平成27年度 静岡県立総合病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位３位まで）
  3. 初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位３位まで）
  7. その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0～ 10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～
患者数 521 246 319 597 1,108 1,655 3,605 4,585 2,481 354
"地域の高度急性期病院として幅広い年齢の患者様が入院しており、性別も男性が６割、女性が４割と偏りが少なく、年齢や性別を問わず幅広い医療を提供しています。
特に60歳以上の患者様が多い傾向にあり、全体の７０．１％を占めています。"




診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位３位まで）ファイルをダウンロード
外科（消化器外科）
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術　全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術処置１ なし 手術処置２ なし 167 12.02 17.41 0.00% 70.34
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術　単純乳房切除術（乳腺全摘術）等 手術処置２ なし 126 9.06 10.37 0.00% 58.65
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わないもの） 手術処置２ なし 106 6.70 6.79 0.00% 56.79
"外科で最も多い症例は、結腸悪性腫瘍で手術を実施する症例となっています。次いで乳房の悪性腫瘍に対して、乳腺悪性腫瘍手術を実施する症例となっています。
当院の外科は対象臓器や実施手術、治療内容など多種多様な症例の治療を実施しているため、外科の全患者数が2,814人に対して上位３症例の患者数が少なく見えています。
なお外科には、「消化器外科」と「乳腺外科」、「救急科」が含まれています。"
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術　肩、股等 95 24.04 28.70 74.74% 79.76
070230xx01xxxx 膝関節症（変形性を含む。） 人工関節再置換術等 78 29.29 27.21 1.28% 72.94
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等 71 32.85 22.19 0.00% 62.93
"整形外科では、「大腿骨地域連携パス」が存在しており、脚の付け根の骨折（大腿骨頸部骨折）などでは、手術後にリハビリテーションをさらに行うため、専門病院へ転院することがあります。手術担当病院とリハビリテーション受入れ病院があらかじめ計画を共有した上で、個々の患者様の診療計画を作成する取り組みを行っています。その大腿骨地域連携パスの適応率も６６．７％となっています。そのため、上位１位の診断群分類の転院率が高くなっています。
"


産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術処置２ ４あり 定義副傷病 なし 91 5.57 5.33 0.00% 55.52
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術（腟式を含む。）　腹腔鏡によるもの等 63 6.29 6.50 0.00% 41.41
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 62 9.21 10.18 0.00% 43.82
"産婦人科では、子宮頸部、体部の悪性腫瘍の患者様が一番多く、次いで卵巣の良性腫瘍、子宮の良性腫瘍という順番になっており、先進医療にも積極的に取り組んでいます。
また、婦人科領域だけでなく、産科領域にも注力しており、「赤ちゃんとお母さんにやさしい病院」でありたいという考えをもとに、安全・安心・快適性を重要視した環境の中で母子の支援を行っております。"




泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術 手術処置１ なし 手術処置２ なし 74 6.46 7.59 0.00% 72.31
110080xx01x0xx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 手術処置２ なし 74 11.89 14.03 0.00% 67.78
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 手術なし 手術処置２ ２あり 定義副傷病 なし 70 6.09 12.36 0.00% 69.03
"泌尿器科で最も多いのが、膀胱悪性腫瘍に対する低侵襲手術の経尿道的手術の症例で、次いで前立腺の悪性腫瘍に対する手術症例となっております。
特に前立腺の悪性腫瘍手術では、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を使用した手術を積極的に行っています。
上記手術以外も含めて、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を使用した手術の平成２７年度の実施件数は７７件です。"
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 95 10.49 10.12 0.00% 39.06
100020xx01x0xx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術　切除等 手術処置２ なし 61 7.36 9.55 0.00% 54.98
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 60 7.08 8.20 0.00% 13.05
"当科は頭頸部・耳鼻咽喉科であり、耳、内耳、鼻、咽頭、喉頭、頸部の悪性腫瘍などの治療を行っています。
診断群分類別の患者数では、中耳炎の患者様に対する鼓室形成手術を施行する症例が最も多く、次いで甲状腺の悪性腫瘍、扁桃・アデノイドの慢性疾患という順番になっています。
また、小児患者に対する手術や治療を積極的に行っています。"
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術処置１ なし、１,２あり 手術処置２ なし 311 4.55 4.87 0.32% 71.10
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術処置１ １あり 手術処置２ なし 定義副傷病 なし 301 2.51 3.07 0.00% 69.52
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術処置２ なし 176 5.52 5.68 0.00% 61.77
"循環器内科では、狭心症、慢性虚血性心疾患の患者様へのカテーテル検査及び治療を積極的におこなっています。
診断群分類患者数の上位１は、狭心症などの虚血性心疾患患者様に対するカテーテル治療であり、冠動脈の拡張やステント留置を行っています。
上位２位は、同じく狭心症などの虚血性心疾患患者様に対するカテーテル検査であり、カテーテル治療前後の検査入院となっています。
また、高齢化に伴い頻脈性不整脈の患者様が増加しており、経皮的カテーテル心筋焼灼術も積極的に行っているため、上位３位となっています。
さらに心臓血管外科とも連携し、TAVI（経カテーテル大動脈弁置換術）の治療も平成27年の11月より開始し、着実に症例数を重ねています。
なお循環器内科には、「循環器内科」と「腎臓内科」が含まれています。"
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
070341xx97xxxx 脊柱管狭窄（脊椎症を含む。）　頸部 その他の手術あり 83 17.47 22.83 16.87% 65.41
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術処置２ なし 定義副傷病 なし 40 8.45 10.02 7.50% 77.85
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術処置１ あり 手術処置２ なし 36 2.22 3.15 0.00% 60.81
"脳神経外科では、頸部脊柱管狭窄症の患者様に対する脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓固定術を実施する患者様が最も多くなっています。
次いで頭蓋・頭蓋内損傷の患者様に対する開頭手術を実施する症例が多くなっています。当院は高度救命救急センターの指定を受けていることもあり、交通事故などで頭部に損傷を受けた患者様に対して、高度救命救急センターと連携を取りながら治療を行っています。
未破裂脳動脈瘤の患者様については、脳血管造影検査を数多く実施しています。
また、脳血管疾患の治療の一つでもあるカテーテル治療では、開頭をせずに、大腿の血管から脳血管までカテーテルを通して、脳動脈瘤にコイルを詰めて塞ぐコイル塞栓術も行っています。"
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx ２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。） 130 10.95 15.35 0.00% 63.78
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等２ ４あり 定義副傷病 なし 62 12.60 17.69 0.00% 72.40
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等２ なし 定義副傷病 なし 55 14.65 21.69 47.27% 90.45
"症例数の最も多い２型糖尿病では、糖尿病の合併症の検査や治療を行うケースも多く、また、医師や看護師、薬剤師、検査技師、栄養士などで構成されたチーム医療で生活習慣の改善指導も積極的に行っています。
次いで非ホジキンリンパ腫では、免疫抑制状態下で投与する抗悪性腫瘍剤（リツキシマブ）を投与する治療を行っています。
また、高齢者に多い誤嚥が原因となる肺炎も多い状況です。誤嚥性肺炎は罹っていても気付かずに発見が遅れることも多く、重症化するケースも少なくありません。そのため入院が長期化することも多いのですが、当院では平均在院日数が短い状況です。地域の医療機関等との連携も強化しているため、状態が落ち着いた段階で転院するケースも多く、転院率も比較的高くなっています。
なお、内科には「血液内科」と「糖尿病・内分泌内科」、「腫瘍内科」、「総合診療科」が含まれています。"
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管（肝内外）結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術処置２ なし 定義副傷病 なし 176 6.78 10.93 2.84% 73.68
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術処置２ なし 135 8.97 9.20 0.00% 74.30
06007xxx99x00x 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等２ なし 定義副傷病 なし 124 7.03 10.10 1.61% 70.55
"消化器内科で最も多い症例が、胆管結石、胆管炎です。治療は内視鏡治療が中心で、胆管結石には結石除去術、胆肝炎には胆管をチューブで広げる胆道ステント留置術や膵管ステント留置術をおこなっています。
次いで胃の悪性腫瘍では、早期悪性腫瘍に対して、上部消化管内視鏡を用いて悪性腫瘍の切除術を行っています。
膵臓、脾臓の腫瘍では、より精度の高い画像を得られるＥＲＣＰ（内視鏡的逆行性胆管膵管造影）検査入院の患者様が多く、各疾患の障害のレベルや診断を行っています。"
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞（JCS10未満） 手術なし 手術処置１ なし 手術処置２ ３あり 定義副傷病 なし 77 20.39 18.08 40.26% 70.18
010060x099000x 脳梗塞（JCS10未満） 手術なし 手術処置１ なし 手術処置２ なし 定義副傷病 なし 60 15.75 15.80 18.33% 74.20
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10未満） 手術なし 手術処置２ なし 定義副傷病 なし 33 22.52 19.32 54.55% 71.15
"脳神経外科では多くの脳卒中（脳梗塞や脳出血）の患者様の治療を行っています。脳卒中は、脳の機能が障害され麻痺やしびれ感など、様々な症状を出す病気であり、発症早期に治療を開始することが望ましいです。
脳神経外科で最も多い診断群分類は脳梗塞で、エダラボンという脳保護剤を投与する治療を行う症例です。脳梗塞の急性期に伴う神経症候や日常生活動作障害、機能障害を改善することを目的にエダラボンを投与する治療を行っています。
また非外傷性の頭蓋内血腫では、最新の画像診断機器を用いて診断を行い、患者様個々の症例に合わせた内科的治療とリハビリテーションを併行して行っています。"
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎（15歳未満） 手術処置２ なし 110 5.05 5.72 1.82% 2.34
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術処置２ なし 32 5.28 5.54 0.00% 1.63
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（出生時体重2500g以上） 手術なし 手術処置２ なし 定義副傷病 なし 32 5.72 6.17 6.25% 0.00
"小児科では、肺炎や急性気管支炎など呼吸器系の患者様が多くなっています。また、インフルエンザなどのウイルス性の疾患の患者様も多くいます。患者様の年齢や体重に合わせて、投薬や注射などを行う内科的治療を行っています。
更に産婦人科との連携により、当院にて出生した患者への早期治療の介入が可能になり、新生児に対する診療も行っています。"
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9904xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置１ なし 手術処置２ ４あり 280 10.95 13.38 1.79% 69.04
040040xx99100x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置１ あり 手術処置２ なし 定義副傷病 なし 271 2.27 3.29 0.00% 71.12
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎（15歳以上） 手術なし 手術処置２ なし 152 15.14 14.34 5.92% 76.47
"呼吸器の癌として、肺の悪性腫瘍の患者様が多い状況です。
最も症例数が多いのが、肺の悪性腫瘍の患者様に対する抗がん剤治療です。薬剤部と連携しながら治療を行っています。
次いで症例数が多い診断群分類も肺の悪性腫瘍の患者様で、気管支鏡検査や気管支ファイバー、経気管生検などの検査入院です。これらの検査により悪性腫瘍の診断や治療方針の決定を行います。
そして、高齢者の肺炎も多く診ており、抗生剤の注射や酸素投与など、内科的治療を行っています。"
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx01010x 弁膜症（連合弁膜症を含む。） ロス手術（自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術）等 手術処置１ なし 手術処置２ １あり 定義副傷病 なし 67 16.60 25.69 0.00% 70.66
050163xx03x10x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術処置２ １あり 定義副傷病 なし 47 10.45 16.65 0.00% 78.15
050161xx97x10x 解離性大動脈瘤 その他の手術あり 手術処置２ １あり 定義副傷病 なし 22 17.86 29.80 4.55% 71.82
"心臓血管外科では、弁膜症の患者様の手術症例が最も多く、心臓の弁置換術や弁形成術を行っています。
次いで多い非破裂性大動脈瘤の患者様に対するステントグラフト内挿術という手術を、最先端のハイブリッド手術室で行っています。ハイブリッド手術は、体力的に手術治療が不可能だった患者様やリスクの高い患者様（高齢者、腎障害、呼吸障害など）へも行える低侵襲手術です。手術のみでは到達困難な部位にカテーテルでアプローチし、カテーテルのみでは治療できない病変に対しても手術を同時に行うことで、治療を可能にしている手術です。また循環器内科とも連携し、TAVI（経カテーテル大動脈弁置換術）の治療も平成27年の11月より開始し、着実に症例数を重ねています。"
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術処置２ なし 136 13.31 13.03 0.00% 69.97
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術処置２ なし 定義副傷病 なし 21 13.86 9.68 0.00% 38.76
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術処置２ なし 定義副傷病 なし 11 13.55 8.28 9.09% 45.45
"呼吸器外科で最も多い症例が肺の悪性腫瘍に対する手術症例であり、手術は胸腔鏡を用いた手術が多くなっています。胸腔鏡手術は、内視鏡がとらえた内部映像を映し出したモニターを見ながら行う手術で、開胸手術と比べて必要最小限の切開で済むため、傷も小さく手術時間も短縮します。肺癌の根治手術に対しても積極的に胸腔鏡を用いて手術を行ってきた結果と言えます。
次いで多い気胸の患者様に対しても、胸腔鏡を用いた手術を行っています。"



形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術処置２ なし 27 5.78 6.60 0.00% 54.00
080180xx99xxxx 母斑、母斑症 手術なし 25 3.00 3.26 0.00% 3.08
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍（脊椎脊髄を除く。） その他の手術あり 手術処置１ なし 11 4.73 5.12 0.00% 46.82
"形成外科で最も多い診断群分類は、乳房の悪性腫瘍の患者様です。治療内容は、乳癌の手術後の患者様に対する乳房再建手術が最も多くなっています。これは、乳腺外科との連携が重要であり、乳腺外科との合同カンファレンスを開催し、患者様個人ごとの情報を共有するように努めています。また、乳腺外科の乳癌の悪性腫瘍手術と同時に乳房再建手術も行っています。その場合、当該指標では乳腺外科（外科）にカウントしています。
次いで多い症例が母斑の患者様で、レーザー照射療法を積極的に行っています。母斑や蒙古斑の患者様が対象となるため、平均年齢が低くなっています。
骨軟部の良性腫瘍の患者様には、皮膚・皮下腫瘍摘出術を行っています。１度切った皮膚には必ず瘢痕（キズ）が残るため、必要最小限の短いキズで腫瘤等を切り取り、丁寧に縫合することで、可能な限りきれいな創部になるように努力しています。"
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 22 15.86 11.08 4.55% 58.82
020290xx97xxxx 涙器の疾患 手術あり 21 7.24 5.18 0.00% 61.00
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術処置１ あり 手術処置２ なし 20 14.00 7.99 0.00% 69.00
"眼科では、手術治療を主体とした診療を行っています。中でも最も多い症例が網膜剥離で、硝子体茎顕微鏡下離断術の治療を行っています。
次いで多い診断群分類は、鼻涙管狭窄症の患者様に対する手術で、涙管チューブ挿入術や涙嚢鼻腔吻合術を行っており、件数としては涙嚢鼻腔吻合術の方が多く行っています。これは、涙管チューブ挿入術では治療困難と判断される症例に対して行われるため、より重症な患者様の治療を積極的に行っているといえます。
その次に多い診断群分類は、黄斑円孔や網膜前膜の患者様で、手術は網膜剥離と同じ硝子体茎顕微鏡下離断術の治療を行っています。"
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 26 10.85 11.97 0.00% 57.27
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 15 7.13 8.97 0.00% 68.60
080190xxxxxxxx 脱毛症 13 3.31 3.74 0.00% 20.92
"皮膚科で最も多い症例が蜂窩織炎であり、蜂窩織炎は皮膚の深層や皮下に起こる炎症性疾患です。原因は細菌によるものであるため、抗菌薬の内服や点滴注射による治療を行っています。
次いで多い症例が帯状疱疹であり、帯状疱疹は強い痛みを伴うことも多い疾患です。原因はウイルスによるものであるため、抗ウイルス薬の内服や点滴注射による治療を行っています。また、痛みについては消炎鎮痛剤を用いて治療を行います。
脱毛症については、ステロイドによる点滴注射療法を行っています。"
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準（※）		 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 177 47 35 96 39 45 1 7
大腸癌 85 63 121 79 69 35 1 7
乳癌 171 111 25 - 35 15 1 7
肺癌 182 54 149 317 186 159 1 7
肝癌 42 60 19 - 39 181 1 7
※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
"胃癌・大腸癌・肝癌：内視鏡治療や腹腔鏡手術をはじめとする低侵襲手術から、抗がん剤治療を併用した手術までをチーム医療で行っています。消化器系のがん治療では、消化器外科、消化器内科、腫瘍内科、放射線治療、病理診断の各担当医、薬剤部などの各部門の専門家が集まり、治療方針を決定しています。そのため、内視鏡治療後の外科的手術や抗がん剤治療への移行もスムーズに行うように心掛けています。また、肝・胆・膵領域においても、それぞれ専門の医師が治療を行っています。
乳癌：乳房は体表面に位置するため腫瘤の自覚によって乳がんを発見されることが多くなっていますが、マンモグラフィ検診の普及により、早期発見される症例も増えてきました。その結果、ステージⅠ、Ⅱが大半を占めています。また、ステージⅠ乳がん患者の乳房温存率は５８．６％であり、より多くの患者様に乳房温存手術を行っています。
肺癌：当院の症例では転移を認めるステージⅣが多い状況です。次いでステージⅠ、ステージⅡという順番になっています。各ステージごとに、外科的手術や抗がん剤など、個々の症例に合わせた治療を提供しています。"
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数		 平均年齢
重症度 0 21 11.71 5858.62
重症度 1 58 12.00 71.55
重症度 2 54 14.11 80.91
重症度 3 44 16.89 81.91
重症度 4 - - -
重症度 5 10 12.40 83.60
不明 - - -
"重症度に関わらず、高齢の患者様の占める割合が高くなっています。
特に慢性呼吸疾患をお持ちの患者様は、繰り返し肺炎に罹患される方も多い状況です。
高齢者で合併症を有する肺炎は、重症化の危険性が高く、適切な抗生剤の使用や酸素の投与などの治療が重要となり、長期入院する傾向となっています。
また、長期入院に伴う筋力・体力の低下を防ぐため、早期の理学療法を実施するようにし、退院後のADL（日常生活動作）のレベルを保つように心掛けています。
また、医師や看護師、理学療法士などの多職種が連携する呼吸ケア専門のチームによる医療を提供しており、人工呼吸器を装着する患者様の早期離脱を目的とした活動も行っています。"
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 211 23.59 74.58 35.56%
その他 14 29.29 66.29 2.22%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄，脳梗塞に至らなかったもの - 29 8.03 67.66 0.00%
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄，脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - - - - -
I679 脳血管疾患，詳細不明 - - - - -
"脳梗塞は早期に治療する事が大事であり、当院では主に発症後３日以内の急性期脳梗塞の診断、治療の患者が多くなっています。当院では、迅速に診断を行い、医師や看護師、理学療法士などの多職種が連携して治療を行っています。
入院一週間以内に行われたリハビリテーションの程度を示す脳梗塞入院１週間以内のリハビリ強度は１１．３となっています。
"
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位３位まで）ファイルをダウンロード
外科（消化器外科）
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 166 2.65 9.72 0.00% 70.04
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 152 1.38 4.84 0.66% 64.20
K6335 鼠径ヘルニア手術 145 1.44 2.21 0.00% 70.12
"外科の同じ集計方法で抽出した手術件数は約１，８００件となっています。上記に挙げた手術件数上位３位を合計しても４６３件と全体の約２５％を占めるにすぎないのは、外科では上位３位の手術以外にも他の領域（胃・食道・肝胆膵・乳腺など）も幅広く行っていることを反映しているためです。
また、腹腔鏡を用いた手術を積極的に行っているため、上位２位は腹腔鏡下の手術となっています。腹腔鏡下手術は開腹手術と比較して、手術創が小さく、術後の痛みも少なく、入院期間を短くすることが出来る手術です。
なお外科には、「消化器外科」、「乳腺外科」、「救急科」が含まれています。"
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術（膝）　など 171 3.56 28.14 1.75% 71.01
K0461 骨折観血的手術（大腿）　など 80 4.76 15.84 50.00% 75.98
K080-41 関節鏡下肩腱板断裂手術（簡単） 61 0.93 30.49 0.00% 64.05
"整形外科で最も多い症例が、変形性関節症の患者様に対する人工関節置換術となっています。部位は、膝関節の他にも肩関節、股関節が含まれています。
次いで多い骨折観血的手術には、大腿部の他にも上腕や肩甲骨も含まれています。特に大腿骨頸部骨折については、大腿骨地域連携パスがあり、手術後にさらにリハビリテーションを行うため、専門の病院へ転院することがあるため、転院率が高くなっております。
肩腱板断裂症や肩腱板損傷の患者様に対する関節鏡下手術も積極的に行っています。
整形外科では、リハビリテーション部門とも連携をし、手術後のリハビリテーションも積極的に行い、より早い回復と日常生活動作の維持に努めています。"
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 80 1.20 8.18 0.00% 52.58
K861 子宮内膜掻爬術 57 0.96 2.26 0.00% 55.09
K867 子宮膣部円錐切除術　など 56 0.98 2.00 0.00% 39.21
"産婦人科で最も多い手術症例は、子宮全摘術となっています。子宮頚部癌や子宮体癌の患者様や子宮筋腫の患者様などに対して、行われている手術です。
次いで多い手術症例は、子宮内膜掻爬術です。子宮体癌や子宮内膜増殖症、子宮内膜ポリープの患者様などに対して、行われている手術です。
また、上位３位には挙がっていませんが、腹腔鏡を用いた腹腔鏡下子宮全摘手術も行っています。"
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K319 鼓室形成手術 122 1.13 9.01 0.00% 35.87
K3772 口蓋扁桃手術（摘出） 71 1.18 6.11 0.00% 15.52
K4611 甲状腺部分切除術､甲状腺腫摘出　など 30 1.03 5.57 0.00% 55.87
"最も多い手術は、鼓室形成手術です。中耳炎の患者様などに対して行っています。
次いで、口蓋扁桃摘出手術となっています。扁桃肥大やアデノイド増殖症の患者様などに対して、行っています。"
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ｲ 膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用） 109 1.50 4.30 0.00% 72.61
K843 前立腺悪性腫瘍手術 73 2.10 9.79 0.00% 67.99
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術　など 37 2.95 9.43 2.70% 65.14
"泌尿器科で最も多い手術は、膀胱悪性腫瘍の患者様に対する膀胱悪性腫瘍手術です。この手術は、経尿道的に行う手術であり、開腹手術と比較して手術時間も短く、低侵襲手術となっています。
次いで多い手術が、前立腺癌の患者様に対する前立腺悪性腫瘍手術であり、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を使用した手術も積極的に行っています。"
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K1426 脊椎固定術､椎弓切除術､椎弓形成術　など 85 2.88 14.86 20.00% 65.73
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 47 0.40 7.83 4.26% 77.98
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの)　など 23 7.39 40.17 13.04% 62.91
"最も多い手術が、脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術であり、主に頸部脊柱管狭窄症の患者様に対して行っています。
次いで、慢性硬膜下血腫の患者様に対する慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術を行っています。手術は、穿頭して洗浄し、さらにドレナージを行います。これにより硬膜とくも膜の間にできた血腫により脳が圧迫された状態を軽減します。
次いで、頭蓋内腫瘍摘出術となっています。これは、脳腫瘍の患者様に対して行われます。"

循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術（その他） 260 1.50 3.71 0.00% 71.12
K610-3 内シャント設置術 178 3.73 9.06 1.69% 68.37
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術（心房中隔穿刺、心外膜アプローチ） 143 1.10 1.10 0.00% 63.24
"循環器内科では、狭心症などの虚血性心疾患の患者様に対して、カテーテル治療を行っており、経皮的冠動脈ステント留置術が最も多い手術となっています。冠動脈内に発生した血栓の除去や狭くなった冠動脈にステントを挿入・留置して血流量を確保する治療を行っています。
次いで多い手術が内シャント設置術であり、透析の患者様のシャントを作成したり、狭窄したシャントの交換などを行っています。地域の医療機関と連携を図りながら、通常の透析を地域の医療機関で行い、シャントの狭窄などが発見された場合には当院にて手術を行うなど、役割分担も出来ています。
また、不整脈の患者様に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術の件数も増えており、循環器内科で３番目に症例数の多い手術となっています。
なお循環器内科には、「循環器内科」、「腎臓内科」が含まれています。"
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K5612 ｽﾃﾝﾄｸﾞﾗﾌﾄ内挿術(腹部大動脈)　など 42 2.14 8.24 2.38% 78.83
K5611 ｽﾃﾝﾄｸﾞﾗﾌﾄ内挿術(胸部大動脈)　などｽﾃﾝﾄｸﾞﾗﾌﾄ内挿術(胸部大動脈)　など 26 3.15 14.27 0.00% 69.19
K5551 弁置換術（１弁） 14 2.86 16.14 0.00% 69.93
"心臓血管外科で最も多い手術が、ステントグラフト内挿術で、腹部大動脈瘤の患者様が最も多く、次いで胸部大動脈瘤の患者様となっています。ステントグラフトは、折りたたんだ人工血管をカテーテルという管を使って血管内に挿入し、傘のように開いて一瞬で人工血管置換術に相当することを行う手術です。この手術は、ハイブリッド手術室にて行われます。より侵襲の低い手術となっており、開腹や開胸手術が体力的に不可能な患者様やリスクの高い患者様（高齢者、腎障害、呼吸障害など）にも行える手術です。
次に多い手術が弁膜症の患者様に対する弁置換術です。こちらは開心手術です。また、平成27年11月より循環器内科と連携してTAVI（経カテーテル大動脈弁置換術）も開始し、着実に症例数を重ねています。"
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ﾛ 水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）（その他） 131 0.98 4.63 0.00% 76.54
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術（網膜付着組織を含む） 74 1.47 12.68 1.35% 63.11
K204 涙嚢鼻腔吻合術 14 3.00 6.00 0.00% 71.93
"眼科では、手術治療を主体として診療を行っていることもあり、数多くの手術を行っています。その中で最も多い手術が、水晶体再建術となっています。この手術は、白内障の患者様に対して主に行っています。
次いで多い手術が、硝子体茎顕微鏡下離断術です。網膜剥離などの患者様に対して行っています。
次に多い手術が、涙嚢鼻腔吻合術です。この手術は、鼻涙管狭窄症の患者様に行われるケースが多く、涙管チューブ挿入術では治療困難と判断される症例に対して行っています。"
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K6152 血管塞栓術（頭部、胸腔、腹腔内血管等）（選択的動脈化学塞栓術） 121 1.21 6.35 4.96% 73.85
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満） 108 1.92 3.36 0.00% 68.96
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 93 1.75 6.56 0.00% 72.43
"消化器内科で最も多い手術が血管塞栓術であり、肝細胞癌の患者様に対して行っています。脚の付け根の動脈からカテーテルを肝臓の動脈まで入れて、腫瘍を固める薬や腫瘍に栄養を運んでいる血管を塞ぐ薬を入れるカテーテル治療です。
次いで多い手術が、内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術です。内視鏡を用いる手術で、結腸ポリープの患者様などに行っています。
次に多い手術は、早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術です。早期悪性腫瘍の患者様に対して主に行う手術で、内視鏡を用いて行います。
消化器内科では、内視鏡を用いた手術を積極的に行っています。"
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（肺葉切除又は１肺葉を超える） 90 3.27 10.67 0.00% 69.36
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除)　など 25 3.04 6.72 0.00% 73.24
K5131 胸腔鏡下肺切除術（肺嚢胞手術（楔状部分切除）） 24 8.63 6.42 0.00% 43.33
"呼吸器外科では、胸腔鏡を用いた手術を積極的に行っています。胸腔鏡手術は、内視鏡がとらえた内部映像を映し出したモニターを見ながら行う手術で、開胸手術と比べて必要最小限の切開で済むため傷も小さく、手術時間も短縮します。肺癌の根治手術に対しても積極的に胸腔鏡を用いて手術を行っているため、上位２位までが肺の悪性腫瘍に対する手術となっています。
また、気胸の患者様に対する肺切除術も胸腔鏡を用いて行っており、胸腔鏡下肺切除術も数多く行っています。"
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術（乳房切除後） 41 1.61 3.85 0.00% 49.54
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径６ｃｍ以上） 14 1.50 3.57 0.00% 47.57
K0221 組織拡張器による再建手術（乳房（再建手術）） 11 1.55 6.09 0.00% 50.73
"形成外科では、乳腺外科と連携を図り、乳癌の手術後の患者様に対する乳房再建手術を行っており、ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術や、組織拡張器により再建手術を数多く行っています。また、乳腺外科の乳癌の悪性腫瘍手術と同時に乳房再建手術も行っています。その場合、当該指標では乳腺外科（外科）にカウントしています。
また、皮膚・皮下腫瘍に対する腫瘍摘出術も行っています。"
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K6153 血管塞栓術（頭部、胸腔、腹腔内血管等）（その他） 10 1.70 2.90 0.00% 64.60
- - - - - - -
- - - - - - -
呼吸器内科で最も多い手術は、血栓塞栓術です。これは、主に肺動静脈瘻の患者様に対して行っています。肺動脈と肺静脈が直接繋がった構造をしている当該疾患に対して、カテーテルを用いて治療を行い、コイルにて血管を塞栓します。
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 16 0.10%
異なる 44 0.28%
180010 敗血症 同一 80 0.52%
異なる 51 0.33%
180035 その他の真菌感染症 同一 7 0.05%
異なる 0 0.00%
180040 手術・処置等の合併症 同一 74 0.48%
異なる 14 0.09%
"厚生労働省による平成26年度のDPC対象病院全国平均は、DIC（播種性血管内凝固症候群）が０．１７％、敗血症が０．５６％、その他の真菌感染症が０．０４％の発生率となっています。全国平均と比較しても、大きな差はない状況です。当院は、平成27年3月31日に高度救命救急センターの指定を受けるなど、より重篤な患者様を積極的に受け入れているため、やや高い発生率となっています。
また、手術・処置等の合併症で最も多い症例が、透析患者様におけるシャントの再建となっています。地域の透析を実施している医療機関と連携して、シャントの交換を積極的に行っています。"
更新履歴