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最終更新日:2011年9月8日
当院では研修医の方に多くの経験を積んでいただくため、海外研修制度を設けています。
以下にUCLAでの海外研修を終えた研修医の感想をご紹介します。
ぜひ当院で一緒に学び、さらに海外研修などを通じたスキルアップを目指してください。
アメリカ研修を終えて
2011年6月1日から6月30日の間Olive View Medical Centerの総合内科で研修させていただきました。アメリカの医療を”見てくる”のではなく、”加わる”を1ヵ月の目標としてロサンゼルスに旅立ちました。
総合内科は4~5人一組の小さなチームごとに行動しており、回診やカンファレンスもこのチームごとに行います。日本から来た私もチームDの一員として温かくチームに迎え入れてくれました。
”加わる”ことを目標にしていた私でしたが、カンファレンスでは「あれっ水ぼうそうって英語でなんて言ったかな」などと自分のpoorな英語力のためになかなか思ったことを伝えられず、もどかしい、悔しい思いをしました。しかし、この経験は私が将来英語を勉強していくうえで大変貴重な体験になったと思います。
出発前はアメリカのドクターは漠然とすごいという印象を持っていましたが、実際に行ってみると、同年代の医師のつまずくところはだいたい日本と同じで少し安心したところがありました。ただ、アメリカの研修ですごくよいと思った点が2つありますのでそれを紹介したいと思います。
ひとつは圧倒的に好奇心旺盛です。ある日、病理の先生が婦人科と血液の疾患についてのレクチャーをしてくださったことがありました。内容は結構マニアック。
しかし、将来何科を目指しているかに関わらず、アメリカの研修医は熱心に講義を聴き、メモをとっています。私は目の輝きを見てこれは負けていられないと感じました。
もう一つは講義のときの質問がすごくopenです。日本では質問は手をあげてあてられた人がするというのが基本のようなところがありますが、研修医のレクチャーでは思いついた質問をおのおのが言います。もちろん、公式な発表の場ではこのようなことはありませんが、研修医同士がわいわいとやるレクチャーではこのほうが議論が活発でいいなと思いました。中にはかなり的外れな質問もありましたが、間違ってしまって覚えることもたくさんあります。自分もそうですが、つい質問をためらってしまうことが日本ではあるような気がします。
当院では金曜日の朝研修医の勉強会が行われていますが、そこでもわいわい活気がある機論ができればよりよいものになりそうです。
研修医時代にアメリカの病院に行けることはあまりない経験だと思います。帰国後、アメリカの良い点、日本の良い点が見えて日常診療のモチベーションが上がったことは間違いありません。かなりアツい1ヵ月だったと思います。このような機会を与えていただいた病院に感謝しております。また、1ヵ月苦楽をともにした県総の同期山本にも感謝です。
この経験を将来の糧にして日々努力していきたいと思います。
わたしは1カ月間UCLA olive view hospitalの総合内科で研修をさせていただきました。
研修内容は他の研修医の先生と同様です。ここでは私の感じたことについていくつか述べさせていただきます。
まず総合内科は内科系診療科の基盤になっている科で内科疾患全般を診療し、検査に応じて各内科にコンサルトを行ったり、癌の診断がつき次第腫瘍内科に転科をお願いしたりします。これには日本とアメリカにおける医療の発展経路の違いを強く感じましたが、日本において医師不足や医療崩壊がさけばれる中、こうした体制の需要が日本でも高まってきているのは事実だと改めて思いました。
チームについてですが、研修医は非常に勉強熱心で、チームカンファレンスでは積極的に話し合い論文や資料の共有を行っていました。上級医も資料や知識の共有に努め、また指導の良し悪しについて研修医からのフィードバックを求めていたことが印象的でした。また、わたしの配属されたチームのほとんどは女性医師でした。この写真をご覧ください!研修医の半分は女性でしたし、既に家庭を築いている研修医も多くいました。もちろんアメリカにおいても仕事と出産・子育てを両立することは大変とのことですが、病院としても環境作りに力を入れ協力的だと聞きました。いずれの医師も自主性に富み努力家で、教育システムも確立したものがありました。
この研修に参加することでたくさんの刺激を受け、いずれも自分にとって大きな糧となったと思います。
県立総合病院は院内の研修はもちろんのことですが、他病院での研修にもとても協力的だと思います。この場を借りて研修にあたりサポートしていただきました総合診療科の袴田先生をはじめとするたくさんの方々にお礼を述べたいと思います。ありがとうございました。
2010年5月1日から30日まで、University of California Los Angeles,Olive-View Medical Center,ICUで研修させていただきました。
集中治療(ICU)管理に興味があり、Intensivistの働きを実際に見てみたいと強く望んでいたので、このような機会に恵まれたことを感謝しています。
ICU(内科系)の朝は8時からレジデントの勉強会から始まり、午前中はカンファレンスと回診、午後は処置、カルテ記載、ICU入室患者の診察が主な流れです。
ICUには各内科、救急科から患者入室依頼があって、ICU入室期間だけはICU科が主体で診療を行っています。ICUから退室するとStep Downと呼ばれるICUよりスタッフが少ないものの一般病棟より手厚い看護が受けられる病棟に移床します。
ICUは全18床あり、平均入室期間5日、看護師:患者比は1:2入室理由は、敗血症、急性腎障害、急性膵炎、COPD急性増悪といったものが多く、人工呼吸器、CHDF、循環モニター管理が必要な患者から救急からの経過観察目的の患者までいろいろです。
カンファレンスと回診にウェイトを置いており、各患者の病態、検査結果、人工呼吸器の設定をその都度確認しながら最良な治療方針を決めています。
こんなにもしっかりとアセスメントし、プランニングするカンファレンス、回診は初めてでした。
またARDSの呼吸管理や人工呼吸器のWeaning法も上級医から教えて頂くだけでなく、実際に見聞できたのが何よりも勉強になりました。
研修制度に関しては多くの方が述べているように非常に充実したもので、レクチャー、カンファレンスの頻度(出席率も驚くほど高い!!)やディベートの白熱ぶりは見ていて圧巻です。
アメリカの医療に触れるのはもちろん、アメリカの文化に飛び込んだこともこれが初めてでしたので、見るもの聞くものが全てが新鮮で大変有意義な1ヶ月でした。ありがとうございました。
2010年11月2日~11月30日までOlive-View-UCLA-Medical-CenterのGIM(総合内科)にて研修をさせていただきました。
まず、米国の総合内科は、内科全般にわたって患者さんの診療に携わるため、科としての規模も院内で最も大きいものとなっています。いわゆる循環器科、消化器科などからは独立しており、必要に応じて総合内科からコンサルトを行います。
この病院の総合内科では、residentが患者さんの主治医となり診療を行っています。毎日1~2時間ほどのカンファレンスが行われますが、そこでresidentはattending doctorにプレゼンテーションを行い、適宜治療内容を修正するといった形式がとられています。
私が実感したのは、病院全体でdoctorたちは非常に活気があるということです。residentは誰もが皆溌剌としており、上級医たちは非常に教育熱心です。
doctorたちのカンファレンスで話すスピードは速く、英語に慣れていない私にとって彼らについていくのは困難でしたが、彼らはこちらから聞けば何を話していたか親切に教えてくれます。
今回の研修で、私は米国の診療体制や実際の医療現場など様々なことを勉強することができました。同様に、英会話のトレーニングにもなったと思います。聞くのも話すのもあれほど必死になったことはなかったと思います。非常に有意義な機会を得られたことに感謝します。
2010年6月2日~28日まで、アメリカのカリフォルニア州のUCLA olive view medical center で研修させていただきました。前半の2週間はICU、後半2週間は消化器内科で研修することとなりました。
ICUではレジデントが3チームに分かれて、担当患者の治療にあたっています。そのため、3日に一回当直をするといった病院の中でも一番過酷とされている科でもあります。基本的には日本のICUの患者層と変わりはありませんが、感染症、とくに敗血症などでは状態の善し悪しにかかわらずICU入室をし、入室の敷居が低いように感じました。敗血症の治療に関してはガイドラインに沿って全例に動脈ライン、中心静脈ラインを確保し、抗生剤の大量投与を初期から行います。つまり一人一人のオリジナルの考え方で治療というわけではなく、だれが担当しても均一な医療を提供できるようになっています。
消化器内科では、炎症性腸疾患の患者さんが多くみられました。クローン病や潰瘍性大腸炎は若年性の疾患であるため、入院患者のほとんどは若い印象があります。また特に消化器疾患でかかる人は、金銭的に貧しい人が多いとのことで癌などではかなり進行した状態で、肝硬変では非代償性の状態で初診ということも珍しくはありませんでした。
今回の研修では、やはり金銭面での患者層の変化が特に感じられました。入院期間の短縮や初診の時期の遅さなどがあります。そのようなことは確かに情報として認知はしていましたが、現地で働くことでより深く理解し、価値観にも影響を与えるものと思います。
また、均一な医療を提供するために教育にかなりの力を入れています。レジデント同士の教育カンファレンスや指導医のミニレクチャーなど一日の中で何度もみられました。病院全体のシステムとしてなければ、これだけの教育は難しいと思います。
ぜひとも研修を通してたくさんの人に違う文化からの医療を体感してほしいと思います。
2010年6月の1カ月間、静岡県立総合病院のプログラム外研修としてUCLA Olive-View Medical CenterのGastrointesitinology Service ( GI )で実習して参りました。とても温かく親しみやすいスタッフに歓迎され、教育体制や医療に対する考え方などに毎日驚かされ感心させられた、非常に濃密で刺激的な1ヶ月間でした。
同院の研修責任者であるDr.Waliに初日に言われたことは、①常に笑顔でいなさい。日本人はみんなすぐに照れて下を向いちゃうけどそれじゃだめよ!②ここでは大変な思いをするだろうけど、それは単に言葉の違いだけなんだから、がんばって乗り越えなさい。1カ月間は日本語使っちゃだめ!うちには学ぶべきことがたくさんあるわよ!!・・・ということでした。たぶん。日本を離れてわざわざ勉強しに来たからには、得られるものを最大限に吸収して帰ろうと心に決めたものの、普段使いなれているはずの用語ですらなかなか聞きとることができずに最初はずいぶんと苦労しました。誰かの言ったジョークに皆が笑う中ぽつんと取り残されさびしい思いもしました。しかしめげずに笑顔で喰らいつくこと1ヶ月間、涙なみだの最終日まであっという間に過ぎてしまいましたが本当にすばらしい経験ができました。日本へ持ち帰ったのはディズニーランドのお土産だけではありません!
当地での具体的な事柄については優秀な先輩方や同期がわかりやすく報告してくれていますので参考にしてください。これから当院で研修を行う先生方には是非とも貴重な機会を逃さずに自身の目で見て肌で感じてきてほしいと思います。いつもの風景が少し違って見えますよ!
2010年7月に1ヶ月間、UCLA olieve view medical centerのinternal medicineおよびgastrointestinal departmentで研修を受ける機会を頂いたので報告させていただきます。
私が、1カ月の研修期間の中でまず感じたのはアメリカの研修制度の充実ぶりと、ドクターたちの教育に対する熱意です。
Internal medicineではすべての患者の診察を1,2年目のresidentたちが最初に行います。residentは各患者の診断および治療方針を自分なりに考え、それを同じチームのsenior residentと上級医に対し治療方針に対するプレゼンを行っていきます。アメリカの入院期間は日本に比べて短く、患者さんの回転はとても速いものでした。こうして毎日診断とプレゼント行うことで、適切な診断能力とプレゼン能力を身につけることができます。
プレゼンを行った後、治療方針をチーム全体で議論して決めていきます。チーム内の議論はとても活発で、全員で治療を決めようという意識を強く感じました。
上級医による教育も非常に熱心であり、時にレクチャーや身体診察などを交えながらチームの疑問に対して的確なアドバイスを行っていました。このようなフィートバックを毎日受けることで、診断方法や考え方が自然と身についていくと感じました。また、チーム全体で決めた方針なので、自信を持って治療を行うことができます。
Residentに対するレクチャーも充実しており、病棟の症例報告や各科ドクターによるレクチャーなどが行われていました。どれも一方的に知識を押
しつけるといったものでなく常にresidentと議論を大切にしておりresidentも考えながら真剣に参加をしている印象でした。またinternal medicineで診る症例は日本での内科領域全般にわたっており、多くの症例を経験することでより幅広い知識と見識を持ったドクターが生まれると感じました。
Gastrointestinal departmentではおもにinternal medicineからコンサルトを受けた患者の診察、内視鏡などの手技について学びました。また一般の病院でありながら治験や研究が活発に行われていたのが印象的でした。
もう一つ紹介したいのがchief residentの存在です。chief residentは3年間のresidency終了後さらに1年間residentの代表として研修を行うドクターのことで、学年から2名投票とスタッフからの推薦によって選ばれます。彼らは1年間、医療行為を行わずresidentの代表として彼らのスケジュールの管理やレクチャーなどを行います。アメリカではこのように、医師には患者を診察する能力だけでなく組織を運営・管理する“administrative skill”も求められているということを感じました。
1か月という短い間でしたが、アメリカとの医療・教育システムの違いや考え方について見識が深まり非常に有意義な研修を行うことができました。後輩達にも、この機会を利用し、日本と違う研修システムを肌で感じていただければと思います。
UCLA olive view medical centerでの実習

2008年10月2日~10月31日まで、アメリカのカリフォルニア州にあるUCLA olive view medical centerで実習をさせていただく機会を得ました。
この病院の特徴として、Community hospitalであり保険をもたない患者も受け入れて治療しているために症例の種類が幅広く数も豊富であること、またレジデントやフェロー(日本でいう初期研修医と後期研修医に相当します)が主に診療を行っていることなどがあると思います。スタッフドクター(日本でいう指導医)は教育を仕事と考えているためか教育熱心な先生が多く、とても活気のある病院です。
実習するにあたり、日本では専門家の数が少ない分野を学びたいと考え、感染症科と集中治療科(内科系)で研修をさせていただくことにしました。
ここからは、少しだけむこうでの日常を紹介します。
どちらの科でも、まずはレジデントによる診察、カルテ記載から一日が始まります。次にカンファレンスでレジデントが診察所見、検査値などをプレゼンし、それをもとにスタッフドクターが方針を決定します。この際に疾患、病態生理などに対するミニレクチャーが入ることもあります。カンファレンス終了後、全員で回診をして、診察所見、治療などを再度確認して終了です。

これ以外に、noon conference(昼食時に行わる、レジデント向けの小講義)や、週1~2回のケースカンファレンスなど、臨床現場での実際の診療経験と、教育がバランスよく行われていると感じました。
行ってみて、医療の知識、経験だけでなく、医療制度や海外の文化を学ぶという意味でも、本当にたくさん考え、勉強する機会となりました。日本での研修では弱くなりがちな分野を相補的に学ぶという意味でもとてもいい機会です。スペースの関係ですべてをここに書くことはできませんが、やはり実際に自分で行って感じてみることに勝るものはないと思います。ぜひ、この機会を利用して、将来につながるすばらしい経験をしてみてください。
研修病院/研修科:UCLA Olive-View Medical Center、Hematology/Oncology

2008年10月に一ヶ月間、アメリカのUCLA Olive-View Medical CenterのHematology/Oncology(血液腫瘍内科)にて研修をしてきましたので、その報告をさせていただきます。
まず、なぜ血液腫瘍内科を選択したかという理由ですが、それはこの分野が現在日本にはまだ確立されていないためです。日本では癌は臓器別に診療がなされているのが現在でも主流です。
一ヶ月間研修してみて最も実感したのは、教育環境の充実です。よりよい教育が、結果的にはよりよい患者のケアにつながる、とアメリカでは考えられているようです。内科系では6年間、一人前になるまでは上級医による徹底的な教育を受けます。そしてそれは上からの一方的なものではなく、自立した研修を求められるのに加え、さらに日本の上級医から受ける以上の教育やフィードバックを受けることができる、という印象でした。
実際、私は研修期間中、主に病棟患者を受け持っていたが、日々の様子は以下の様でした。午前中のうちに患者に会いにいき、問診・身体所見をとり、自分なりの方針を決め、まとめて上級医にプレゼンします。鑑別疾患を念頭に置いた整理されたプレゼンをする必要があり、少しでも順序が違ったり、こちらの意図していることが伝わりづらい内容になった時は上級医によってすぐさま中断され、その場ですぐさまアドバイスを受けます。外来でも教育方針は同様でした。

その他、モーニングレポートといった症例提示やレクチャーも日々行われていますが、どれもが研修医にとってどういった教育が必要か?、といった視点に立って作られているものであると強く感じられました。アメリカの研修病院では研修医の研修内容を充実させることだけを考えるチーフレジデント(その研修プログラムを卒業した4年目医師)という役職があることからも、教育への力の入れ様は明らかだろうと思います。
このような研修を行うことで6年後には一人前の医師ができあがりますが、日本と比べれば医師全体のレベルの底上げされた、より治療方針が統一されたものとなるのは当然であろうと思います。
今回の研修を通して、現地の文化を肌で感じながら、より効率を求めた、より洗練された教育環境、医療環境を実感することができ、とても貴重な経験をさせていただきました。皆さんもこの機会をぜひ利用し、世界基準の視点で医療に携っていってはどうでしょうか。
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