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整形外科:診察Q&A

最終更新日:2014年12月18日

静岡新聞の診療室に掲載されたもので、本院の医師が回答したものです。
医師の肩書等は新聞掲載当時のものです。


問1 坐骨神経痛の再発防ぎたい

50代女性。前触れなく坐骨神経痛になりました。靴下を履く、寝返りを打つなどの動作が痛くてできない状態が2カ月続き、ようやく治りました。まだ1日に何回も膝上に急にしびれがきます。どうしたら、しびれが消えますか。坐骨神経痛は再発しますか。再発の予防法や予防体操があったら教えてください。

答:運動有効、腰に負担かけない動作を…2013年5月23日 運動機能センター長 松岡 秀明

坐骨神経痛の原因はさまざまですが、突然発症する場合、椎間板ヘルニアが最も疑われます。腰の骨と骨の間にある椎間板の内部にある髄核という部分が、その周囲にある繊維輪という組織を破って脱出し、神経を圧迫します。加齢による椎間板変性に、腰に対する負担のある動作が加わり突然発症します。
症状は、腰痛および脚の痛みやしびれで、ひどい場合は力が入らなくなります。診断にはMRI検査が有効で、椎間板の状態で幾つかのタイプに分類できます。自然に治るものもありますが、10~30%は手術が必要で、腰の骨の変形やずれの程度も症状や予後に影響します。最近では遺伝的に椎間板が弱いことも一因とも言われ、椎間板加齢が基礎にあるため、再発の可能性が比較的高いとされますが、症状とレントゲンやMRIなどの検査である程度の予後は予想できます。
治療法は、急性期は安静が必要で、内服や外用の鎮痛剤、硬膜外ブロックなどの注射を併用しますが、少し症状が軽くなればストレッチ、ウォーキング、水泳などの運動療法が大切です。日常生活上は、腰に負担をかけないように股関節や膝関節で代用できる動作では腰を使わないことが大切です。

問2 梨状筋症候群、臀部に痛み

67歳の女性。十年以来の坐骨神経痛です。昨年8月ぐらいから臀部の痛みが発生し、座れず横にもなれず、生活に支障が出ています。検査では異常はなく、症状等から梨状筋症候群とのことです。リリカ(一般名プレガバリン)の服用、ブロック注射でも改善しません。対症療法をご指導ください。

答:痛み改善しなければ手術も…2013年5月29日 運動機能センター長 松岡 秀明

梨状筋症候群は、坐骨神経が梨状筋に圧迫されて坐骨神経痛をきたす疾患で、臀部から大腿、下腿にかけて痛みやしびれがでます。臀部打撲した既往、スポーツ障害などが発症誘因として知られています。
梨状筋は骨盤の一部である仙骨から大腿骨裏面へ横走する筋肉で、腰から出た坐骨神経がこの梨状筋の下をくぐって骨盤内部から大腿骨裏面へと出るのです。梨状筋は股関節の外旋(外側に回す)筋ですから、梨状筋を引き延ばすために座位で膝をつけて足を開く内旋(内側に回す)運動を強制されたり、足をつけたまま膝を離そうと力を入れて梨状筋を収縮させる外旋運動で下にある坐骨神経が圧迫され痛みが誘発されます。
診断には腰の椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など他に坐骨神経痛を来す疾患が除外できること、上述した誘発運動で痛みが再現されること、梨状筋部分に局所麻酔薬を注射すると痛みの改善があること、などの条件を満たすことが必要です。
治療は、通常の鎮痛剤や神経障害性の痛みに有効なプレガバリンなどの内服、前述のブロック注射などが有効ですが、それでも効果がない場合は梨状筋を切るという手術法があります。