに?

かしわもち

食べ物には賞味期限や消費期限があり、おいしく食べられる期限や
食べきらないといけない期限があります。
薬にも食べ物と同様に、薬の効果や安全性を保証する使用期限
あります。

薬色々

薬は、未開封の状態で正しい保存環境で保存されていた場合、
製造してから3~5年程度は、効き目が変わらずに使えると
いわれています。
これは製薬企業が品質の試験を行い確認しています。

一般用医薬品(薬局やドラッグストアなどで購入可能な薬)の場合は、外箱に使用期限が記載されています。
この外箱に記載されている期限は、未開封の場合を示しています。

一度開封された薬は、温度や湿度、光の影響を少なからず受け変質してしまうことがありますので、
開封後は早めに使いましょう。

イースターライン

処方された薬の期限

処方場面

病院で処方された薬は、医師が患者さんを診察し、その時の症状などに合わせて処方したものです。ですから、特別な指示がない限りは、
医師の処方した期間で飲み切るのが原則となります。

飲み忘れなどがあって手元に残ったからといって、しばらくたって同じような症状に対しその薬を使ったり、他の人にすすめてはいけません。

処方された薬のおおよその使用期限を次にあげますが、
あくまでも「目安」であり、保存環境により短くなる場合があります。詳しく知りたい場合は、調剤薬局に問い合わせてください。

飲み薬

水薬と粉薬

一般的に、粉薬は3~6ヵ月程度、
カプセルや錠剤は6ヵ月~1年以内といわれています。
シロップ剤など水薬は、細菌などが繁殖している場合もあるため
処方日数が期限となります。

マーガレットライン

外用剤

外用剤の多くは、瓶やチューブなどに使用期限が記載されています。
この使用期限も、未開封の場合を示しています。

目薬チューブ

目薬
点眼する時は、点眼容器の先端に触れないよう注意しましょう。
触れた部分から「目やに」や「ほこり」などを吸い込み汚染されます。そのまま使用すると感染をおこすことがあるので、浮遊物が見られるものは使用しないようにしましょう。

医療用目薬は、一部の目薬を除き、開封後定期的に点眼して1ヵ月で
使い切るように調整されているので、1ヵ月で使い切るか、余りは処分しましょう。

手洗いチューブ

塗り薬
他の剤形の薬と比べ長期間使用が可能です。塗る時にチューブの先端を直接患部につけて絞り出したりすると、細菌がチューブの先端に残り、汚染されて使用できなくなることがあります。

使用前はしっかりと手を洗って清潔にした後、指などに絞り出してから患部に塗って下さい。
綿棒などでチューブから取って塗ると、より衛生的で長期間使用が可能です。
インスリンのような自己注射剤
目薬と同様に開封後1ヵ月で使い切るよう調整されているものが多いので目安は1ヵ月です。

桜ライン

お花見

前回のお薬の保存方法に引き続き、
今回もお薬の管理上のポイントをお伝えしました。

お薬は病気の治療や予防のために使用するものですから、
期待する効果が保証されたものを期間内に使いましょう!

ではまた次回をお楽しみに!

つくしライン