免疫アレルギー科 疾患・治療
主な対象疾患
アレルギー 疾患
| アトピー性皮膚炎 | 適切な管理のためには、十分なスキンケアとステロイド軟膏の外用が必要です。重症アトピー性皮膚炎には、教育入院をお勧めします。 |
|---|---|
| 気管支喘息 | 喘息の管理には喘息日誌のほか、ACT、呼吸機能検査、呼気NO検査も活用しています。 重症乳児喘息には補助具を用いて効果が強く、副作用の少ない吸入ステロイド薬を使用します。年齢及び重症度によっては生物学的製剤(ゾレア、ヌーカラ)による治療も行っています。 |
| 即時型食物アレルギー | 食物アレルギーの診断には、日帰り食物負荷試験をお勧めしています。難治性の食物アレルギーには急速減感作療法を実施しています。除去食については、栄養士による栄養指導をを受けられます。 |
| 新生児・乳児消化管 アレルギー |
新生児・乳児消化管牛アレルギーの診断には漸増食物負荷試験が有用です。アレルゲン特異的リンパ球刺激試験(ALST)も役立ちます。 |
| アレルギー性鼻炎 | スギ花粉症、ダニによるアレルギー性鼻炎(いずれも5歳以上が対象)に対しては、舌下免疫療法も実施しています。 |
免疫疾患
| 先天性免疫不全症 (SCID・無γグロブリン血症・CVID など) |
免疫不全症は骨髄移植や免疫グロブリン補充療法により治療します。診断のための遺伝子検査も行っています。 |
|---|---|
| 若年性特発性関節炎(JIA) | 治療抵抗性JIAにはアクテムラ、ヒュミラ、オレンシア、イラリスなどの生物学的製剤も使用しています。 |
| 全身性エリテマトージス(SLE) 皮膚筋炎 大動脈炎症候群 |
重症膠原病患者には、セルセプトやプラケニル、シクロフォスファミド少量パルスなど最新の治療を実施しています。 |
| 慢性炎症性腸疾患 (クローン病・潰瘍性大腸炎) |
難治例クローン病には抗TNF-α抗体による治療も実施しています。 重症難治潰瘍性大腸炎には外科治療もお勧めしています。 |
| 川崎病(KD) | 難治性川崎病には各科の協力を得て、ステロイドや生物学的製剤、血漿交換を含む強力な治療を実施しています。 |
| 周期性発熱症候群 自己炎症性疾患 |
PFAPA症候群、家族性地中海熱などの診療を行っています。難治例ではイラリスなどの生物学的製剤による治療も可能です。診断のための遺伝子検査も行っています。 |
主な検査と治療
1. 特色のある検査
アレルゲン特異的 リンパ球刺激試験
| 目的 | 遅延型・細胞依存性アレルギー検査 |
|---|---|
| 意義 | 新生児乳児消化管アレルギーの診断に有用です。 |
パッチテスト
| 目的 | 遅延型アレルギー検査 |
|---|---|
| 意義 | 米、小麦、大豆に対する遅延型食物アレルギーの診断に有用です。 |
食物負荷テスト
| 目的 | 除去食の決定 |
|---|---|
| 意義 |
|
1.プリックテスト / 2.皮内テスト
| 目的 | 即時型アレルギー検査 |
|---|---|
| 意義 | IgE-RAST陰性でもこれらの検査で陽性になることがあります。 |
2. 一般的な検査
アレルギー
| 目的 | IgE,IgE-RAST検査、呼吸機能検査、ピークフロー、呼気NO2 |
|---|---|
| 意義 | アレルギー疾患の診断のために一般的に行われている検査です。 |
免疫
| 目的 | 生検(リンパ節、肝臓、筋肉、皮膚、粘膜)、シンチグラフィー、CT、MRI、超音波検査、内視鏡検査、注腸造影 |
|---|---|
| 意義 | 免疫疾患や膠原病の診断に必要な検査です。 |
【こども向け】びょうきのせつめい
食物(しょくもつ)アレルギー
本当は体にとってよい食べ物を、免疫(めんえき)がまちがえて“危ないもの”だと思って反応してしまう病気です。じんましんが出てかゆくなったり、おなかが痛くなることが多いです。とても重いと、『アナフィラキシー』というきけんな症状が出ることもあります。
気管支(きかんし)ぜん息
アレルギーの原因になるほこりやダニなどを吸いこむと、体がまちがえて強く反応してしまい、気管支(きかんし)がせまくなる病気です。せきが出たり、息がゼーゼーして苦しくなります。
若年性特発性関節炎(じゃくねんせい とっぱつせい かんせつえん)
免疫(めんえき)がまちがって自分の体を攻撃(こうげき)してしまい、関節(かんせつ)がはれていたくなる病気です。しっかり治療することで、関節のいたみや動かしにくさを防ぐことができます。
潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)
免疫(めんえき)の働きが間違えて自分の腸(ちょう)を攻撃(こうげき)してしまう病気です。腹痛(ふくつう)、下痢(げり)、血便(けつべん)で始まり、放っておくとどんどんひどくなってしまいます。血の出る量が多くなると貧血(ひんけつ)になります。
原発性免疫不全症(げんぱつせいめんえきふぜん)
生まれつき免疫(めんえき)の働きが弱い病気です。白血球(はっけっきゅう)の数や機能(きのう)の異常(いじょう)によって起きるものが多いです。細菌(さいきん)やウイルスが簡単(かんたん)に体の中に入ってくるため、感染症(かんせんしょう)にかかりやすくなります。

