先端医学棟5階にリサーチ サポートセンターが設置されました。
ここでは、県民の健康に寄与する臨床や疫学研究を行います。
具体的には、遺伝子解析、統計解析、検体の収集・保存・解析、県民の疾病の分析などが行われる予定です。健康長寿をめざす静岡県では病気になってからの治療のみならず、病気にならないための情報の発信がますます大切となります。
こども病院、こころの医療センターとも協働で臨床医学の支えとなる基礎的な研究から県民の健康・福祉の向上への貢献をめざします。
静岡県立総合病院 寺尾免疫研究部長(理化学研究所生命医科学研究センター ゲノム解析応用研究チーム チームリーダー)が、日本医師会医学研究奨励賞を受賞しました。
静岡県では1987年度以来の受賞となりました。
寺尾免疫研究部長は、これまで遺伝統計学・遺伝疫学的アプローチで自己免疫性疾患の病態を明らかにしてきました。遺伝統計学というのは、生命の設計図であるゲノム情報の個人差と、病気などの形質*1情報の個人差の関わりを調べる学問になります。
今回、自己免疫性疾患*2の発症に、後天的な遺伝子変化が蓄積し血液細胞を増殖させる現象(クローナルヘマトポイエーシスと呼ばれる)が関係する可能性を提唱し受賞にいたりました。
静岡県では1987年度以来の受賞となりました。
寺尾免疫研究部長は、これまで遺伝統計学・遺伝疫学的アプローチで自己免疫性疾患の病態を明らかにしてきました。遺伝統計学というのは、生命の設計図であるゲノム情報の個人差と、病気などの形質*1情報の個人差の関わりを調べる学問になります。
今回、自己免疫性疾患*2の発症に、後天的な遺伝子変化が蓄積し血液細胞を増殖させる現象(クローナルヘマトポイエーシスと呼ばれる)が関係する可能性を提唱し受賞にいたりました。
研究内容 |
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clonal hematopoiesisに注目した自己免疫性疾患の病態解明 |
*1 形質:分類・形態学では,分類の基準となる形態的な要素をいう。また遺伝学においては、表現型として現れてくる要素的な遺伝的性質を形質という。
*2 自己免疫疾患(autoimmune disease)とは、本来ならば体内に入ってきた異物を認識・排除するための役割を持つ免疫系が、何らかの原因により、自身の細胞やタンパク質を異物と認識して攻撃してしまうことで症状を起こす疾患の総称。バセドウ病、1型糖尿病など
*2 自己免疫疾患(autoimmune disease)とは、本来ならば体内に入ってきた異物を認識・排除するための役割を持つ免疫系が、何らかの原因により、自身の細胞やタンパク質を異物と認識して攻撃してしまうことで症状を起こす疾患の総称。バセドウ病、1型糖尿病など
日本医師会医学研究奨励賞について
日本医師会医学研究奨励賞(Medical Research Encouragement Prize of The Japan Medical Association)は、日本医師会会員で、医学上将来性に富む研究を行っているものに授与されます。本賞は、毎年1回、基礎医学・社会医学・臨床医学を通じ、15名に授与されます。
職名 | 氏名 | |
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リサーチサポートセンター | センター長 | 伊藤 裕 |
リサーチサポートセンター | 顧問 | 島田 俊夫 |
臨床研究部 | 部長 | 田中 清 |
遺伝研究部 | 部長 | 臼井 健 |
腎臓研究部 | 部長 | 森 潔 |
免疫研究部 | 部長 | 寺尾知可史 |
社会健康医学研究部 | 部長 | 吉村 耕治 |
肺循環動態研究部 | 部長 | 猪飼 秋夫 |
図書室 | 室長 | 白井 敏博 |
きこえとことばのセンター | センター長 | 髙木 明 |
研究支援室 | 室長 | 田中 清 |