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最終更新日:2010年6月21日
神経内科医長 原田 清
脳卒中は脳の血管が詰まったり(脳梗塞)、破れたり(脳出血、クモ膜下出血)することにより脳の機能が障害され麻痺やしびれ感など、さまざまな症状を出す病気です。
脳梗塞には脳の血管そのものが動脈硬化をおこし閉塞する「脳血栓」と心臓など脳以外の場所で血栓(血液が固まったもの)ができて脳の血管に流れてゆき脳の血管を詰めてしまう「脳塞栓」があります。
軽い麻痺やしびれが数日続くだけの脳梗塞もあり「軽症脳梗塞」と呼ばれます。
一時的に脳の血管が詰まって症状が出現しても、すぐに詰まりがとれて症状も消える場合があり「一過性脳虚血発作」と呼ばれています。
逆に麻痺やしびれ等の症状がないにもかかわらず、脳ドックなどでたまたまみつかる脳梗塞もあり、「無症候性脳梗塞」とよばれています。この無症候性脳梗塞はだいたい40歳代頃から出現します。年齢とともに見つかる率は増えていき、50歳以上では約2割の人にみられると言われています。
脳卒中の発症には、さまざまな因子が関わっています。喫煙など脳卒中をおこしやすくする因子を危険因子とよびます。
よく知られている危険因子としては、喫煙の他に、高血圧、糖尿病、心臓病、高脂血症(血液の中のコレステロールや中性脂肪が高い)などがあります。
またストレスや過労、過度の飲酒、血圧の下がりすぎ、急激な温度差なども脳卒中をおこすきっかけとなります。
こうした因子を管理する(禁煙、高血圧などの治療)ことが脳卒中の予防となります。
重篤な脳卒中では「寝たきり」になったり、「痴呆(ぼけてしまう)」になり、本人も御家族も大変です。軽症脳梗塞、一過性脳虚血発作、無症候性脳梗塞など、症状が軽いうちに対策を立てることが大事です。
そしてまず禁煙し、アルコールの飲み過ぎをあらためる。
薬をきちんと飲む(高血圧、糖尿病など)
熱いお風呂に、いきなり入らない、脱衣所を暖かくする。トイレを寒くしない。
適度な運動は健康に役立ちますが、過度の運動はいけません。特に高齢の方は、無理をせずに休みながら楽しみ、ハードなスポーツをしてはいけません。
脳梗塞と脳出血では、飲むお薬が違います。また脳梗塞とひとくちに言っても、病気の原因はさまざまですので、個人ごとに薬を考える必要があります。
脳梗塞とくに脳血栓や一過性脳虚血発作の再発予防には、血小板凝集抑制薬(アスピリンなど)がよく使われます。脳塞栓では抗凝固薬(ワーファリン)がよく使われます。その他、脳代謝賦活薬や脳循環改善薬が再発予防、症状改善のために使われています。
医療機関を受診する事をおすすめします。
必要であれば、頭の検査(CT、MRI、SPECTなど)を受けましょう。
脳卒中は発症早期に治療する事が大事です。最初は軽い麻痺でも樣子をみずに、すぐ受診して下さい。発症早期であれば、脳梗塞の進行を防いだり、症状を回復させたりすることができます。
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