グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



診療科

障害児の外科

最終更新日:2015年4月24日

喉頭気管分離手術、胃瘻、腹腔鏡下噴門形成術
-重症心身障害児の在宅療養に向けての外科的サポート-

重症心身障害児は中枢性、閉塞性、拘束性呼吸障害などがあり、これらが複雑に絡み合って嚥下障害による誤嚥性肺炎を繰り返し、慢性的な呼吸不全状態となることが問題となります。これら呼吸障害は、患児や看護を行なう者の日常生活だけでなく、患児の予後にも影響してきます。


これまで、重症心身障害児の嚥下障害に対して、栄養管理の面からは、保存的治療である経鼻胃管やEDチューブを用いて管理し、それでも改善しない場合には胃瘻・腸瘻さらには噴門形成術を行なってきました。また、呼吸管理の面からは、抜管困難症となった患児に対して気管切開術を行なってきました。
しかしこれまでの方法では嚥下機能そのものの改善は期待できず、唾液の誤嚥は続き、気管内吸引は1日に100回を超える児も存在し、管理には患者、家族などの看護面でも非常に負担となっていました。

唾液の流入・胃液の逆流に対する誤嚥防止手術のフロー

そこで当院では、これまで行なってきた手術で改善が見られない患児に対して、2004年12月より誤嚥防止手術である気道・食道分離手術を導入しました。

2005年までは食道と気管の吻合を行っていましたが、現在は術後の回復がより早くて安全な喉頭気管分離術のみを行う術式に変更し合併症はみられていません。また最近では、噴門形成・胃瘻のほぼ全例が腹腔鏡手術で行われています。

PDFファイルをご覧になるためには、AdobeReader®(別ウィンドウで開きます) が必要です。パソコンにインストールされていない方は右のアイコンをクリックしてダウンロードしてください。



  • 部門紹介
  • 採用情報