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血液のQ&A

最終更新日:2014年11月19日

Q.輸血ってどんなこと?

輸血イラスト

けがや、手術のために出血したときや、病気のために貧血になってしまったときなどに、同じ血液型のひとの血液をからだに入れることです。最近ではひとの血液をそのままいれるのではなく、赤血球や血小板、血漿など必要なものだけをいれることが多くなっています。また、このごろは自分の血液を取っておき、必要なときにからだへもどす方法もあります。

Q.血液ってなに?

ころんですりむいたりすると、手や膝こぞうから出てくる赤い血のことだ。人の体のなかには血管という細長いホースのような管が体中に通っていて、その中を流れて手や足の指のさきっぽまでも血はしっかりととどいているんだよ。

なぜ体中に流れてるんだろう?
それはね、血って人の体のエネルギーをはこぶ役目や体に入ってくるばい菌なんかの悪いものから体を守る役目をしてるからだ。酸素や栄養を運んだりばい菌と戦ったりしているよ。
血はおもに4つのもの(赤血球、白血球、血小板、血漿)からできているけど、血が赤く見えるのは赤血球という成分が赤い色をしているからだ。

Q.血液はどのくらいあるの?

血液はひとのからだじゅうの血管を流れています。体重60kgの男のひとの場合、約4800mlの血液が流れています。こどもの血液の量は、体重の約13分の1です。

Q.血液の中にはどんなものが含まれているの?

赤血球

1. 赤血球

肺に吸いこんだ酸素をからだ中に運ぶやくめをします。おもな成分はヘモグロビンといいます。

白血球

2. 白血球

細菌(バイキン)や異物からからだをまもるやくめをします。

血小板

3. 血小板

けがなどで出血したときに血管の穴をふさいで血を止めるやくめをします。

血漿

4. 血漿

血液のなかの液体のことで、血を固める働きのあるぎょうこ因子などのたんぱく質のほか、多くのものを含んでいます。

Q.血液型って何?

血液型

いまから血液型のお話をするけど、血液型はこの赤血球の種類のちがいなんだ。A型、B型,O型、AB型この4種類ある。最初にちがいを見つけた人がこう呼ぶことにきめた。
君は、何型だろうね?

君の血液型は、遺伝というしくみでお父さんとお母さんの血液型をうけついて生まれつききまっている。病院で少し血をとって検査をすると何型かわかるよ。この4つの型のちがいで血液としての体での働きかたや役目のちがいはない。
でも、もし交通事故などで大けがをしたり、病気で自分の血がたりなくなったりして元気な人から血液を分けてもらう(輸血という)ときはもらう人とあげる人の血液型が同じ型でないとだめなんだ。

ちがう型の血液だと体の中でけんかしてどちらもこわれてしまう。
輸血の時は、血液型ってとても重要だ。

Q.輸血する血液はどのようにつくられるの?

輸血

献血された血液から作られます。献血とは、献血できるぐらい体の調子のよい方が、血液200mlか400ml、または血液の成分を、無償で提供することです。献血は、赤十字血液センターや移動献血車で行われます。さらに日本赤十字社では、献血された血液をもとにしてアルブミンや、血友病の治療薬である凝固因子製剤などを作っています。

Q.輸血は安全なの?

ほとんど安全にできますが、ときどき、副作用がでることがあります。
輸血の副作用は、じんましんの他に、発熱や溶血などがあり、まれには心臓や呼吸が苦しくなったりすることがあります。輸血する血液や、患者さんの血液をじゅうぶん検査することと、輸血フィルターを用いたり、輸血速度を調節することで、副作用はずいぶん減りました。じんましんなどでは抗ヒスタミン剤をのむことがあります。副作用の予防や治療に副腎皮質ホルモンを用いることがあります。輸血していて、何か変わったことがあったら、看護師さんかお医者さんに早めに声をかけてくださいね。

Q.輸血によるウイルス感染って?

B型肝炎やC 型肝炎、またヒト免疫不全ウイルスなどの感染が、きわめてまれですが起こりえます。健康な方が献血し、また、その血液を抗体法やNATという少しのウイルスをみつける方法で検査をしているので、安全性は高いとされています。ウイルス感染などの危険は、身近に存在する事故などのさまざまな危険にくらべて低いものと考えられています。しかし、可能性は0ではないので、輸血は必要なときに行うことが大切とされています。

Q.輸血管理室は何をするの?

輸血療法委員会や臨床病理科技師と協力し、輸血が安全で適正に(輸血が必要なときに行うことをさし、過剰な輸血を避けるための言葉)行うことができるうに考えます。1ヶ月に1回話し合いを行うほか、輸血に関するさまざまな問題に対処します。