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検査技術室オフィシャルページ > 結核とその検査法

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最終更新日:2012年3月12日

結核とその検査法

今、世界の結核は

現在1年間に発生する結核患者は推定880万人、結核による死者は約170万人と言われています。(2003年WHO統計より)

今、日本の結核は

戦後、日本の結核は急速に減少しましたが、1982年(昭和57年)頃から減少率が鈍くなりだしました。そして、高齢者と若者の罹患率が上がりはじめ、1999年(平成11年)7月厚生労働省は「結核緊急事態宣言」を発表し、結核対策の強化に取り組むことを表明しました。結核予防会の統計によると、2006年(平成18年)の新規登録患者数は26,384人であり、2,267人が死亡しています。世界的に見ても日本は結核中蔓延国といえます。

結核は知らないうちに感染する

結核にかかっていても気づかず、やがて重症になり咳等によって排菌すると空気中にフワフワしていて、まず家族が感染し、やがて学校や職場に結核菌が広がり集団感染に進むこともあります。また、空気循環の悪い場所等による集団発生も報告されています。

結核菌とは

では結核菌とはいったいどんな菌でしょうか?

細長い桿菌で、細胞壁は脂質を多く含んでいるため、消毒薬や乾燥に抵抗性が強い細菌です。他の細菌にくらべて発育が遅く培養に時間がかかります。

検査法

結核菌(マイコバクテリウム・ツベルクローシス)に代表され、ヒトに様々な病気を起こす菌群を抗酸菌といいます。抗酸菌の検査には、塗抹、培養検査があり最終結果がでるのに1~2ヶ月かかります。

  1. 塗抹検査:ガラスに喀痰を塗りつけ、染色して顕微鏡で観察します。もし菌がいれば赤く染まってみえます。しかし、これだけでは結核菌かどうかはわかりません。
  2. 培養検査:培地に喀痰等検体液を広げて、37゜Cで培養し菌の発育を観察していくため、結果が判明するのに4週以上を要します。このため、迅速に判定可能な検査法が待ち望まれてきました。

遺伝子による結核菌検査

近年、遺伝子を用いた抗酸菌同定検査の迅速法が開発され、より感度の高い検出、同定が可能となり、早期診断・治療に有用な検査となってきました。

  1. 核酸増幅法(PCR法):検体(喀痰等)中の菌からDNA(デオキシリボ核酸)を取り出して試薬と混合し、反応温度を変化させ、これを一定回数繰り返してDNAを増幅させる。そして特異的なDNAプローブを用いた核酸ハイブリダイゼーション法により結核菌の検出・同定を行います。
  2. DNAプロ-ブ法:培地上に発育してきた菌からRNA(リボ核酸)を抽出し、既存のDNAプローブと反応させ分光光度計で測定します。

結核感染診断の新たな検査法

結核感染の診断には従来、ツベルクリン反応検査が行われてきましたが、特異度が低くBCG接種や非結核性(非定型)抗酸菌感染でも陽性を示すため、これらの影響を受けない新たな検査法が開発されました。結核菌に特異的な蛋白を抗原とし、全血中に添加することで放出されるインターフェロンγを定量する方法で結核菌感染の診断を行います。

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