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中国浙江省研修を終えて

最終更新日:2017年5月18日

消化器外科医師 高木哲彦

平成29年2月11日(土)~3月5日(日)中国浙江省研修(浙江大学医学院附属邵逸夫医院・浙江省人民医院)

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中国浙江省の邵逸夫医院と人民病院を1か月かけて研修させて頂きました。

日本では,肝胆膵外科領域の腹腔鏡手術は昨年ようやく膵頭十二指腸切除や肝葉切除術が保険収載されたばかりで,施行も限られた施設となっています。一方,世界に目をやればすでに,膵頭十二指腸切除に関してはロボット手術の報告が散見されるようになりました。

研修させて頂いた、東中国は中国内でも特に腹腔鏡手術等の技術革新に積極的なところと言われています。
具体的に、邵逸夫医院では,ロボット補助下膵頭十二指腸切除と腹腔鏡下肝葉切除(右葉切除、右三区域切除)を,人民病院では腹腔鏡下膵頭十二指腸切除・腹腔鏡下膵体尾部切除1例・腹腔鏡下総胆管切石術を見学しました.術式に対して多くのディスカッションもできました。

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2病院ともにすでに経験症例数も多く、術式が定型化しており、非常に刺激的でした。日本でこのような手術が標準的に提供できるのは5年後10年後になると思います。
臨床中心ですが論文報告も盛んで、人民病院肝胆膵外科では、昨年Annals of surgeryに残肝容積の少ない患者に対する新しい手術アプローチで論文を掲載しています。

2病院ともに他の世界的に有名な医療機関(Johns HopkinsやMayo)との研修プログラムが複数あり、また定期的に国際的に有名な医師の招聘や手術が行われています。

今後医療のグローバル化が進んでいくと思います。その中で2病院との提携・研修提携は当院の大きな強みになっていくのではないかと考えます。

呼吸器内科レジデント 田中悠子

平成29年2月11日(土)~3月12日(日)中国浙江省研修(浙江大学医学院附属邵逸夫医院・浙江省人民医院)

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当院以外の病院、特に海外でどのような医療が行われているのかとても興味があったため本研修に応募しました。

中国での2週間の研修では、朝のカンファレンスや回診への参加、外来、胸腔ドレナージ、気管支鏡検査、CTガイド下肺生検、他科からのコンサルテーションの回答、画像診断の見学、当院のプレゼンテーションなどを行いました。医療機器の面では邵逸夫医院、人民病院、当院ともに大きな違いはありませんでした。効率的な面で中国が優れており、患者さんへの対応や丁寧さの面では日本が優れているという印象を受けました。そしてそれぞれの国の医療は、国民性や実情に合わせて発展したものであり、どちらが良いというものではないということも感じました。自分達が行っている医療は正しいと思って日々働いていましたが、他のやり方もあるということを実感することができました。

中国と日本がお互いに学び合える関係を続けていけるよう、中国にも世界にも日本の医療が誇れるものであるよう、今回経験させて頂いたことを胸にこれからも一生懸命働きます。