ホーム > 地域がん診療連携拠点病院
ここから本文です。
最終更新日:2010年6月21日
静岡県立総合病院は、循環器・救急と共に「がん」を診療上の3本柱の一つとして位置づけ、がん診療に精力的に取り組み、静岡県中部地域でのがん診療の中心的役割を担ってきました。厚生労働省では「豊かで活力ある長寿社会に向けた総合的戦略の推進」の一環として、「がん患者の5年生存率の改善と質の高いがん医療の全国的な均てん化(標準化)」を掲げ、地域がん診療連携拠点病院の設置を決定しました。02年度より拠点病院の指定が開始され、当院は03年に指定を受けました。
様々な臓器のがんに対し、経験豊富な実力のある医師が各「がん診療ガイドライン」をベースに、そのがんの病状に見合った適切で最良の治療の実践に務めています
早期のがんに対し、できるだけ身体に優しい最新の治療法を積極的に導入しています。進行したがんに対しては、がんの進行度に応じて放射線、分子標的薬を含めた抗がん剤、手術を単独もしくは適宜組み合わせることにより、可及的に機能を温存する形で根治的治療を実施するようにしています。また根治ができない場合でも、放射線、抗がん剤、手術の組み合わせによりできる限り質の高い生活の維持と長期の生存を目指して治療にあたります。進行もしくは再発がんで身体やこころの苦痛、落ち込みが生じた場合には、できるだけ早い段階から苦痛の緩和に取り組むようにしています。
がんの手術件数と治療成績、内視鏡的治療件数、ラジオ波焼灼件数、放射線照射件数、抗がん剤治療件数はいずれも県内トップクラスを維持しています。その詳細および専門医師の略歴は各診療科案内をご覧ください。
各診療科のエキスパートが定期カンファランスで診断の問題や治療方針の決定にあたり、また必要に応じて他科の専門家に相談する体制を整えています。がん診療に携わる医師どうしが協調的で垣根が低く信頼しあいながら相談できることが特徴です。医師、専門的知識を有する看護師・薬剤師がチームで診療にあたるとともに、放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、地域医療連携室、等多くの部門が協力し合ってがん患者の方々の診療をサポートするようにしています。
診療所・クリニックの医師、地域の病院医師との連携を大変重視しています。がん患者の方々を紹介していただく場合にはできる限り迅速に診療にあたるとともに、病院での専門的診療終了後には、診療所・クリニックの医師もしくは地域の病院医師と役割を分担しつつ連携してフォローすることを基本としています。
当院では現在1階正面玄関に、がん相談・総合相談の窓口を設けています。がん相談に関する専門研修を受けた看護師2名が中心となり、当院に通院中の患者、家族の方からの相談に対応しています。相談の具体的内容については、がんの診断や治療、地域の医療機関や医師に関する情報、他院でのセカンドオピニオン、患者・家族の方の医療費を含めた療養上の相談、アスベストによる肺がん・中皮腫に関する情報、その他が挙げられます。がん医療に関わるどのようなことでも結構ですので、遠慮せずにご相談ください。国立がんセンターにはがん対策情報センターが設置されています。
当院ではがんの進行・再発による苦痛が生じた場合、できるだけ早い段階から緩和ケアを提供する方針としています。もちろん早期の段階ではがんに対する治療を継続しながら緩和ケアを併せて行うことになります。身体やこころの苦痛が強くなって入院する患者の方には、緩和医療科の医師・看護師・薬剤師からなる緩和ケアチームが主治医の求めに応じて、緩和に関する専門的診療を行います。施設基準上認定された緩和ケア病棟はありませんが、主として緩和ケアが必要な方を診るための個室で構成された専門病棟があります。
近年分子標的薬を含めた抗がん剤治療の進歩は目覚しく、当院でも外来化学療法センターで抗がん剤注射を受ける患者さんが急増しています。年間の実施件数でみると05年の5千件から08年には1万5百件に増加しました。09年9月には外来化学療法センターの拡充工事が終了し、それまでの狭くて雑然とした30床から、ゆとりがあり整備の行き届いた40床に生まれ変わりました。化学療法センターでは担当の医師、看護師、薬剤師によるチーム医療を通じて、安全性が高く副作用にも迅速に対応できる体制を構築しています。
当院では種々の臓器のがんに対し、経験が深く専門性の高い医師が診療にあたっています。他院通院中の方またはそのご家族で、当院のがん専門医師のセカンドオピニオンをご希望される場合には、是非セカンドオピニオン外来をご利用ください。できる限りご要望を考慮して、セカンドオピニオンの日程を調整させていただきます。
がんの罹患状況や生存率を知る目的で、がん拠点病院にはがん登録の実施が義務づけられています。当院では医療情報研究センターの診療録管理部門において、がん登録の専門教育を受けた診療情報管理士2名を中心にして、精度の高い登録を実施しています。
当院では県民の方々に最新のがん診療の実際を知っていただくことを目的に、年2回がん医療公開講座を開催しています。本講座では専門医師ががんの診断と治療についてわかりやすく解説し、さらに医師・看護師・薬剤師を初めとした多職種の参加による座談会を通じて、出席された方々が幅広くがんについての知識が得られるように工夫をこらしています。がんに罹患した方が身近におられたり、がん医療に関心のある方は是非ご出席くださるようお願いいたします。がん医療公開講座は通常冬季に開催され、開催の時期や講座内容は開催1ヶ月前には本ホームページに掲載されます。
Copyright©Shizuoka Prefectural Hospital Organization
