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お薬のはなし
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錠剤を勝手に割ったら駄目なのは何故?

最終更新日:2019年7月10日

令和

元号が平成から令和に変わりましたね!
およそ30年ぶりの元号の変更です。
皆さんはもう「令和」に慣れましたか?


さて、本題です。
錠剤が大きくて飲みにくい…。
錠剤を飲み込むのが苦手…。
皆さんの中に、このような悩みを持っている方はいらっしゃいませんか。
錠剤が飲みこみにくい場合、割ったり砕いたりしても良いのでしょうか?


あじさい

結論から言うと、「割っても問題ない錠剤」と「割ってはいけない錠剤」があります。
錠剤には素錠(そじょう)、フィルムコーティング錠、糖衣錠、腸溶(ちょうよう)錠、口腔内崩壊錠(OD錠とも言います)、徐放性(じょほうせい)錠などの種類があります。
素錠薬を成形したままの錠剤です。錠剤の表面のコーティングはありません。
フィルムコーティング錠苦味や刺激がある薬、吸湿性が高い薬、光で分解されてしまう薬は錠剤の表面にコーティングがされています。
糖衣錠
腸溶錠胃への負担が大きかったり、胃酸に弱い薬は、腸で溶けるように表面に特殊なコーティングがされています。
口腔内崩壊錠(OD錠)口の中で溶かして服用可能な薬です。一般的には、薬の名称の最後に「OD錠」と付いています。
徐放性錠薬の成分が徐々に放出されて、長時間の効果が期待できるように設計されている薬です。割ることによって、薬の成分が徐々に出てくる設計(徐放性と言います)が壊れてしまいます。期待された効果が得られないばかりでなく、副作用の発現リスクも上がってしまいます。

薬剤師

錠剤を割ることによって、薬の効果が無くなってしまったり、副作用が出やすくなるものもあります。
飲みにくい場合は、自己判断で割ってはいけません。
必ず主治医や薬剤師にご相談ください。
また、同じ成分の薬でOD錠、粉薬、液剤に変更することができる場合もあります。