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臨床修練受入

最終更新日:2017年8月30日

インド人医師の研修受入

インド人医師の受入

韓国で行われた国際学会で講演した際、講演後に聴衆であったインド人医師より、当院でバスキュラーアクセス治療に関して研修したいとの申し出がありました。

腎臓が悪くなると、腎臓の機能の代わりを機械で行う透析治療が必要ですが、血液透析では一度にたくさんの血液を取り出して、きれいにして、体に戻す必要があります。そのためにはバスキュラーアクセスという血液の経路を作製する手術を受けなくてはなりません。

世界的に透析治療をされている患者さんは増加しておりますが、特に発展途上国で急速に増えており、質の高い透析やバスキュラーアクセス治療は喫緊の課題と言えます.当院では腎臓内科でバスキュラーアクセスの作製から修復のためのPTA(せまくなった血管を拡張する治療)まで一貫して行っており、PTA症例数は年間1000件を超え、全国有数の症例数があります。また、内シャントに動脈表在化を併設するという新たな術式を論文化するなど国際的にも積極的に発信しております。

今回はインド人医師が二人、研修に来られておりました。約2週間で、バスキュラーアクセスのエコーを用いての血管評価、手術のデザイン(一人ひとり血管の走行が異なり、その患者さんに合わせた手術が必要)、上級医の指導の下での手術への参加、修復のために必要なPTA治療への参加を行いました。2週間は短い休息のみで熱心に参加されており、手技参加後には疑問点に対して、英語で質疑応答や議論をさせていただきました。

海外の研修を受け入れることは、国際的に貢献できる事はもちろんですが、当院医師にとっても、英語で治療方針や手技を説明する事により、日常行っている医療の特長や問題点を客観的に知る良い機会となりました。また、若手医師にとって、医療情勢の異なる医師と英語で議論することは、今後の国際的な発信につなげられたと思われます。今後も現状に満足するのではなく、より質の高い医療を患者様に提供できるように国際的な視点を持ち、修練を積んでいきたいと考えております。