精神科認定看護師ってなあに?
精神科認定看護師制度は、日本精神科看護協会(旧:日本精神科看護技術協会)によって、平成7年に創設されました。精神科保健医療福祉の変革や多様化する医療を受けて、熟練された技術と知識を用いた水準の高い看護実践の提供や、精神科医療の開発にその専門性を役立てています。
当センターでは、6名の認定看護師が毎月認定看護師委員会を開催し、病院内や地域でどのような役割が発揮できるかなどの活動内容について意見交換を行っています。
*令和5年4月時点において、全国に902名(静岡県では22名)の認定看護師が活動しています。
退院調整領域:寺田 晴美
患者さんの希望を支える退院調整
病状が悪化し入院を余儀なくされても、治療して回復すれば又地元に戻って今まで通りの生活が送れる。そんなごく当たり前の事が普通に叶うように、現在はデイケアで患者さんをサポートする仕事をしています。看護師以外の方々と一緒に仕事をすることは色々な見方、考え方に触れ、他職種連携・地域連携の力を肌で感じ、それがまた自身の看護師としての視点を活性化させる刺激となり、なんとも言い難いやりがいを感じています。これからも患者さんの希望の実現を支援できる存在でありたいと思っています。
病状が悪化し入院を余儀なくされても、治療して回復すれば又地元に戻って今まで通りの生活が送れる。そんなごく当たり前の事が普通に叶うように、現在はデイケアで患者さんをサポートする仕事をしています。看護師以外の方々と一緒に仕事をすることは色々な見方、考え方に触れ、他職種連携・地域連携の力を肌で感じ、それがまた自身の看護師としての視点を活性化させる刺激となり、なんとも言い難いやりがいを感じています。これからも患者さんの希望の実現を支援できる存在でありたいと思っています。
精神科薬物療法領域:成澤 敦郎
精神科で治療を受けている大半の方は、薬物療法を受けられています。入院中はもちろんのこと、退院後も服薬を継続していくことが、生活の安定と維持に欠かせません。
しかし服薬の継続は、時に難しく、時に面倒に感じることがあるかと思います。患者様が安心して、主体的に服薬を継続できるように、知識と経験を生かしてサポートしていきます。
しかし服薬の継続は、時に難しく、時に面倒に感じることがあるかと思います。患者様が安心して、主体的に服薬を継続できるように、知識と経験を生かしてサポートしていきます。
司法看護領域:小森 博高
司法看護認定看護師の小森です。当院の院内教育はクリニカルラダーを基軸とした新人、現任教育を行っており、毎年4月に年間教育を打ち出して計画的に行っています。そのような中で認定看護師は、院内、院外の教育指導の要でもあり現在、認定看護師5名のメンバーが横断的な活動を行いながら、新人、現任教育のサポートを行っています。静岡県下はもとより、公的病院としての責務を果たすべく、スタッフ人材育成を考え、認定看護師として協力できるよう邁進していきたいと思います。
うつ病看護領域:小松 孝道
私は、2012年度精神科認定看護師(うつ病看護領域)を取得しました。
国内において、2012年の自殺者数が1997年以来15年ぶりに3万人を切りました。2006年に自殺対策基本法が施行されるなど、ここ数年の国を挙げた取り組みの成果や失業率改善など経済の好転が影響しているとも言われています。
うつ病は各メディアを通し、ここ数年急激に認知度が上がった病気です。しかし、うつ病といっても「メランコリー親和型」「ディスチミア親和型」「逃避型」など様々なものがあり、十分な理解につながりにくい疾患とされています。
私は精神科認定看護師として、日々のケアを振り返り、患者様やその家族、関係職種とともにうつ病について学びを深め、質の高いケアを提供し、その患者様らしい社会復帰を目指していきます。
国内において、2012年の自殺者数が1997年以来15年ぶりに3万人を切りました。2006年に自殺対策基本法が施行されるなど、ここ数年の国を挙げた取り組みの成果や失業率改善など経済の好転が影響しているとも言われています。
うつ病は各メディアを通し、ここ数年急激に認知度が上がった病気です。しかし、うつ病といっても「メランコリー親和型」「ディスチミア親和型」「逃避型」など様々なものがあり、十分な理解につながりにくい疾患とされています。
私は精神科認定看護師として、日々のケアを振り返り、患者様やその家族、関係職種とともにうつ病について学びを深め、質の高いケアを提供し、その患者様らしい社会復帰を目指していきます。
退院調整領域:垣田 宣邦
気分の落ち込みや不眠など、こころの健康を損なうことは誰でもあります。2011年から厚生労働省も精神疾患を5大疾病に加えました。こころの病気は身近なものであり、社会的引きこもり、介護うつ等の増加もニュースで取り上げられています。私は退院調整部門の認定看護師として、病院または家から出にくい、社会への参加に困っている、という方を支える事を行ってきました。コンサルテーション、講義や講演会、事例検討会等で心の悩みを話して頂き、ホッとできるよう前向きに対処できるよう支援をしていきます。
精神科認定看護師:櫻木満信
2023年度に精神科認定看護師を取得しました。実習中にお世話になりました患者様、スタッフの皆様、ありがとうございました。
現在は、訪問看護室で勤務しています。病棟から退院された方々や、ご家族の皆様と地域で再会することが感慨深いです。 一見すると地域で元気に暮らしていらっしゃる方々も、訪問先では生活の悩みや葛藤を語ることが多いものです。お話を聴きながら、今後の生活でどのような目標や希望があるかを確認していけるように心がけたいと思っています。また、病院や地域のスタッフとも情報を共有しながら、その方にとって今何が必要かを一緒に考え、心身ともに支援できる「伴走者」でありたいと考えております。
現在は、訪問看護室で勤務しています。病棟から退院された方々や、ご家族の皆様と地域で再会することが感慨深いです。 一見すると地域で元気に暮らしていらっしゃる方々も、訪問先では生活の悩みや葛藤を語ることが多いものです。お話を聴きながら、今後の生活でどのような目標や希望があるかを確認していけるように心がけたいと思っています。また、病院や地域のスタッフとも情報を共有しながら、その方にとって今何が必要かを一緒に考え、心身ともに支援できる「伴走者」でありたいと考えております。
認定活動実績 | |||
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院内 | ・病棟カンファレンスにおけるコンサルテーション ・事例検討会 ・認定看護師たより発行(令和3年度6回発行) ・MSE勉強会 ・令和2年度テーマ:看護師が知っておくべき薬物療法~基礎からアセスメントまで~(全8回) ・令和3年度テーマ事例から学ぶ精神症状 (全4回) | ||
院外 | 【学会発表】 〈平成28年〉 ・「入院時スクリーニングシートの活用と退院支援」~ケアマネージメントプログラム導入後の評価と今後の課題~ 第23回日本精神科看護専門学術集会 (成澤) 〈平成29年〉 ・多職種連携におけるアンケート調査から見えてきた情報共有の課題 第24回日本精神科専門学術集会 (成澤) 〈平成30年〉 ・人工透析の対象者受け入れに伴う病棟管理者のマネージメント 第15回医療観察法関連職種研修会 (小森) 〈平成30年〉 ・シートを活用した精神科救急病棟におけるカンファレンスの再構成 第26回日本精神科救急学会学術総会 (小松) 〈令和2年〉 ・地域で発揮される精神科看護師の役割 ~高校卒業する夢の実現のため支援者によるケア会議を実施して~ 第27回日本精神科看護専門学術集会(成澤) 〈令和4年〉 ・コロナ禍に伴い臨地実習経験が困難となった新卒看護師に対するモデリング学習に基づいた研修から見えた課題 第30回日本精神科救急学会学術総会 (小松) 〈令和5年〉 ・コロナ禍における看護師養成校からの実習受け入れの変遷について 第31回日本精神科救急学会学術総会 (小松) 【看護学校講師】 ・静岡県立大学看護学部 ・常葉大学健康科学部看護学科 ・静岡市立静岡看護専門学校 ・静岡市立清水看護専門学校 ・静岡済生会看護専門学校 ・静岡県中部看護専門学校 【地域】 ・賎機南地域ケア会議「自宅でずっと」ミーティング 静岡市葵区賎機地域包括支援センター共催 【職能団体】 ・日本精神科看護協会 精神科認定看護師教育課程実習生指導 ・日本精神科看護協会 静岡支部 幹事、講師 ・静岡県看護協会「まちの保健室」相談員 |