グローバルナビゲーションへ

本文へ

フッターへ


腎臓内科 疾患・治療


主な対象疾患

小児腎疾患すべて

1) 学校検尿(学校腎臓病検診)の三次健診・精密検査

毎年春に学校で行われる学校検尿は慢性腎炎をはじめとした腎臓病を早期に発見する貴重な機会です。静岡県内のほとんどの学校では統一したアルゴリズムを採用しており、学校検尿で2回陽性となった方はまずかかりつけ医などお近くの医療機関を受診して診察・検査を受けます。
高度の蛋白尿や尿糖陽性の場合は早めの対応が必要なことがありますので1回の異常で学校から連絡がいくことがありますが、その際もまずは早めにお近くの医療機関を受診してください。
専門医での受診が必要と判断された患者さんを当院にご紹介していただいています。
静岡市内だけでなく、県内すべての地域から患者さんを受け入れています。
【検尿のコツ】
腎臓病の診断に蛋白尿の評価はとても大切です。せっかく学校を休んで来院したのに偽陽性ではもったいない!
ぜひ、以下の注意点をよく読んでみてください。
  1. 前日よるは大量のビタミンC(ジュースや果物)を摂取を控えてください。
  2. お風呂で体を洗い、寝る直前にトイレで完全に排尿します。
  3. あさ起きたらすぐトイレで採尿します。
  4. 出始めの尿はすてて、途中の尿(中間尿といいます)をとって検査に出します。

図は九州学校検診協議会腎臓専門委員会の許可を得て、一部改変して掲載しています

2) 慢性糸球体腎炎

学校検尿等で血尿、蛋白尿を指摘された場合の多くは腎炎が疑われます。腎炎と一言でいってもIgA腎症(あいじーえーじんしょう)、紫斑病性腎炎(IgA血管炎に伴う腎症)、膜性腎症、C3腎症(しーすりーじんしょう)、ループス腎炎など多くの種類があります。

経過や血液検査でおおよその予測ができることもありますが、腎生検(腎臓に針を刺して一部を採取し、顕微鏡で観察する検査)をしないと診断できないことが多いです。
腎生検は5日間程度の入院で検査をします。腎生検の結果を踏まえて入院または外来で治療を行うかどうかを判断します。

入院治療の場合は3週間程度の入院になることが多いです。

生検のイメージ(当院では手術室で鎮静・鎮痛薬を使用して行います)

3) ネフローゼ症候群

腎臓から大量の蛋白質が漏れ出てしまう病気をネフローゼ症候群といい、特に血尿を伴わないものを特発性ネフローゼ症候群といいます。
2,3歳くらいから成人まで幅広い年代で発症しますが、特に小児期に発症する場合はステロイド治療がよく効くタイプが9割を占めます。
初発の患者さんはまず定型的に4週間のステロイド治療を行い、症状が改善しない場合(これをステロイド抵抗性ネフローゼ症候群といいます)は腎生検を行って、治療を再検討します。
初発で、ステロイドがよく効くタイプ(ステロイド感受性)であれば通常5週間程度の入院見込みですが、ステロイド抵抗性の場合はさらに長くなります。 ステロイド感受性であっても、治療後に再発することが多く、免疫抑制薬を併用します。

ネフローゼ症候群はしばしば長期入院を要することがありますが、当科は2014年にリツキシマブ(商品名リツキサン)が難治性ネフローゼ症候群に対して承認・保険収載されて以降積極的に使用をしており、再発による入院患者数は減少し、ネフローゼ症候群全体での平均在院日数も7日を下回るようになってきています。

グラフはネフローゼ症候群再発およびリツキシマブ投与数の推移です。
2014年以降リツキシマブ投与数が増加し、再発での入院数が減少しているのがわかります。

4) 慢性腎臓病・慢性腎不全、先天性腎疾患

小児の慢性腎臓病・慢性腎不全の多くは先天性腎疾患が原因といわれています。
患者さんの症状、年齢、家族歴などを参考に、いろいろな画像検査(超音波検査、CT/MRI、核医学検査など)や血液検査、尿検査、腎生検、遺伝子検査などを組み合わせて診断、治療を行っています。遺伝子検査は健康保険でカバーされているものに加え、大学等の研究機関とも連携して行っております。
手術が必要とな患者さんについては泌尿器科にお願いしていますが、術後も内科的な治療が必要な患者さんについては引き続き当科でも並行して診療にあたることもあります。
末期腎不全に対しては、腹膜透析、(生体/献腎)腎移植、血液透析もしくは保存的腎臓療法といった治療を選べるように情報提供、関係機関との調整を行います。
乳児期から腹膜透析の診療も対応可能ですが、献腎移植、維持血液透析は他の医療機関にお願いしています。生体腎移植は2019年以降中断しておりますが、再開を目指しております。腎移植後の患者さんの診療(免疫抑制薬の調整や拒絶反応の診断・治療)は当院で可能です。

5) 急性腎不全、急性血液浄化療法

O-157を代表とする病原性大腸菌による溶血性尿毒症症候群をはじめ、敗血症、術後など様々原因による急性腎不全に対して診療を行っております。 急性血液浄化療法(持続血液ろ過透析:CHDF)は集中治療科、新生児科などと協力をして極低出生体重児から対応可能です。
川崎病の血漿交換、潰瘍性大腸炎の顆粒球吸着療法(GCAP)、劇症肝不全に対する血漿交換療法、新生児高アンモニア血症など腎疾患以外の適応での急性血液浄化療法も受け持っております。

6) 夜尿症

たかがおねしょ、と思われる方もいると思いますが、おねしょ(夜尿症)が子どもの自尊心に与える影響は意外と大きいという研究報告もあります。
とはいえ、夜尿症に有効とされる薬が販売され、インターネット通販で夜尿アラームが購入できるようになり、ガイドラインが整備されてもおねしょが治るまでには時間がかかるのが現状です。
お子さんが「今日おねしょしなかったよ」と笑顔で朝を迎えられるまで、患者さんとご家族をサポートしていきます。

【こども向け】びょうきのせつめい

ネフローゼ症候群(しょうこうぐん)

腎臓(じんぞう)でつくるおしっこ(尿:にょう)に、大事な蛋白(たんぱく)がたくさんもれてしまいます。体が重くなったり、お腹が痛くなったりします。早く蛋白尿(たんぱくにょう)に気づくことが大切です。

慢性腎炎(まんせいじんえん)(紫斑病性腎炎:しはんびょうせいじんえん、IgA腎症、C3腎症)

腎臓に炎症(えんしょう)が起こり、おしっこに蛋白(たんぱく)や血(ち)がもれてしまう病気です。赤いおしっこが出ることもあります。治療(ちりょう)を続けないと、腎不全(じんふぜん)になることがあるので、しっかり治すことが大切です。

腎不全(じんふぜん)

腎不全(じんふぜん)は、腎臓がおしっこをじゅうぶんに作れなくなり、体の中にいらないものがたまってしまう状態(じょうたい)です。ぐあいが悪くなるので入院が必要です。腎臓のはたらきがとても弱くなると、腹膜透析(ふくまくとうせき)や血液透析(けつえきとうせき)、腎移植(じんいしょく)などの治療が必要になります。
  1. ホーム
  2.  >  診療科
  3.  >  腎臓内科
  4.  >  腎臓内科 疾患・治療