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部門紹介

業務紹介【Introduction of Works】



医療機器安全管理業務【Medical equipment safety management work】

医療機器の一元管理と安全性の確保

当院では、外来や病棟で使用される医療機器を臨床工学室にて一元管理しています。
臨床工学技士が中心となり、以下のような業務を通じて、医療機器の安全かつ効率的な運用を支えています。

貸出・返却管理と定期点検

医療機器は、使用前後に臨床工学室を通じて貸出・返却され、適切に管理されています。
また、すべての機器について定期点検を実施し、故障や劣化の早期発見・予防に努めています。
これにより、機器の有効稼働率と患者安全性の向上を図っています。

院内修理とメーカー講習会の受講

機器のトラブルが発生した際には、可能な限り院内での修理対応を行っています。
そのために、臨床工学技士は医療機器メーカー主催のメンテナンス講習会を定期的に受講し、最新の知識・技術を習得。
これにより、修理の迅速化・信頼性向上・コスト削減を実現しています。

医療スタッフ向け説明会の開催

医療機器の誤使用を防ぐため、必要に応じて病棟や外来スタッフを対象とした操作説明会を開催しています。
これにより、人為的ミス(ヒューマンエラー)によるインシデントの予防にも取り組んでいます。

集中治療業務/救命救急業務【Intensive care work/critical care work】

集中治療領域における当院の体制

当院の集中治療室は以下の構成で運用されています。
  • ICU(集中治療室):14床
  • 救命救急HCU(ハイケアユニット):16床
  • 手術関連HCU:20床
これらの部門では、急性期や重症患者様に対して集中的な治療と看護を提供しており、人工呼吸器、補助循環装置、血液浄化装置など、多様な生命維持管理装置が用いられています。臨床工学技士は、これら機器の操作・保守・安全管理を医師・看護師と協働し、治療の質と安全性を支えています。

高度救命救急センターとしての機能

当院は高度救命救急センター指定病院であり、以下の体制を備えています。
  • 重症初療室:1ベッド
  • 重症陰圧室:1ベッド
  • 陰圧室:1ベッド
  • 一般:9ベッド
※厚生労働省が救急医療体制の強化を図る目的で毎年実施する救命救急センター充実段階評価(2024年)静岡県中部地域では初となる最高ランクの「S評価」
さらに、基幹災害拠点病院、原子力災害拠点病院としての機能も担い、災害派遣医療チーム(DMAT)の活動にも積極的に取り組んでいます。

臨床工学技士の役割

集中治療領域において臨床工学技士は、次のような専門的役割を担っています。
  • ECMO(体外式膜型人工肺)の導入・運用
  • 体温調整システムの管理
  • 生命維持装置の操作・点検・安全確保
  • チーム医療の一員としての治療支援
これらの活動を通じ、臨床工学技士は重症患者の救命率向上と安全な医療提供に貢献しています。

心・血管カテーテル業務【Cardiac and vascular catheter work】

循環器内科における診療内容

当院の循環器内科では、以下のような検査・治療を中心に行っています。
  • 冠動脈造影検査
  • PCI(経皮的冠動脈形成術):狭心症や急性心筋梗塞に対して、バルーンやステントを用いた治療
  • 心臓弁疾患の精査(狭窄症・逆流症など)
  • 心筋症に伴う血行動態の精査
  • 末梢血管治療:下肢動脈、腎動脈、肺動脈などへのカテーテル治療

臨床工学技士の主な役割

循環器および脳血管内治療領域において、臨床工学技士は医師・看護師等と協力し、以下の専門的業務を担っています。

モニタリング・解析業務
  • 生体情報モニタ機器(ポリグラフ等)を用いた心電図や圧波形の解析
  • 冠血流予備量比 (FFR等) を用いた数値的解析
  • イメージング機器(IVUS・OCT等)を用いた画像解析

治療支援業務
  • 石灰化病変に対するデバルキング機器の操作
  • 生命維持管理装置や医療用治療機器の操作
    (人工呼吸器、IABP、ECMO、Impella、テンポラリーペースメーカー、除細動器など)

脳血管内治療サポート
  • 脳神経外科によるカテーテル治療における麻酔器セッティング
  • イメージング機器の操作
特徴
当院の臨床工学技士は、心疾患・脳血管疾患の双方におけるカテーテル治療に深く関与しており、患者様の安全で質の高い治療に貢献しています。

構造的心疾患(SHD)業務【Structural heart disease (SHD) work】

先進的心臓カテーテル治療における臨床工学技士の役割
当院では、以下の高度心臓カテーテル治療を実施しており、臨床工学技士も清潔野に入り、医師・看護師等と協力してチーム医療に参加しています。
  • 経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)
  • 経皮的僧帽弁接合不全修復術(Mitra Clip)
  • 心房中隔欠損症(ASD)、卵円孔開存(PFO)に対する経カテーテル閉鎖術

不整脈治療業務【Arrhythmia treatment work】

不整脈カテーテルアブレーション・電気生理検査業務【Arrhythmia catheter ablation and electrophysiology testing work】

当院では、上室性(心房性)および心室性の頻脈性不整脈に対し、ラボシステムおよび3Dマッピングシステムを活用し、電極カテーテルによる焼灼(ABL:高周波アブレーション)治療を行っています。
これにより、不整脈の原因となる病的な電気伝導回路や異所性電位を根治的に治療することが可能です。
また、必要に応じて、徐脈性あるいは頻脈性不整脈に対する診断を目的とした EPS(電気生理検査) も実施しており、より適切な治療方針の決定に役立てています。

植込み型心臓不整脈デバイス関連業務【Implantable cardiac arrhythmia device related work】

当院では、不整脈治療に必要となるペースメーカーやICD(植込み型除細動器)、CRT(心臓再同期療法)などのデバイス管理を、臨床工学技士が中心となって行っています。

デバイス植込み・交換術
手術時には、PSA(ペーシングシステムアナライザー)を操作し、電極リードの留置位置を確認・決定します。適切な位置にリードを配置することで、安全かつ安定した治療効果を確保しています。

外来フォローアップ業務
リードの状態、ペーシング閾値、心内電位、電池残量、動作状況などのチェックを行い、安全性を維持します。患者様一人ひとりに合わせたデバイス設定の調整や、不整脈診断履歴情報の解析も実施しています。

遠隔モニタリング業務
現在550名を超える患者様を対象に、遠隔モニタリングを行っています。機器本体やリード状態、不整脈履歴を継続的に確認し、早期の対応につなげています。

救急・入院患者対応
植込み術後の退院指導をはじめ、入院中や救急患者様への緊急対応も担当し、継続的なサポートを提供しています。

手術・CT/MRI対応
手術や画像検査に伴う電磁干渉のリスクを回避するため、デバイスの設定変更を行い、安全を確保しています。

手術室業務【Operating room work】

当院の臨床工学技士は、手術室で使用される多様な医療機器の管理と運用を担っています。麻酔器をはじめ、各種手術関連機器の安全性を確保し、円滑な手術の実施を支えています。さらに、ナビゲーション手術における介助業務、整形外科領域においては人工関節置換術の介助も行うなど、多岐にわたる業務を担当しています。

手術支援ロボットの運用
当院では、最新の手術支援ロボットを3台(Da Vinci 5:1台、Da Vinci Xi:1台、hinotori:1台)導入しています。臨床工学技士は医師と連携しながら操作を行い、高精度で安全なロボット手術の実現に貢献しています。

ナビゲーション手術への対応
脳神経外科や整形外科、耳鼻咽喉科におけるナビゲーション手術において、システムの準備や介助を行い、手術の正確性向上に寄与しています。

整形外科領域での支援
人工関節置換術などにおいても臨床工学技士が手術に介入し、機器操作や手術支援を行っています。

このように、臨床工学技士は高度化する手術医療において、機器の専門職としてチーム医療の一翼を担っています。

人工心肺業務【Cardiopulmonary bypass work】

当院では、年間 200例以上の開心術 が行われており、人工心肺の運用も 150~200件にのぼります。
臨床工学技士は、これらの手術において以下のような役割を担っています。

人工心肺装置の操作
体外循環を用いた開心術において、安全かつ安定した循環維持を担当しています。

自己血回収装置の運用
術中に患者様自身の血液を回収・再利用することで、輸血量の削減や安全性向上に寄与しています。

術中血液浄化装置の操作
必要に応じて血液浄化療法を併用し、患者様の全身管理に貢献しています。
このように、臨床工学技士は心臓血管外科チームの一員として、人工心肺をはじめとする生命維持装置の専門家として手術を支えています。

植込み型補助人工心臓管理務【Implantable Ventricular Assist Device Related work(VAD)】

当院では、補助人工心臓(VAD)を植込まれた患者様に対し、日常の機器管理や安全な使用方法についての指導を行っています。
また、病棟スタッフ(看護師等)を対象に 定期的な講習会 を実施し、機器に関する知識と対応力を高めています。これにより、緊急受診や入院時におけるトラブル に対しても、迅速かつ適切に対応できる体制を整えています。

血液浄化関連業務【Blood purification related work】

透析室【Dialysis room】

当院の人工透析室は 27床(うち陰圧個室2床、在宅透析用2床) を有し、多人数用透析装置24台、個人用透析装置3台を備えています。主に入院患者様に対する維持透析や急性期による患者対応を行っており、質の高い透析治療を提供しています。また、当院は透析導入施設として、透析導入期の患者様に対する指導や治療管理にも対応しています。さらに、在宅血液透析(HHD)の実施施設であり、患者様が自宅で安全に透析治療を行えるよう、導入指導や継続的なサポート体制を整えています。
臨床工学技士は、透析治療の安全性と質を維持するため、透析装置および水処理装置の運用・保守管理、水質管理、透析液管理を行っています。透析液の清浄化を維持するため、定期的な水質検査や装置点検を実施し、安全な透析環境の維持に努めています。
また、バスキュラーアクセス管理の一環としてシャントエコー検査を実施し、シャントトラブルの早期発見・早期対応に取り組んでいます。
さらに、当院では以下の特殊療法にも対応しており、臨床工学技士が医師・看護師と連携しながら治療を支えています。

  • アフェレシス療法
  • CART(腹水濾過濃縮再静注法)
  • 末梢血幹細胞採取
これらの体制により、幅広い疾患や病態に対して安全で質の高い透析医療を提供できるよう努めています。

経皮的バスキュラーアクセス拡張術【Vascular Access Intervention Therapy】

当院では、透析で使用するバスキュラーアクセス(シャントや人工血管)に狭窄や閉塞などのトラブルが生じた際、VAIVT(Vascular Access Intervention Therapy:バスキュラーアクセスインターベンション治療)を実施しています。
この治療では、臨床工学技士が以下のような役割を担っています。
  • 清潔野でのデバイス準備(バルーンカテーテル、ガイドワイヤーなど)
  • 術中サポート(機器操作や環境整備)
  • 止血の介助(治療後の安全確保)
医師と協力しながら、安全かつ円滑に治療が進むようサポートすることで、透析患者様が安心して治療を継続できる体制を整えています。
※現在介入休止中

在宅血液透析【Home HemoDialysis】

当院では、患者様が自宅で透析治療を行う在宅血液透析(HHD)を実施しており、多職種が連携して安全な治療環境の確保を支援しています。
臨床工学技士の主な役割は以下の通りです。
  • 透析装置の操作指導
  • 自己穿刺方法の指導
  • 装置トラブル時の迅速なサポート
患者様が安心して自宅で透析治療を継続できるよう、医師・看護師・薬剤師などと協力し、技術面・安全面の支援を行っています。

内視鏡業務【Endoscopy work】

当院では以下の内視鏡検査において、臨床工学技士が機器管理と技術サポートを担っています。
  • 上部消化器内視鏡検査
  • 下部消化器内視鏡検査
  • 内視鏡的逆行性胆管造影検査(ERCP)
さらに、胆管結石などの特殊検査に対応するための機器セッティング、出張内視鏡対応、トラブル発生時の迅速な対応も行っており、常にフロアに常駐し、検査や治療が安全かつ円滑に進むようサポートしています。

また、当院では多種多様な内視鏡関連機器(スコープや高周波発生装置など)を使用しており、以下の取り組みを徹底しています。
  • 機器の日常点検・管理
  • 洗浄品質管理(スコープの洗浄状況や消毒過程を確認)
  • 患者様ごとの正確な機器対応
これにより、内視鏡機器を常に安全な状態で使用できるよう維持し、安心して検査・治療を受けていただける体制を整えています。

高気圧酸素治療業務【Hyperbaric oxygen therapy work】

当院では 第一種高気圧酸素治療装置 を導入し、以下のような疾患に対して治療を行っています。
  • 放射線性出血性膀胱炎
  • 難治性潰瘍
  • 一酸化炭素中毒
  • 腸閉塞に伴う腸管虚血
  • 術後の低酸素脳症
  • 骨髄炎 など
高気圧酸素治療は、通常より高い気圧環境下で高濃度の酸素を吸入することで、血液中の酸素濃度を増加させ、組織の修復や感染の改善を促す治療法です。
当院では、臨床工学技士が装置の操作および安全管理を担当し、治療が安全かつ確実に行われるよう体制を整えています。

その他の業務【Other work】

当部署所属DMAT隊員による
災害医療訓練の様子

  • 静岡県立こころの医療センターへの出張(医療機器定期点検業務)
  • 院内各種委員会・部門・チームへの参加
  • 災害派遣医療チーム(DMAT)
  • 日本および静岡県臨床工学技士会活動(委員等への輩出)
  • 高校等への社会人講和活動

臨床実習指導体制および受け入れ実績について【Clinical Training Instructor Qualifications and Affiliated Facilities】

2025年度より、臨床実習を行う施設には厚生労働省の指針に基づき、「臨床実習指導者講習会」を修了した指導者の配置が義務化されました。
当院は、本講習会を修了した専門資格を有する指導者が在籍しており、質の高い実習教育を提供できる体制を整えている認定施設です。

「臨床工学技士養成校 実習受け入れ実績(五十音順)」
・静岡医療科学専門大学校 臨床工学科
・鈴鹿医療科学大学 医用工学部 臨床工学科

「2026年度以降 受入れ拡大予定(申請中・五十音順)」
・東京工科大学 医療保健学部 臨床工学科
・中部大学 生命健康科学部 臨床工学科

臨床実習指導者講習会修了者所属施設

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