グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



病院概要
ホーム  >  病院概要  > 院長のごあいさつ

院長のごあいさつ

最終更新日:2023年4月27日

院長 坂本喜三郎

静岡県立こども病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。

院長拝命から7年目を迎えました。
昨年度は、引き続きSARS-CoV-2との戦いを強いられるなかで、小児がん拠点病院の指定継続、検査部門のISO取得等々、“with-CORONA&post-CORONA”において当院はどうあるべきか”に向けての基盤作りを一歩ずつ進めることができたと思っています。
特に、小児がんと闘っている中高生のために、Wi-Fiを備えた新しい自習室(AYAラウンジ)を活用して進めた『教育界との連携による教育継続支援システムの構築』は静岡県業務改善運動において県全体で2位という高評価を得ることができ、また、全国で16施設しか選定されない国指定小児がん拠点病院の指定継続にも寄与したと思っており、検査部門のISO取得はこれから長期にわたって経営効率の改善と臨床・研究の担保・向上に寄与すると考えております。
2023年度に病院内で対応すべき必須課題としては、来年度から施行される医師の働き方改革が大きな目玉課題であることは間違いありません。しかし、私としては、改めて大きな医療事故を経験した病院として、“安全なくして医療なし”“医療の質を支える基本は人である”という文化を根付かせることを最重要課題に挙げ、2024年度前半に予定している病院機能評価の再認定に向けた準備を進めながら、組織文化の定着を目指してきたいと考えている次第です。
2023年度に、外部機関等と連携して対応すべき課題は、働き方改革への対応のなかで崩壊の懸念がある地域小児救急医療に対する多病院間『小児救急リモート指導医相談支援事業』(静岡県より委託)、4月に発足したこども家庭庁の事業の柱のひとつでもある小児虐待に対する『早期発見のための医療体制整備事業』(静岡県より委託)、そして、新興感染症対応も視野に入れた感染症指定病院(小児感染症・最後の砦)の認定へ向けた取り組み等々幅広い分野にわたり、それぞれの領域の負担は小さくないことが予想されますが、それぞれを一歩ずつ着実に進めていく覚悟でおります。

最後に、改めて当院の基本姿勢について

「私たちは、すべての子どもと家族のために、安心と信頼の医療を行います」という病院理念のもと、私の院長就任時の約束である「人を大切にする」を土台にした「自然体で、安心と信頼の医療を行える文化を病院に根付かせる」ことを目指しています。

2023年度の方針と基本姿勢

医療を必要とする子どもたちとその家族に貢献するために、必要な知識、技術、経験、そして何より“人を思いやる心”を持った職員を育て、その仲間(職員)と共に『思いやりと笑顔あふれる、人を大切にし続けられる病院』を目指すという基本姿勢は変わりません。
成育基本法が成立し、こども家庭庁が設立され、国の少子化対策も大きく前進する政策が議論されている状況を踏まえ、“産んでよし、育ててよし”を謳う静岡県の小児医療代表機関として、時代の波に先んずる視点を持って、『新時代の、こども達のこころと身体を守る小児医療・最後の砦』を作り上げていく所存です。

  1. 感染症と戦う機会の多い小児医療最終施設として、医療を受ける側はもちろん、医療を提供する側も安心できる、基盤を作り上げます。
  2. こころと身体の急性期・高度医療の向上はもちろん、医療的ケア児、移行期医療を中心に福祉・介護領域の支援も視野に入れた慢性期医療にも貢献できる体制整備に取り組みます。
  3. 少子化の進行に伴い静岡県の内外から広域対応を求められる当院の背景を踏まえ、医療を受ける側と提供する側の両方の負担軽減を目指し、オンライン診療を含めIT技術を積極的に取り入れ、診療はもちろん病院運営においても効率的運営を推進します。
  4. 地域医療構想や医療改革に伴い派生しうる課題にきめ細やかに対応し、医療を必要とする子ども、移行医療対象者、そのご家族が取り残されることのないように配慮できる病院、小児医療センターを目指します。

最後に、改めましてご指導、ご鞭撻、そしてご支援、何卒よろしくお願い申し上げます。

令和5年4月 院長 坂本 喜三郎