金本 秀行 がん診療部長兼消化器外科部長兼肝胆膵外科部長
日本人の死亡原因で最も多いのは「がん」であり、およそ4人に1人ががんで亡くなっています。しかし、がんは「不治の病」ではなく、早期に発見し適切な治療を施すことで、「完治」「治癒」を目指すことができるのも、紛れもない事実です。がん医療の進歩により、早期のがんに対しては内視鏡治療などの身体への負担の少ない治療が確立され、腹腔鏡や胸腔鏡・ロボット支援下による“傷の小さな”手術も標準的な治療として確立されてきており、治療後の早期の社会復帰にも大きく貢献しています。また、従来完治の難しかった進行がんに対しては、手術・放射線・抗がん剤などを組み合わせた集学的治療を行うことで治癒率や生存率が徐々に高くなってきており、がんの再発に対する治療においても、新しい抗がん剤の研究や開発が進むことで長期の生存が期待できるようになってきました。
当院では、身体のほぼすべての領域においてがん治療を行っており、がん関連の手術件数は1年間に約2,300例に及びます。まさに“頭のてっぺんから足のさきまで”各診療科が、ときにはチームを組んで、最先端の治療を行っています。総合病院としての機能をフルに活用し、ご高齢の患者様や様々な合併症を伴う患者様に対しても、“最後の砦”として内科系の担当科や他職種と協力して安全な治療を行っています。さらに近年では、希少がん・小児がん・AYA世代のがん等への治療及び支援も積極的に行っており、妊孕性温存療法やがんゲノム医療の分野での取り組みも始まっています。
がんと診断され治療を受けていく過程では、患者様だけではなくご家族の方々も、さまざまな苦痛・不安・悩みに直面されます。身体的あるいは精神的苦痛のみならず、今後の家庭生活への不安や仕事面での社会的な悩み、経済的負担など、たくさんの問題を重荷に感じてしまうこともあります。当院では、そのような患者様やご家族様の苦痛や悩みを軽減させるための活動も行っています。具体的には、広く市民の皆様にがんのことを知っていただくため、医療従事者による「がん医療公開講座」を、年1回開催しています。また院内にがん相談支援センターを設置しているほか、がん患者サロン「すまいる」や「メディカルカフェ」といった患者様同士の対話と交流の場を設ける活動も行っています。これらの情報は院内に掲示してありますが、お困りのことがありましたら、お気軽に病院スタッフにお声がけ下さい。
私たちは静岡県中部地域の「がん診療連携拠点病院」として、今後も多くのみな様へ安心安全ながん治療を提供できるよう、全力で取り組んで参ります。
当院では、身体のほぼすべての領域においてがん治療を行っており、がん関連の手術件数は1年間に約2,300例に及びます。まさに“頭のてっぺんから足のさきまで”各診療科が、ときにはチームを組んで、最先端の治療を行っています。総合病院としての機能をフルに活用し、ご高齢の患者様や様々な合併症を伴う患者様に対しても、“最後の砦”として内科系の担当科や他職種と協力して安全な治療を行っています。さらに近年では、希少がん・小児がん・AYA世代のがん等への治療及び支援も積極的に行っており、妊孕性温存療法やがんゲノム医療の分野での取り組みも始まっています。
がんと診断され治療を受けていく過程では、患者様だけではなくご家族の方々も、さまざまな苦痛・不安・悩みに直面されます。身体的あるいは精神的苦痛のみならず、今後の家庭生活への不安や仕事面での社会的な悩み、経済的負担など、たくさんの問題を重荷に感じてしまうこともあります。当院では、そのような患者様やご家族様の苦痛や悩みを軽減させるための活動も行っています。具体的には、広く市民の皆様にがんのことを知っていただくため、医療従事者による「がん医療公開講座」を、年1回開催しています。また院内にがん相談支援センターを設置しているほか、がん患者サロン「すまいる」や「メディカルカフェ」といった患者様同士の対話と交流の場を設ける活動も行っています。これらの情報は院内に掲示してありますが、お困りのことがありましたら、お気軽に病院スタッフにお声がけ下さい。
私たちは静岡県中部地域の「がん診療連携拠点病院」として、今後も多くのみな様へ安心安全ながん治療を提供できるよう、全力で取り組んで参ります。