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県立病院機構について
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理事長挨拶

最終更新日:2024年4月11日
静岡県立病院機構について御説明いたします。

理事長 田中一成

地方独立行政法人静岡県立病院機構は2009年4月1日に、静岡県民の皆様に高度で安心な医療を提供し、県全体の医療レベルの向上に貢献する目的で設立されました。具体的には、県から示された中期目標の達成に向け、中期計画を策定し、効率的、効果的な病院運営に取り組んできました。
経営面では、効率的な運営による経費の削減や収益の増加に努め、2023年度までの第3期中期計画期間を累計した経常収支比率は100パーセントを達成したものの、計画の最終年度となる2023年度は、SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)感染症流行後の患者受療行動の変化や物価高騰による経費の増加等により経営状況は非常に厳しいものとなりました。この新型コロナウイルス感染症等の新興感染症や再興感染症の感染拡大に備え、平時から各県立病院をはじめ県とも連携、協力して拡大防止に全力で取り組み、県民の皆様が通常生活を営むことが出来るように医療面から支えることとしております。

地域医療に関しては、地域医療連携推進法人「ふじのくに社会健康医療連合」を地域医療推進機構の桜ヶ丘病院(令和6年12月新病院に新築移転、清水さくら病院に改称予定)、静岡社会健康医学大学院大学と共に組織し、医師の確保及び交流や資質向上に関する共同研修などを行い、安心安全の地域医療を将来にわたって安定的に確保することを目指しております。
研究面では、元京都大学医学部長で現在京都大学特任教授、病院機構本部参与の成宮周先生の指導を受け、リサーチサポートセンターの研究を充実させるとともに、京都大学高等研究院副院長・特別教授の本庶佑先生の指導のもと2021年4月に設立した静岡社会健康医学大学院大学などと社会健康医学研究に取り組み、健康寿命の延伸や地域医療の充実に寄与し、県民の生活の満足度を高めることを推進してまいります。

病院運営について、2024年度から始まった第4期中期計画期間では、以下の5点を重点項目として挙げ、今後の更なる少子化の進展や医療需要の変化に対応し、県立病院が求められる役割を果たせるよう取り組んでおります。

  1. 科学的根拠に基づく最適な医療を安全に提供し、県民に信頼される「第一級の病院」として、本県医療の規範となる役割を果たす。
  2. 「地域医療支援の中心的機能」を果たすため、高度・専門・特殊医療、救急・急性期医療等、他の医療機関では対応困難な医療や不採算医療など、県の医療政策に対し積極的に取り組む。
  3. 教育研修をはじめ、臨床研究機能の充実強化、勤務環境を向上することにより魅力ある病院づくりに努め、優秀な人材の確保と育成及び県との協働による本県の医師確保対策に取り組む。
  4. 職員一人一人が医療の質の向上を目指し、先駆的な取組や業務の改革と改善に努め、その成果を情報発信し、県民や他の医療機関との共有を図る。また、全ての職員が職務について高い満足度を持って取り組むことのできる勤務環境の構築に努める。
  5. 県立総合病院のリサーチサポートセンターを活用し、県立病院機構において臨床研究に取り組み、県内医療水準の向上と医療人材の確保・育成に努める。併せて静岡社会健康医学大学院大学との連携などにより、臨床医学や県が推進する社会健康医学などの研究を推進し、新しい医療を創出する研究中核拠点の構築に取り組む。


今後も引き続き「がん医療」、「循環器医療」、「救急医療」の高度で専門的な医療の提供や認知症対策を見据えた精神医療の充実など地域医療の支援に重点を置いて、医療技術の進歩を的確に取り入れ、県民の皆様の医療に対する期待に応えるべく、安全で質の高い先進的な医療の提供に積極的に努めます。
県立病院機構は、県から示された中期目標の達成に向けて全職員が協力して取り組み、県民の皆様の信頼と安心を得る病院であり続け、本県の医療の確保と質の向上に貢献していきます。

地方独立行政法人静岡県立病院機構
理事長 田中一成