グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



当院をご利用される方

診察Q&A

最終更新日:2014年12月4日

静岡新聞の診療室に掲載されたもので、本院の医師が回答したものです。医師の肩書等は新聞掲載当時のものです。


問1 非結核性抗酸菌症について

77歳の男性。1999年に非結核性抗酸菌症を発症。薬はエリスロシン(一般名エリスロマイシン)、翌年はクラリシッド(同クラリスロマイシン)、リファンピシン、エブトール(同エタンブトール)で、現在に至ります。症状は咳、痰です。痰は1日2回くらいで黄色状、喉に絡みます。食欲が出ず体重も増えません。完治するでしょうか。生活の注意点や運動についても教えてください。

薬物療法中心、必要に応じ注射も…2013年6月13日 呼吸器内科主任医長 白井 敏博

非結核性抗酸菌症は、近年日本で増えている病気で、多くはアビウムコンプレックス菌という細菌によって起こります。名前の通り結核とは異なるため人から人へは感染しません。発症には遺伝的な要因や生活環境の変化が影響すると考えられています。
感染初期は無症状で、人間ドックでCT検査を行ったときにこの病気を疑う陰影を偶然指摘されることがあります。しかし、進行すると咳、痰・血痰などが現れます。
治療は患者さんの症状や年齢などを考慮して、薬物療法を中心に行います。クラリスロマイシンという抗菌薬と、結核でも使用するリファンピシン、エタンブトールという2種類の薬の併用が中心となります。完全に治すためには1年以上の長期にわたり服用する場合が多く、必要に応じてストレプトマイシンという注射を追加する場合もあります。
非結核性抗酸菌症では、日常生活を改善することによって、身体の抵抗力や自然治癒力を高めることが重要になります。規則正しい生活、栄養バランスのとれた食事、ストレスや疲労をためないことなどに心がけましょう。不安や疑問に思う点は担当医にご相談ください。