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部門案内

理学療法

最終更新日:2018年12月11日
(PT:Physical Therapy)

スタッフ紹介

稲員 惠美理学療法士
北村 憲一理学療法士
鈴木 暁理学療法士
名倉 広絵理学療法士
北向 美香理学療法士

業務内容:理学療法とは何するところ?

理学療法とはリハビリテーションのひとつです。当院では主に運動障害および呼吸障害に対して理学療法を行っています。運動障害に対して「首座り」「寝返り」「ずり這い」「起き上がり」「這い這い」「お座り」「歩行」などの練習を行い、より高い姿勢を獲得する援助をします。同時にカーシートや車椅子、自宅で使用する椅子などの環境を整え、本人やご家族がより生活しやすくなるよう援助します。呼吸障害に対しては直接的に咳や呼吸を手伝う事で呼吸を楽にしたり、いろいろな姿勢を取り安くする事で呼吸を楽にします。大人との大きな違いは、こどもは発達の途中である事です。将来の事を見据えながら長期的な視点で関わっています。

当院では様々な特殊疾患の症状に応じ、病気が診断される前から必要に応じて発達援助や正しい運動方法の練習など、超早期のリハビリテーションを行っています。こどもだけでなく、こどもを取り巻く環境=家族ごと援助することが大切と考え、具体的な家族での過ごし方(抱っこの仕方、食事の与え方、寝かせる姿勢、遊び方)や、治療のための練習の仕方をわかりやすく伝達するように努めています。

また、当院の高度医療の発達に伴い理学療法の内容も拡大し変化しています。たとえば低出生体重(NICU)や、外傷・重症呼吸器感染(PICU)、心臓手術(CCU)の人工呼吸器管理中に肺に痰が溜まったり、空気が入りにくくなることがあります。このような肺の状態を改善するために特殊な専門技術を使って痰を出し、また、空気の入りを維持改善させるための姿勢の工夫を行っています。

主な業務内容

発達援助

未熟児・ダウン症児、発達遅滞のある児などに入院中から定期的に運動発達の評価と援助を行っています。関節や筋肉が硬くないか、柔らかすぎないかなどの発達状況をみて姿勢、抱き方、遊び方、ミルクの飲ませ方、運動発達の促し方を助言します。早い場合は保育器の中にいる時から対象になります。

運動障害の治療

運動発達の促進、筋力強化、関節の運動などを通して運動の学習を行います。必要に応じて「車椅子」や「姿勢保持具」、特殊な靴などを作成します。脳性麻痺、てんかん、脳血管障害などの脳性障害、二分脊椎のお子さん等が主に対象となります。多くの場合は退院後、地元の療育センターへ紹介します。

呼吸嚥下指導

食べるために必要な姿勢が保てなかったり、呼吸のタイミングが悪いと食べるときにむせたり、嫌がったりします。食べるための姿勢や抱き方、食事介助の仕方、口の運動の訓練等を行います。

手術後のリハビリテーション

整形外科、外科、脳外科の手術後の運動機能回復や摂食機能の回復に対して介入しています。

呼吸理学療法

新生児・未熟児、手術後、重症心身障害児などが対象です。無気肺(肺のある部分に空気が入らない状態)や咳が弱い等で痰がたまって自力で出せない時、気道狭窄緒などの状態に対し、手で直接操作を加えて改善したり、IPVやMI-Eなど痰を出す手伝いをする機械を使用したり、うつぶせ等の姿勢を治療に用いています。

内科疾患

糖尿病、肥満などに対し、入院治療の一環として午前、午後に一定のカロリー消費のため、自転車エルゴメーター等を使用した自主トレの設定を行っています。

廃用性運動障害

ネフローゼ、白血病の治療などにより長期の安静を強いられた事で筋力低下を認めた児に対して、ゲーム等を使用してモチベーションを引き出しながら運動療法を行っています。