ごあいさつ
静岡県立こども病院心臓血管外科ホームページにようこそ。
2007年6月、小児循環器センターがオープンしました。今度のセンターは、“専属医師を配置した小児循環器集中治療ユニット(CCU)”と“世界中とIT連携が可能なネット会議室”を備え、広域連携を可能にする体制(ハード)を整えました。しかし私どもは、技術革新によるハードが進む現在だからこそ、今まで以上に大切にしなければならないものがあると考えています。
人間として、医師としての基本姿勢(ソフト)です。私どもの変わらない基本姿勢を再掲させていただきます。
1.「断らない」 | 病気や治療についてのどんな相談も、断らない。 |
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2.「気持ちに応える」 | 患者・ご家族さまの、家族のように思っている子供たちを紹介してくれた先生方の、セカンド・オピニオンに送り出してくれた先生方…等々の、気持ちに応える。 |
3.「共有」 | 個人情報であることの意識を忘れずに、病気の状態や治療方針は患者・ご家族さまと、共有する。 |
4.「公開」 | 個人情報とならない治療成績や治療に関する情報は、公開する。 |
5.「連携・啓蒙・教育」 | より良い医療と医療環境を目指して、幅広く連携・啓蒙に邁進するとともに、次世代の小児循環器専門医を育てる努力を惜しまない。 |
小児循環器病治療専門集団である静岡県立こども病院:循環器-心臓血管外科グループは、小児循環器センターによりさらに一歩前に進みます。
「あきらめないで、何でも相談してください。」
副院長 兼 循環器センター長 田中 靖彦
「あきらめないで、何でも相談してください。」
副院長 兼 循環器センター長 田中 靖彦
肺動脈形成
当科では、肺動脈形成術の中でも、特に**主要大動脈肺動脈側副血行路(MAPCA)に対する肺動脈統合手術(Unifocalization)**を積極的に行っております。
2020年から2025年の間に22例の患児に本術式を施行しており、肺動脈閉鎖兼心室中隔欠損(VSD)にMAPCAを合併した複雑心疾患の患者さんが、全国各地から当院に紹介されています。
当科の治療方針は、できる限り乳児期に一期的な肺動脈統合(Unifocalization)を行い、可能であれば同時にVSD閉鎖を含む心内修復術を実施することで、チアノーゼの早期是正を目指す点にあります。
また、家族性末梢肺動脈狭窄症に対しても、積極的に肺動脈形成術を行っており、こちらも他府県から多くのご紹介をいただいています。
2020年から2025年の間に22例の患児に本術式を施行しており、肺動脈閉鎖兼心室中隔欠損(VSD)にMAPCAを合併した複雑心疾患の患者さんが、全国各地から当院に紹介されています。
当科の治療方針は、できる限り乳児期に一期的な肺動脈統合(Unifocalization)を行い、可能であれば同時にVSD閉鎖を含む心内修復術を実施することで、チアノーゼの早期是正を目指す点にあります。
また、家族性末梢肺動脈狭窄症に対しても、積極的に肺動脈形成術を行っており、こちらも他府県から多くのご紹介をいただいています。
大動脈弁形成
当科では、大動脈弁形成術を2020年から2025年の間に43例に実施しており、弁置換やRoss手術ではなく、成長を見据えて自己弁を温存する弁形成術を積極的に採用している点が特徴です。
弁尖短縮を伴う大動脈弁狭窄症に対しても、自己心膜を用いた補填による弁形成術を行い、将来的な弁置換やRoss手術の時期をできる限り遅らせることを目指しています。また、症例に応じては全弁尖を自己心膜で再建する弁尖置換術を、低年齢児においても実施しています。
手術症例の内訳は以下の通りです:
手術時の**年齢および体重の平均(±標準偏差)**は以下の通りです:
このうち、新生児が3例、3か月未満が4例、1歳未満が5例を占めており、乳児・幼児に対する繊細な手術にも対応しています。
将来的な成長や再手術の可能性を考慮した上で、長期的な機能温存と生活の質の向上を目指す治療方針が当科の大きな特徴です。
弁尖短縮を伴う大動脈弁狭窄症に対しても、自己心膜を用いた補填による弁形成術を行い、将来的な弁置換やRoss手術の時期をできる限り遅らせることを目指しています。また、症例に応じては全弁尖を自己心膜で再建する弁尖置換術を、低年齢児においても実施しています。
手術症例の内訳は以下の通りです:
- 大動脈弁狭窄症:24例
- 大動脈弁閉鎖不全症:19例
手術時の**年齢および体重の平均(±標準偏差)**は以下の通りです:
- 年齢:4.6 ± 4.5歳
- 体重:15 ± 13kg
このうち、新生児が3例、3か月未満が4例、1歳未満が5例を占めており、乳児・幼児に対する繊細な手術にも対応しています。
将来的な成長や再手術の可能性を考慮した上で、長期的な機能温存と生活の質の向上を目指す治療方針が当科の大きな特徴です。
病院長 坂本喜三郎
卒業年次
1985年卒
専門分野・資格
外科専門医
心臓血管外科専門医
心臓血管外科指導医
卒業年次
1985年卒
専門分野・資格
外科専門医
心臓血管外科専門医
心臓血管外科指導医
科長 廣瀬 圭一
卒業年次
1995年卒 医学博士
専門分野・資格
・心臓血管外科修練指導医
・心臓血管外科専門医
・外科専門医・指導医
・EVLT指導医
・静岡県立病院機構リサーチサポートセンター 研究員 臨床研究部 上級研究員
・浜松医科大学心臓血管外科 客員教授
卒業年次
1995年卒 医学博士
専門分野・資格
・心臓血管外科修練指導医
・心臓血管外科専門医
・外科専門医・指導医
・EVLT指導医
・静岡県立病院機構リサーチサポートセンター 研究員 臨床研究部 上級研究員
・浜松医科大学心臓血管外科 客員教授
医長 太田 教隆
卒業年次
1997年卒 医学博士
専門分野・資格
・外科専門医・指導医
・心臓血管外科専門医・修練指導医
・臨床研修指導医
・浅大腿動脈ステントグラフト実施医
・腹部ステントグラフト実施医
・下肢静脈瘤血管内治療指導医
卒業年次
1997年卒 医学博士
専門分野・資格
・外科専門医・指導医
・心臓血管外科専門医・修練指導医
・臨床研修指導医
・浅大腿動脈ステントグラフト実施医
・腹部ステントグラフト実施医
・下肢静脈瘤血管内治療指導医
医長 伊藤 弘毅
卒業年次
2005年卒
専門分野・資格
・外科専門医
・心臓血管外科専門医
・小児用補助人工心臓実施施設・実施医
・ECFMG certification
卒業年次
2005年卒
専門分野・資格
・外科専門医
・心臓血管外科専門医
・小児用補助人工心臓実施施設・実施医
・ECFMG certification
医長 五十嵐 仁
卒業年次
2008年卒
専門分野・資格
・外科専門医
・心臓血管外科専門医
・集中治療専門医
卒業年次
2008年卒
専門分野・資格
・外科専門医
・心臓血管外科専門医
・集中治療専門医
医長 中村 悠治
卒業年次
2014年卒
専門分野・資格
・外科専門医
・心臓血管外科専門医
卒業年次
2014年卒
専門分野・資格
・外科専門医
・心臓血管外科専門医
副医長 前田 登史
卒業年次
2015年卒
専門分野・資格
・外科専門医
卒業年次
2015年卒
専門分野・資格
・外科専門医
副医長 渡部 聖人
卒業年次
2017年卒
専門分野・資格
・外科専門医
卒業年次
2017年卒
専門分野・資格
・外科専門医
副医長 菅藤 禎三
卒業年次
2018年卒
専門分野・資格
・外科専門医
卒業年次
2018年卒
専門分野・資格
・外科専門医
関連医師 猪飼 秋夫
卒業年次
1988年卒
専門分野・資格
静岡県立総合病院 リサーチサポートセンター 臨床研究部 肺循環動態研究部長
岩手医科大学 心臓血管外科 客員教授
京都大学 心臓血管外科 非常勤講師
心臓血管外科専門医 修練指導者
外科専門医 外科学会指導医
静岡県医学奨学生 キャリアコーディネーター
卒業年次
1988年卒
専門分野・資格
静岡県立総合病院 リサーチサポートセンター 臨床研究部 肺循環動態研究部長
岩手医科大学 心臓血管外科 客員教授
京都大学 心臓血管外科 非常勤講師
心臓血管外科専門医 修練指導者
外科専門医 外科学会指導医
静岡県医学奨学生 キャリアコーディネーター