災害医療センター
スタッフ
日本DMAT | 医師 | 10名 |
---|---|---|
看護師 | 9名 | |
業務調整員 | 6名 | |
静岡DMAT | 医師 | 3名 |
看護師 | 7名 | |
業務調整員 | 3名 |
院内活動
1.訓練
毎年12月第1日曜日 トリアージ訓練、広域搬送訓練、院内情報収集訓練、災害対策本部訓練を行っている。模擬患者役70名は地域住民や中学生にお願いし、訓練参加職員は約200名
<写真はトリアージ訓練の様子>
2.時間外訓練
時間外に地震が起きた想定で、当直医と参集した職員で臨時災害対策本部を立ち上げ、院内被害状況を把握し、1時間で院内を安定させる訓練。年1回
3.病棟の防災講習会
特に病棟看護師に災害時体制を徹底させるため2012年すべての病棟で防災講習会を行った。以後病棟ごとに勉強会、訓練を行っている。
4.マニュアル改訂
最近では2009年、2014年に行った。
特徴的項目
- 安否確認:災害時全職員の携帯に一斉メールをいれ、返事を返すことで各部門が部署の職員の状況を把握できる。サーバーは本州以外の2箇所におく。
- OK・HELPカード:災害初期に助けが必要な状況か?助けなしにやれる状況か?に絞って災害対策本部に届ける制度。
- トリアージポストを歩ける患者用と歩けない患者用の2箇所作ることで、トリアージの最初の段階を済ませてしまう。
- 小さい子供を置いては病院に来られない職員のため、院内保育所を解放する、保育士が登院できなければ、職員が交代で管理する。
災害派遣
- 1995年 阪神大震災
- 2004年 中越地震
- 2007年 中越沖地震
- 2011年 東日本大震災
- 2016年 熊本地震
- 2021年 熱海市伊豆山土石流災害
- 2024年 能登半島地震
全国知事会から依頼があった平成28年度熊本地震に係る救護班の派遣依頼に基づき、当院では、平成28年4月23日(土)から4月27日(水)までの間、医師、看護師、薬剤師、事務職員の5名からなる救護班を熊本県に派遣し、医療救護活動を行った。
<被災地での活動内容>
熊本県庁からの指示により、阿蘇地域(阿蘇医療センター、阿蘇西小学校、一ノ宮小・中学校、西原村避難所)で次の活動を行った。
・避難所訪問・回診
・避難所での夜間当直
・本部事務局内のロジスティック活動(ICTチーム立ち上げ、経時記録、資料整理等)
<当院出発>
<全体ミーティング:阿蘇医療センター>
<避難所訪問・回診:阿蘇西小学校>
<後継隊への申送り>
<帰院>
基幹災害拠点病院としての活動
- 2000年より 「静岡県災害拠点病院連絡会」を組織し毎年テーマを決め県内全災害拠点病院で講習会や訓練を行ってきた。
- 2009年より 「静岡県災害時医療者研修会」を県の事業として開催し、毎年約170名前後の医療者が受講している。また県内医療者をスタッフとして集め、県内災害医療者の組織作りにもなっている。
- 2015年近隣学区の中学校からの依頼を受け、災害医療についての講義を行った。災害時の病院の役割やトリアージについての説明をし、中学生の防災意識の高揚を図った。
<講義:中学校>
<防災医療パネル展示:中学校>
<防災医療パネル展示:中学校>
DMAT活動
現在38名の隊員がおり、院外訓練に参加し、また院内災害体制の中核になっている。
静岡県防災体制での活動
- 静岡県医療救護計画作成に関わり、2003年 静岡県広域搬送計画に載った。
- 2011年 静岡県災害対策本部内にDMAT調整本部を置くことができ、当院DMATが主体となって活動する訓練を行っている。