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ホーム > 部門案内 > 検査部 > 病理診断科 > 病理診断科について

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最終更新日:2012年4月5日

病理診断科について

認定学会名(施設認定)

  • 日本病理学会研修認定施設
  • 日本臨床細胞学会認定施設

診療実績・新しく取り組んだ医療

診療実績

 

平成21度

平成22年度 平成23年度

組織診断

8,806

9,887 10,585

細胞診

9,701

9,864 10,134

術中迅速診断

764

885 900

免疫染色(含むcKit, CD20)

703

874 1,026

HercepTest, ER/PgR

807

805 926

Hercep Test, ER, PgR, cKit, CD20は、乳癌、GIST、悪性リンパ腫の分子標的治療に必須である。

新しく取り組んだ医療

  1. テレパソロジー(遠隔病理診断)による術中迅速診断
    南伊豆町の共立湊病院とのテレパソロジー(遠隔病理診断)を平成16年10月に開始した。この業務はIT技術を用いて、主に悪性腫瘍の的確な外科手術に不可欠な術中迅速診断を遠隔地から行うことであり、深刻な病理医不足を補う施策として期待されています。
    テレパソロジー症例実績

    平成20年度

    平成21度

    平成22年度

    32例

    32例

    8例
  2. 胃癌の分子標的治療のためのHercep Testを導入した。
  3. 子宮頚部の細胞診に、ベセスダシステム(世界標準の判定法)を導入した。
  4. 浸潤性乳癌の化学療法、内分泌療法の選択に必要な、腫瘍増殖マーカー Ki-67の染色を導入した。
  5. 大腸癌の分子標的治療のための EGFR染色を導入した。
  6. 乳癌センチネル・リンパ節生検のための術中迅速標本作製と病理診断を実施した。
    ラジオアイソトープ法への対応:放射線遮蔽とリンパ節多分割標本作製を可能にした。
  7. 日本臨床細胞学会施設認定基準による細胞診精度管理を開始し、学会施設認定を受けた(平成 20年 4月 1日)。

研究発表

  1. 室博之、鈴木誠、新井一守、大場範行、伊東和樹: ヒト肝類洞内皮細胞におけるCD14の発現、in situ
    hybridaizationによる検討. 第91回日本病理学会総会、2002年3月、横浜
  2. 室 博之, 鈴木 誠, 新井一守, 大場範行: マンノース受容体(CD206)の肝内分布についての免疫組織学的研究、ヒト肝を対象として. 第93回日本病理学会総会、2004年6月、札幌
  3. 鈴木 誠, 室 博之, 新井一守, 大場範行: 自然退縮をきたした肝細胞癌の1切除例. 第95回日
    本病理学会総会、2006年5月、東京
  4. 山崎葉子、遠藤亮和、石川直史、荒川恵弥、古澤亜紀、鈴木誠、新井一守、室博之、腹水細胞診が有効であったBurkitt lymphoma の一例 第49回日本臨床細胞学会秋期大会、2010年11月、神戸

高度医療・先進医療への取組と将来構想(方向)

1. 病理診断、とくに組織診断について

病理組織診断は、様々な疾患で起る組織や細胞の病変を顕微鏡で直接観察し、病気の確定診断を行う業務です。当科では、検体をパラフィンに包埋し、千分の数mmに薄切後、組織や細胞の成分を選択的に染色して、顕微鏡で観察しています。病理組織診断には以下のような特色があります。

  1. 病変部の組織や細胞を対象としているので技術的には、疾病の本態に係る蛋白質や遺伝子の大部分が分析できると考えられています。
  2. パラフィン包埋検体は、数十年間使用可能であり、一つの検体から数十~数百枚の顕微鏡標本が作れます。すなわち必要な時に新たな検査が追加できます。

2. 高度医療・先進医療への取組と将来構想

1. 病理診断結果検索システムの構築

開院以来の病理診断記録を、瞬時に検索できるパソコン・システムを構築し、パラフィン包埋検体の追加検査や悪性腫瘍の再発と新規発生との区別などに活用しています。

2. 医療の進歩に対応できる病理組織検体処理の実施

平成13年4月から、固定法の改良などによってパラフィン包埋検体が、蛋白抗原に対する免疫染色とともに遺伝子検査にも適したものになり、将来、遺伝子の追加検査も行えるようになりました。なお、免疫染色に対しては、平成8年に固定条件を改め、すでに浸潤性乳癌の抗体療法適応判定(Hercep test)などで優れた成果をあげています。

3. 治療に直結した病理診断

遺伝子情報を元に、個人の体質にあった「オーダーメードの医療」が提唱されています。悪性腫瘍では、個々の腫瘍の形質に対応した治療方法が続々と研究開発されており、乳癌、悪性リンパ腫、消化管肉腫(GIST)に対する新しい治療方法が、本院でも行われています。この場合、腫瘍細胞の形質を免疫染色によって分析し、この結果をもって治療方法が決定されています。当科でも、乳癌の Hercep test、ホルモンレセプター染色やKi-67染色、悪性リンパ腫の CD20染色、消化管肉腫(GIST)の c-kit染色を実施しております。さらに、平成20年からは、肺癌の EGFR遺伝子変異の報告(遺伝子の解析は外注)を実施し、平成 21年からは、大腸癌の EGFR染色を行っております。 平成23年からは、進行胃癌に対する分子標的治療のためのHercep testも開始しました。また、子宮頚部の細胞診判定に、平成22年より、ベセスダシステムを導入しました。このシステムは、世界基準の判定法で、子宮頚癌の発生に深く関わるヒトパピローマウイルス(HPV)の核酸同定検査(本院は検査施設認定)とも直結しております。「オーダーメードの医療」は、おおいに発展が期待され、病理診断科として、遺伝子検査を含めた十分な態勢を整えるべきであると考えています。

地域医療への貢献実績・地域医師への希望

  1. 他院からの病理検体の診断
    1. 市内開業医を含め他施設からの組織検体の診断と病理標本のコンサルテーションを行っています。
    2. 他施設からの持ち込み検体に対する術中迅速診断を行っています。
    3. テレパソロジーによる術中迅速診断、詳細は「新しく取り組んだ医療」に記載
  2. 平成23年開催の県総オープンホスピタルで、子宮頚癌とヒトパピローマウイルス(HPV)との関係について展示を行い、来場された地域の皆様にHPVワクチンの有効性を紹介した。