放射線治療とは、放射線という見えないビームを体に当て、腫瘍(体の中にできる”かたまり”のようなもの)などの病気を治したり小さくする治療です。
また、血液を造る細胞を移植する際に起こる拒否反応を抑えるため、前処置として全身にビームを当てる全身照射(TBI)という治療も行っています。
当院の放射線治療装置はリニアック(直線加速器)と呼ばれるもので、機械やベッドの向きを変えて、いろいろな方向から放射線を照射して治療します。
数日~1ヵ月程度の期間にわたり毎回同じ位置にビームを当てるため、固定具を用いたり眠るお薬を使用することもあります。
・VitalBeam(バイタルビーム)
・放射線エネルギー:エックス線6MV(メガボルト)のみ(電子線無し)
デジタル制御でビーム精度が高い
各ユニットのリアルタイム統合制御で動作が速い
その場でレントゲンやCTの撮影ができ、放射線を当てる位置の微細な調整ができる
設定可能な線量率が多い
※高線量率で1回の照射を短時間にできる
※TBIではガイドラインに沿った線量率で照射可能
(照射時間は延びてしまうが、間質性肺炎など副作用のリスクを下げられる)
入り口廊下は海をテーマに
こども病院らしい、親しみやすい空間づくり
突き当りにはプロジェクターも
時間が長い全身照射では、治療中に退屈しないようタブレット端末を見られるように工夫
Bluetoothに対応し、 BGMを流すこともできます。
お子様のがんばりを付き添いの方も見られるように、待合に大型モニタを設置
操作室から十分な見守り体制
そのため、コンピューターシュミレーションで算出した量を照射するのですが、それでも放射線量の過大・過小照射といった医療過誤の報告が世界的に散見されてきました。
当院ではシュミレーション結果が本当に正しいのか、ファントム(疑似人体)と線量計を用いて実際に測定を行い確認しています。