看護のプロになるために
1.クリニカルラダー
当院は、看護部理念のもと、患者と暮らしを支えるための質の高い看護実践能力の向上やキャリア開発に役立てることを目的にクリニカルラダーシステムを取り入れ、クリニカルラダーに基づく教育・研修体制をとっています。5段階にレベルを設定し、看護師個人の実践能力の自己評価・自己研鑽ツールと看護部組織の人材育成・教育支援ツールとして、活用できるように作られています。クリニカルラダーでは、当院看護師に求められる能力特性(コンピテンシー)を、I.看護実践能力:「ニーズをとらえる力」「ケアする力」「協働する力」「意思決定を支える力」、II.組織的役割遂行能力:「倫理」「管理」、III.自己教育・研究能力:「自己研鑽/研究/教育・指導」と設定しています。
2.研修スケジュール
レベルIに 挑戦 | レベルIIに 挑戦 | レベルIIIに 挑戦 | レベルIVに 挑戦 | レベルVに 挑戦 | |
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4月 | 新規採用者多職種 合同 オリエンテーション 集合研修I フィジカル1含む 夜勤シャドー | チューター導入研修 | |||
5月 | 集合研修 | 既卒者フォロー研修 | |||
6月 | 集合研修 医療安全 抗癌剤 感染対策 認知症看護 フィジカルアセスメントII 創傷ケア | リーダーシップI | 研究2年コース1 | フィジカル アセスメント VI | |
7月 | 新人フォロー研修 多重業務 | フィジカルアセスメントIII | チューターフォロー研修 がん看護(基礎1) | リーダーシップIII | |
8月 | 看護過程II | 倫理II | 担当実地指導者フォロー研修 研究2年コース2 | ||
9月 | 入退院支援II | 入退院支援II がん看護(基礎2) | 看護過程IV「意思決定支援」 | フィジカルアセスメントVI 中間発表会 | |
10月 | 新人フォロー研修 | 看護過程II発表会 | フィジカルアセスメントIV 看護研究の基礎1 | 研究2年コース3 がん看護(応用1) | |
11月 | BLS研修 緊急時の対応 | 入退院支援III研修 | 入退院支援III研修 倫理III | ||
12月 | 接遇 看護過程I | 看護過程III「看護を語る」 看護研究の基礎2 | がん看護(応用2) 研究2年コース4中間発表会 フィジカルアセスメントV | ||
2月 | 静脈注射研修 | 看護過程IV発表会 研究2年コース5 | リーダーシップIII発表会 フィジカルVI発表会 | ||
3月 | 新人1年の振り返り | 新人看護職員教育担当・担当実地指導者研修 |
3.看護研究支援
患者さんの満足を得られる質の高い看護を継続的に提供するためには、日々の業務をこなすだけでなく、自分自身が提供している看護を客観的に見直し、質を向上させていく必要があります。そのため、看護研究に意欲のあるスタッフに対し、研究支援を行っています。
4.エキスパートナース制度
エキスパートナース制度は、専門分野において必要な知識や技術を有し、患者さんへの質の高い看護を提供でき、各領域のチームの一員として部署を横断的に活動する看護師を育成する制度です。
現在、「がん薬物療法」「がん看護/緩和ケア」「がん看護/乳がん看護」「創傷管理」「感染管理」
「認知症看護」「院内迅速対応ケア」の7つの領域でエキスパートナースを育成しています。各領域の計画に沿って1年間の研修を行いエキスパートナースとなります。
現在、「がん薬物療法」「がん看護/緩和ケア」「がん看護/乳がん看護」「創傷管理」「感染管理」
「認知症看護」「院内迅速対応ケア」の7つの領域でエキスパートナースを育成しています。各領域の計画に沿って1年間の研修を行いエキスパートナースとなります。
5.既卒採用者支援体制
経験のある既卒看護職員は、経験者として即戦力を職場から期待されています。しかし、新たな職場環境では、ルールの違いなどから戸惑い、ストレスや不安を感じることが多いため無理なく職場に適応できる支援が必要です。なんでも相談できるサポートナースがつきます。部署の教育は、経験を考慮してスケジュールを調整します。クリニカルラダー評価は、部署の看護師長と相談しスタートのラダーレベルを決めています。