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ホーム > 診療科案内 > 泌尿器科 > 尿路結石症の話

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最終更新日:2010年6月21日

尿路結石症の話

泌尿器科医長 西尾 恭規

尿路結石症とは

尿は腎臓で作られ、腎臓、尿管を通って膀胱にたまり、排尿とともに膀胱から尿道を通って排出されます。
この尿の通り道を尿路といい、腎臓、尿管までを上部尿路、膀胱、尿道を下部尿路と呼んでいます。尿路に石ができる病気が尿路結石症で、診断時にどこに石があるかで腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石のように名前がつきます。

尿路結石の成分と予防法

尿路結石の種類とその頻度を見ますと表のようになります。
シュウ酸カルシウム、リン酸カルシウムなどカルシウムを成分とする結石が約8割を占め、次に、リン酸マグネシウムアンモニウム結石、尿酸結石、シスチン結石の順になっています。

尿路結石の成分別頻度

  • シュウ酸カルシウムの単独結石またはリン酸カルシウムとの混合結石=79.4%
  • 感染結石(主にリン酸マグネシウム、アンモニウム結石)=7.4%
  • 尿酸、尿酸結石=5.2%
  • シスチン結石=1.0%

尿路結石の大部分を占めるカルシウムを成分とする結石では、副甲状腺機能亢進症、ステロイド剤の使用などの特殊な場合を除いてその原因ははっきりしていません。また、薬で溶かしたり、予防したりすることはできません。

しかし、尿酸結石はいわゆる痛風の人に見られる結石で、腎臓からの尿酸の排泄量が増加し結石ができるもので、内服薬で結石ができるのを予防したり、できた結石を溶かすことができます。また、稀なものですが、シスチン結石も内服薬で溶かしたり、予防することができます。

尿路結石の治療法

1.上部尿路結石(腎結石、尿管結石)の治療法

結石があっても、大きさも小さく-約7mmを目安にします-無症状でかつ腎機能も正常の場合には自然に出ることを期待して水分の摂取と適度の運動を勧めています。しかし、結石が大きい場合、痛みの発作を繰り返す場合、放置すると腎機能が低下する場合には積極的な治療の対象になります。

以前は、開腹手術が主流でしたが、現在では、体外衝撃波砕石術-ESWL-が治療の中心になっています。体外衝撃波砕石術は衝撃波を発生する装置を体に当て、体内の結石を細かく砕く方法です。
当院でも平成3年より体外衝撃波発生装置であるリソスターを導入し、現在まで延べ1000回以上の治療を行っています。

約8割の例では体外衝撃波砕石術のみで治療が終了しますが、結石が大きい場合や尿管の狭窄など他の異常に結石が加わった場合などではその他の方法を組み合わせて治療する必要があります。
腎結石では、超音波で腎臓を描出しながら皮膚より腎を穿刺し、穿刺した部位を内視鏡が入る大きさまで拡張し、内視鏡下に結石を砕石したり、つまみ出したりする手術(PNL:経皮的尿路結石砕石術)が行われています。

尿管結石では、尿道より膀胱を経由して尿管まで内視鏡を進め、結石をみながら砕石したり、つまみ出す手術(TUL:経尿道的尿管結石砕石術)が行われています。

2.下部尿路結石(膀胱結石、尿道結石)の治療法

膀胱結石、尿道結石の治療も内視鏡的に行われます。尿道より内視鏡を挿入して結石を見ながら大きいものは砕石をします。小さいものはそのままつまみ出すことができます。

以上のように、尿路結石の治療は内視鏡の発達と、体外衝撃波砕石術の開発により大きく変化しました。現在では特殊な場合を除き、尿路結石で開腹手術が行われることは稀になっています。

(JPG:102KB)