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院長のごあいさつ

最終更新日:2017年5月23日

院長 坂本喜三郎

静岡県立こども病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
4月から院長を拝命し、心臓外科医に加え院長の業務を担うプレイングマネージャーになりました。病院の最終判断を担う院長としての経験はまだ浅く、現時点では詳細な運営方針を記すことはできません。
しかし、私の目指したい病院は、はっきりしています。
この思いを記すことで院長就任の挨拶とさせていただきます。

『点を繋げて、生命の線を引く』

私は卒後2年目から静岡県立こども病院に赴任し、先天性心疾患に対する外科治療一筋で歩んでまいりました。
一日でも早く恩師:横田通夫先生(元院長)の手術で役に立てるようにと、昼のトレーニング(教科書や論文を読みながらの糸結びや運針の練習など)に加え、夜は手術のイメージトレーニング(寝る前に目を閉じて、翌日の手術のシミュレーションをする)を日課にしました。まず皮膚切開、胸骨正中切開、続いて送脱血管挿入・・ちょっと待てよ、送血管タバコ縫合の運針•深さはどうだったっけ・・。初めのうちは基本外科技術の壁を越えられずに人工心肺が回る前に沈没の日々。どうにか心停止まで到達できるようになると今度は先天性心疾患自体の知識の壁にぶつかり、夜中に起きだして本を引っ張り出して解剖から確認することを繰り返し。数年後、基本症例のイメージ手術を終えて寝られるようになりましたが・・
改めて思い知るのが、実際の手術での実力不足(知識、技術、経験すべて)。それから20数余年、これらの不足を感じることなく手術ができるようにと努力を積み重ねてきました。この経験を通し、いつの頃からか『手術は、最新の知識(点)と磨き上げたひと針(点)を誠実かつ確実に繋げる作業』と思うようになりました。そしてさらに、自分の仲間が増え立場が変わっていくとともに『医療そのものが、点を繋げて生命の線を引く作業:各領域のprofessional が責任を持った仕事をし、それを繋げて患者に貢献できる行為に仕上げる作業 』と思うようにもなりました。
これから院長として『無数の点を繋げる基盤を作り、より多くの命の線が引けるように』努力していきたいと思います。

『人を大切にし続けられる病院』

『点を繋げて、命の線を引く』医療を実践・実現させるためにどのような病院を目指すのか。私なりに出した答えが『人を大切にし続けられる病院』です。
人とは、“患児とその家族”、“患児を紹介してくれる、または地域で診てくれる方々”、そして“患児のために共に働く私の仲間”です。

“患児とその家族”を大切にするために最も大事なことは、常に時代に則した「質の高い医療」を提供することだと思います。「質の高い医療」が提供できるように全力で取り組みます。
“患児を紹介してくれる、または地域で診てくれる方々”を大切にするには、常に「誠実な対応」を心掛けることだと考えています。誠意を持って努力します。
次に挙げた“患児のために共に働く当院の仲間”を大切にするということを奇異に思われた方がおられるかもしれません。私は、皆さまが外来に来ていただくときにも、入院していただくときにも、そしてどんな小さなことで連絡を取っていただくときにも、“皆さまが暖かい気持ちになっていただける、人に優しい対応ができる病院“にしたいと思っています。このためには、病院で働くスタッフのこころと身体が健全に維持されていることが必須です。人に優しい医療を実現するために、ここにも心を砕いていきたいと思っています。

最後に、人を大切にし続けられる病院であり続けるためには病院自体が健康でなければなりません。県民に安心・納得してもらえる医療を、健全な運営で実現する努力を怠りませんので、皆様方の一層のご支援、ご鞭撻をお願い申し上げます。

一所懸命の努力を続けてくれる健康な仲間と、
人を大切にし続けられる、暖かい病院を目指します。
これから宜しくお願いします。



平成29年4月 院長 坂本 喜三郎