遺伝染色体科(ゲノム医療センター)

ごあいさつ

遺伝染色体科のホームページを訪れていただき有難うございます。

近年、人の設計図にあたる遺伝子・染色体の総体であるゲノム情報を扱う技術は大きな進歩を遂げており、これらの情報を直接的に医療に生かせる時代になってきています。

当科では、先天性疾患や遺伝性疾患のあるお子さんが主な診療の対象となります。特に複数の先天性合併症を伴う先天異常症候群において、1)臨床評価、2)遺伝学的診断、3)健康管理(トータルケア)、4)家系内への影響や心理社会的支援を含む遺伝カウンセリング、を診療の柱としており、基礎疾患を持つお子さんやご家族が包括的遺伝医療を受けられるサポートを行います。

遺伝医療はさまざまな診療科が関わる横断的医療です。さらには遺伝情報を網羅的に解析する技術の進歩に伴い、より包括的な”ゲノム医療”という言葉も頻繁に耳にするようになりました。
当院においても令和3年度からは院内の新たな組織として”ゲノム医療センター”が新設され、ゲノム情報の専門的かつ横断的な臨床利用とその統括的役割を担っています。また専門病院の立場として、教育や情報発信など遺伝医療の啓発やゲノム関連研究も推進していきます。院内各診療科・部門や院外関連施設と連携しながら、成熟した遺伝医療を提供できるようスタッフ一同尽力していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

令和3年4月 遺伝染色体科(ゲノム医療センター)科長 清水健司

遺伝科