こころの診療科 レジデント研修内容
- こども病院
はじめに
高度・専門的な小児医療を提供する静岡県立こども病院に、精神科部門である「こどもと家族のこころの診療センター」がオープンしたのは平成20年4月でした。平成21年4月には、児童精神科専門病棟(36床:開放ユニット、閉鎖ユニット、隔離室ユニットにより構成)が開設され、入院治療もスタートしています。
小児総合病院でありながら、任意入院を受け入れる開放ユニットをはじめとした、多様なユニットからなる精神科病床を有している病院は全国でも少数です。児童精神科医はもちろん、心理士、精神保健福祉士などのスタッフが配属されてチーム医療が行われています。当科は、静岡県の子どもの精神科医療の中核的な役割を担う施設として、今後も発展していくことが期待されています。
当科では、診療業務のみならず、今後の子どものこころの治療を担う児童精神科医の育成も果たすべき役割の一つと考えており、それを目指す児童精神科レジデントを随時募集していきます。各年度の募集人数や申し込み方法等につきましてはそれぞれのページをご参照ください。また、静岡県立こころの医療センターと連携しており、精神科の後期研修の一環として当院の児童精神科部門の研修を行うことも可能です。詳しくは静岡県立こころの医療センターのホームページをご覧ください。
小児総合病院でありながら、任意入院を受け入れる開放ユニットをはじめとした、多様なユニットからなる精神科病床を有している病院は全国でも少数です。児童精神科医はもちろん、心理士、精神保健福祉士などのスタッフが配属されてチーム医療が行われています。当科は、静岡県の子どもの精神科医療の中核的な役割を担う施設として、今後も発展していくことが期待されています。
当科では、診療業務のみならず、今後の子どものこころの治療を担う児童精神科医の育成も果たすべき役割の一つと考えており、それを目指す児童精神科レジデントを随時募集していきます。各年度の募集人数や申し込み方法等につきましてはそれぞれのページをご参照ください。また、静岡県立こころの医療センターと連携しており、精神科の後期研修の一環として当院の児童精神科部門の研修を行うことも可能です。詳しくは静岡県立こころの医療センターのホームページをご覧ください。
研修目標
児童思春期精神科医療の基本的な知識を学習し、外来・入院治療を通して臨床医として心構えや様々な技能を修得することを目的としています。また、周産期センターを併設した小児の専門病院という当院の特徴を生かして、小児・周産期領域のコンサルテーション・リエゾン精神医学の研修も目的としています。
1.外来部門
外来診療では、指導医の診療への陪席、新患カンファレンスなどの研修を経た後に、指導医の下で主治医となって診療に携わります。
1)対象となる主な疾患や状態像
- 不安障害、身体表現性障害、不登校、ひきこもりなど神経症圏の症例
- 強迫性障害、摂食障害、解離性障害など比較的重度の神経症圏の症例
- うつ病・気分変調症など気分障害圏の症例
- 統合失調症など精神病圏の症例
- PTSD、急性ストレス障害などのトラウマ関連の障害(虐待も含む)
- 注意欠陥/多動性障害、広汎性発達障害、学習障害、など発達障害圏の症例
- その他
2)研修できる事柄
- 初回面接のすすめ方
- 見立てと治療方針の設定
- 精神療法的面接の技法
- 薬物療法
- 遊戯療法
- 家族面接のすすめ方
- 教師を始めとした各機関との連携のあり方
- 子どものこころの発達やそれぞれの年代の危機
- その他
2.入院部門
内科などの身体診療科や成人の精神科などの臨床研修は、指導医の下で主治医あるいは副主治医となり、入院患者さんとじっくり付き合うことからスタートするのが一般的です。しかし児童精神科領域では、専用病棟を有する病院が全国的に少なく、研修枠も限られていることから、児童精神科医を志す医師が入院治療の研修の機会をなかなか得られないのが現状です。
当科では、入院治療を研修の中核と位置づけ、以下のようなことを指導医から直接指導を受けたり、カンファレンスや毎朝のミーティングなどを通して学ぶことができます。
当科では、入院治療を研修の中核と位置づけ、以下のようなことを指導医から直接指導を受けたり、カンファレンスや毎朝のミーティングなどを通して学ぶことができます。
- 入院治療の適応と導入時に心がけるべきこと
- 見立てと治療方針の設定、主治医としての心構え
- 個人面接の技法、問題行動に対する直面化の方法
- 薬物療法
- 行動制限の適用とその治療的意味
- 集団療法
- 子どもたちとのミーティングの治療的意味
- 保護者への支援(面会の設定、家族との面接、家族会の運営など)
- 集団力動の理解と介入
- 病棟運営とチーム医療のコツ
- 教育(訪問教育が併設)との連携
- その他
3.コンサルテーション・リエゾン部門
当院は、小児救急センター、循環器センター、周産期センターを併設する小児総合病院です。したがって、コンサルテーション・リエゾン部門では、身体疾患を有する子どもや家族のこころのケア、周産期センターに通院・入院中の妊産婦のこころのケアなど、多様な症例の研修が可能です。
4.連携・啓発部門
当科は、静岡県の子どものこころの診療の中核施設として、関係機関との連携や啓発活動にも力を入れています。日常臨床での連携に加えて、以下のような取り組みを実施・計画しています。希望に応じてこうした活動に参加することも可能です。
- 児童相談所・教育相談機関など関係機関の嘱託医
- 教師のための児童思春期精神保健連続講座の主催(年5回)
- 県内の児童養護施設への巡回相談
- 要保護児童対策地域協議会への参加
5.カンファレンスなど
臨床に関することで相談したいことは、日常的に指導医に相談できます。構造化されたカンファレンスとしては以下のようなものがあります。また、個別にもスーパーバイズの時間を確保します。年間20コマの児童精神科領域全般をカバーする系統講義を予定しており、バランスよく知識を身につけられるよう指導します。
- 医師だけによる入院症例のカンファレンス
- 多職種による入院症例の合同カンファレンス
- 外来新患のカンファレンス
- 心理療法ケースやショートケア参加ケースのカンファレンス
- 科長による個人スーパーバイズ
- クルズスの内容(2022年度)
※以下参照
- こどもの精神発達(総論)
- 愛着理論と子どもの対人関係の発達
- 精神分析および力動精神医学的発達理論
- 乳幼児期・学童期・思春期のこころの発達と課題
- 児童思春期の発達障害
- こどもの心身症と身体表現性障害・ヒステリー
- こどもの不安障害
- こどもの強迫性障害
特別講義 児童精神科臨床について - 摂食障害
- 児童期の精神病(統合失調症とうつ病)
- こども虐待とトラウマ関連障害(PTSDを中心に)
- 解離性障害
- こどもの習癖異常と依存・自傷
- こどもへの初回面接と外来診療
- こどもに対する精神科薬物療法
- こどもに対する心理・発達検査と心理療法
- こどもの精神科入院治療
- こども病院における精神科リエゾン
- 保護者支援・家族療法
- 教育や福祉との連携・養育支援に関する社会制度
特別講義 児童精神科Q&A
6.その他
- 成人の精神科臨床の研修も希望される方は静岡県立こころの医療センターでの研修も可能です。
- 日本精神神経学会の研修指定病院です。
- 日本児童青年精神医学会認定医の取得をサポートします。
- 精神保健指定医・思春期症例のケースレポートにも対応します。
研修期間
3年間(2年間でも可)
応募資格
大学医学部を卒業して医師免許を取得後、臨床研修2年を終了した者。

