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病理学部

最終更新日:2017年5月8日

スタッフと専門領域

職名氏名出身大学
(卒業年次)
専門領域
学会専門医資格等
病理学部長寺田 忠史金沢大学
(昭和54年)
金沢大学大学院
(昭和59年)
人体病理学
日本病理学会専門医
分子病理科
主任医長
新井 一守浜松医科大学
(昭和63年)
外科病理
腫瘍病理
日本病理学会評議員
日本病理学会専門医・指導医
日本臨床細胞学会専門医
臨床研修指導医
病理診断科
主任医長
鈴木 誠浜松医科大学
(平成2年)
外科病理
腫瘍病理
臨床検査
検体検査管理
日本病理学会評議員
日本病理学会専門医・指導医
日本臨床細胞学会専門医
日本臨床検査医学会臨床検査管理医
臨床研修指導医
医長村松 彩名古屋大学
(平成19年)
外科病理
日本病理学会専門医
特別顧問室 博之名古屋市立大学
(昭和46年)
外科病理
腫瘍病理
肝臓病理
組織化学
日本病理学会評議員
日本病理学会専門医・指導医
日本臨床細胞学会専門医
日本リンパ網内系学会員
特別嘱託医河崎 秀陽
特別嘱託医目黒 史織

認定学会名(施設認定)

  • 日本病理学会研修認定施設
  • 日本臨床細胞学会認定施設

診療実績・新しく取り組んだ医療

診療実績

平成22年度平成23年度平成24年度平成25年度平成26年度平成27年度
組織診断9,88710,58510,54910,09010,33911,349
細胞診9,86410,1348,4967,4207,5007,674
術中迅速診断885900890873849840
免疫染色(含むcKit, CD20)8741,0261,0521,1011,1241,139
HercepTest, ER/PgR8059269459731,0441,090
他医療機関の病理標本再診断322301379390455459
※Hercep Test, ER, PgR, cKit, CD20は、乳癌、GIST、悪性リンパ腫の分子標的治療に必須である。

新しく取り組んだ医療

  1. 胃癌の分子標的治療のためのHercep Testを導入した。
  2. 子宮頚部の細胞診に、ベセスダシステム(世界標準の判定法)を導入した。
  3. 浸潤性乳癌の化学療法、内分泌療法の選択に必要な、腫瘍増殖マーカー Ki-67の染色を導入した。
  4. 大腸癌の分子標的治療のための EGFR染色を導入した。
  5. 乳癌センチネル・リンパ節生検のための術中迅速標本作製と病理診断を実施した。
  6. ラジオアイソトープ法への対応:放射線遮蔽とリンパ節多分割標本作製を可能にした。
  7. 日本臨床細胞学会施設認定基準による細胞診精度管理を開始し、学会施設認定を受けた(平成20年4月1日)。

研究発表

平成27年度

室博之・鈴木誠・新井一守(病理診断科)・目黒史織(浜松医科大学 再生・感染病理学),皮膚の多発性マッシュルーム型腫瘤の1例,第250回静岡県病理医会,平成27.1.24,静岡.
岩﨑朋弘(病理診断科),当院の薄切における内部精度管理の取り組みと問題点,第54回平成27年度日本臨床検査技師会中部圏支部医学検査学会,平成27.9.26, 静岡
荒川恵弥・石川直史・山崎葉子・岩﨑朋弘・土屋知夏・鈴木誠・新井一守・室博之(病理診断科),当院で経験した膵超音波内視鏡下穿刺吸引術(EUS-FNA)による膵神経内分泌腫瘍の5例,第54回日本臨床細胞学会秋期大会,平成27.11.21,名古屋.

平成26年度

荒川恵弥・石川直史・山崎葉子・岩﨑朋弘・岡本真幸・土屋知夏・水上睦未・佐口洋平・鈴木誠・新井一守・室博之(病理診断科), 当院で経験した甲状腺髄様癌の6例, 第28回関東臨床細胞学会学術集会, 平成26.9.13, 沼津.
目黒史織・鈴木誠・新井一守・室博之(病理診断科), タモキシフェン療法中の子宮内膜ポリープ状病変の一例, 第248回静岡県病理医会, 平成26.10.18, 静岡.
室博之(病理診断科), EBV関連リンパ増殖症の一例;81歳男性, 第248回静岡県病理医会, 平成26.10.18, 静岡.

平成25年度

荒川恵弥・山崎葉子・石川直史・遠藤亮和・岡本真幸・松下知夏・村井信夫・鈴木誠・新井一守・室博之(病理診断科)
「当院で経験した甲状腺髄様癌の5例」
日本臨床細胞学会静岡県支部 第34回春期学術集会,平成25.5.18,静岡.

後藤真奈・鈴木誠・新井一守・室博之(病理診断科)・長谷川洋敬(富士脳研病院)
「頭蓋底腫瘍の一例」
第244回静岡県病理医会,平成25.6.22,掛川.
鈴木誠 (病理診断科)・常泉道子(乳腺外科)
「乳腺metaplastic carcinomaの一例」
第65回静岡県乳癌研究会,平成25.7.27,静岡

~平成24年度

室 博之、鈴木 誠、新井一守、大場範行: マンノース受容体(CD206)の肝内分布についての免疫組織学的研究、ヒト肝を対象として. 第93回日本病理学会総会、2004年6月、札幌
鈴木 誠、室 博之、新井一守、大場範行: 自然退縮をきたした肝細胞癌の1切除例. 第95回日
本病理学会総会、2006年5月、東京
山崎葉子、遠藤亮和、石川直史、荒川恵弥、古澤亜紀、鈴木誠、新井一守、室博之、腹水細胞診が有効であったBurkitt lymphoma の一例 第49回日本臨床細胞学会秋期大会、2010年11月、神戸
遠藤亮和、山崎葉子、荒川恵弥、石川直史、鈴木誠、新井一守、室博之、肺カルチノイド 4例の細胞学的、組織学的検討 第51回日本臨床細胞学会秋期大会、2012年11月、新潟

高度医療・先進医療への取組と将来構想(方向)

1.病理診断、とくに組織診断について

病理組織診断は、様々な疾患で起る組織や細胞の病変を顕微鏡で直接観察し、病気の確定診断を行う業務です。当科では、検体をパラフィンに包埋し、千分の数mmに薄切後、組織や細胞の成分を選択的に染色して、顕微鏡で観察しています。病理組織診断には以下のような特色があります。

  1. 病変部の組織や細胞を対象としているので技術的には、疾病の本態に係る蛋白質や遺伝子の大部分が分析できると考えられています。
  2. パラフィン包埋検体は、数十年間使用可能であり、一つの検体から数十~数百枚の顕微鏡標本が作れます。すなわち必要な時に新たな検査が追加できます。

2.高度医療・先進医療への取組と将来構想

1.病理診断結果検索システムの構築
開院以来の病理診断記録を、瞬時に検索できるパソコン・システムを構築し、パラフィン包埋検体の追加検査や悪性腫瘍の再発と新規発生との区別などに活用しています。

2.医療の進歩に対応できる病理組織検体処理の実施
平成13年4月から、固定法の改良などによってパラフィン包埋検体が、蛋白抗原に対する免疫染色とともに遺伝子検査にも適したものになり、将来、遺伝子の追加検査も行えるようになりました。なお、免疫染色に対しては、平成8年に固定条件を改め、すでに浸潤性乳癌の抗体療法適応判定(Hercep test)などで優れた成果をあげています。

3.治療に直結した分子病理診断
遺伝子情報を元に、個人の体質にあった「オーダーメードの医療」が提唱されています。悪性腫瘍では、個々の腫瘍の形質に対応した治療方法が続々と研究開発されており、乳癌、悪性リンパ腫、消化管肉腫(GIST)に対する新しい治療方法が、本院でも行われています。この場合、腫瘍細胞の形質を免疫染色によって分析し、この結果をもって治療方法が決定されています。当科でも、乳癌の Hercep test、ホルモンレセプター染色やKi-67染色、悪性リンパ腫の CD20染色、消化管肉腫(GIST)の c-kit染色を実施しております。さらに、平成20年からは、肺癌の EGFR遺伝子変異の報告(遺伝子の解析は外注)を実施し、平成 21年からは、大腸癌の EGFR染色を行っております。 さらに、平成23年からは、進行胃癌に対する分子標的治療のためのHercep test、平成 24年からは、肺癌に対する ALK免疫染色も開始しました。一方、細胞診に関しても、平成22年より、子宮頚部検体の判定にベセスダシステムを導入しました。このシステムは、世界基準の判定法で、子宮頚癌の発生に深く関わるヒトパピローマウイルス(HPV)の核酸同定検査(本院は検査施設認定)とも直結しております。こうした「オーダーメードの医療」は、おおいに発展が期待されており、今後は遺伝子検査の院内実施にむけ、関係部門と協力し積極的に取り組んでいきたいと考えています。

地域医療への貢献実績・地域医師への希望

他院からの病理検体の診断:市内開業医を含め他施設からの組織検体の診断と病理標本のコンサルテーションを行っています。