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形成外科 疾患・治療


主な対象疾患

口唇口蓋裂
頭蓋縫合早期癒合症 矢状縫合早期癒合症、冠状縫合早期癒合症、クルーゾン症候群、アペール症候群、ファイファー症候群、アントレー・ビクスラー症候群など
頭蓋顔面裂 正中裂、斜顔裂、横顔面裂、巨口症、トリーチャ・コリンズ症候群、ゴールデンハー症候群など
顎変形症 上顎前突症・下顎前突症・開咬症・非対称症・ 下顎後退症(小下顎症)
顔面非対称 第一・第二鰓弓症候群、ゴールデンハー症候群、ロンバーグ症候群など
顔面外傷 顔面骨骨折(上顎骨骨折、下顎骨骨折、鼻骨骨折など)、顔面軟部組織損傷
顔面神経麻痺 メビウス症候群、第一・第二鰓弓症候群、片側下口唇麻痺など
眼窩の異常 眼窩位置異常、眼窩離開など
眼瞼の異常 眼瞼下垂、眼裂狭小症、睫毛内反など
鼻の変形 斜鼻変形、鞍鼻変形、唇裂術後外鼻変形など
耳介の変形 埋没耳、小耳症、無耳症、絞扼耳、立ち耳、折れ耳、スタール耳、耳垂裂、副耳など
手足の先天異常や変形 多母指、合指(趾)症、多指(趾)症、裂手、裂足など
体幹部の異常 臍ヘルニア、臍欠損、漏斗胸、ポーランド症候群など
血管腫・血管奇形 乳児血管腫、単純性血管腫、動静脈奇形など
やけど 新鮮熱傷、熱傷後瘢痕拘縮
腫瘍 巨大色素性母斑、皮膚・皮下腫瘍、軟部組織腫瘍、異所性蒙古斑
瘢痕拘縮、きずあとの形成

1. 唇裂・口蓋裂

口唇裂・口蓋裂は500人から600人に1人位の割合で生まれてくるといわれている先天性の異常でまだはっきりとした原因はわかっていません。こども病院では口蓋裂診療班によるチーム医療で、生まれた時の哺乳から成長に伴って生じる歯の噛み合わせ、言葉、唇や鼻の変形の問題を成長が終わる時期まで経過を追って治療しています。

左唇顎口蓋裂 手術前

3歳時

左唇顎口蓋裂 手術前

10歳時

舌裏面の小帯が生まれつき短縮していると舌の動きが制限されるため、哺乳や言葉に障害が出ることがあります。下口唇を超えるところまで舌を前に出せないお子さんでは手術治療の適応があります。

舌小帯短縮症

舌を前に出すと尖端がくびれる

2. 手足の先天異常や変形

手足の先天異常は1000人に1人位の割合で生まれてくるといわれている先天性の異常で口唇裂などと同様まだはっきりとした原因はわかっていません。指ができてくる時に重複した多指(趾)症や指の分離が起きなかった合指(趾)症が最も多くみられます。

合指症

5歳(手術後4年)

左多合趾症

手術後2年

右 2-3 足趾合趾術前

手術後1年

左母指多指症

手術後2年

左母指多指症

手術後2年

右外側列多趾症

手術後2年

3. 耳介

妊娠の2ヵ月から3ヵ月の時に6つの膨らみが頚の位置にできて、徐々に耳の形ができてきます。標準的な耳の形は縦横の比率が2:1と縦が長く、縦の長さは成人男性では65㎜前後、成人女性では60㎜程度とされています。 しかし、耳の形や大きさは人によりさまざまで、全く同じ顔の人がいないのと同様に全く同じ形耳の人もいないと言っても過言ではありません。

乳児の耳介は可塑性があるため、歯の矯正と同様に耳介も矯正治療ができる事がはっきりしてきました。耳の矯正治療は本人が嫌がって外そうとする手の動きができるようになる前の生後3ヵ月以内が最も効果的です。

副耳とスタール耳変形

手術後1年

瘻孔

40人から50 人にひとりは見られる頻度の高い疾患で、瘻孔の深さに個人差があり、一生問題を起こさない人も多いが、瘻孔が深い人では中に粥状物がたまるため臭いにおいがしたり、感染を起こすため手術治療の適応となります。

右耳前瘻孔

感染が疑われる右耳瘻孔

耳変形

折れ耳変形

手術後1年

埋没耳変形

手術後1年

耳垂裂

手術後1年

小耳症

手術後2年

耳の矯正治療

4. 体幹部の異常

体幹部でみられる異常のうち最も多いのは臍ヘルニアです。腹部は多くの筋組織で保護されていますが、お母さんのお腹の中にいる時に赤ちゃんはお母さんとへその緒でつながっていたため臍の部分が弱くなり、生後に泣いた時の腹圧で腸管などがでてくると臍ヘルニアになります。他の弱い部分としては足のつけ根があり、ここが膨らむとソケイヘルニア(脱腸)が生じます。
通常1年以内に筋組織がしっかりしてきて臍ヘルニアは自然によくなってきますが、3歳を過ぎて来ると自然改善する事はほとんどなくなってきます。たまに質問がありますが、へその緒の縛り方などで臍ヘルニアになったりならなかったりする事はありません。

生後2ヵ月

1歳時(自然改善)

5. 黒あざ、茶あざ、青あざ(母斑)など

あざの色はメラニン色素の深さや量で決まります。メラニン色素を作る細胞が深い位置にあって深い場所にメラニン色素が多くある場合は、蒙古斑のような青いあざになり、浅いところに多い場合は茶色なあざになり、浅いところから深い所まである場合には黒いあざになります。
お尻にある蒙古斑は成長するに従って徐々に目立たなくなりますが、同じ青いあざが顔や手足にある場合にはなかなか消えなかったり、場合によっては濃くなってきたりします。自然に消えないあざは本人やご家族の希望によりレーザーや手術治療を行うことがあります。
レーザー治療はレーザー光線でメラニン色素とメラニン色素を作る細胞を焼灼するため、青いあざには効果がありますが、茶色や黒色のあざでは目立つやけどの跡が残ることがあるので、あまり良い適応ではありません。あざはメラニン色素を作る細胞が増えていますので、紫外線などが当たる事により通常徐々に濃くなってきます。
生まれつきのあざが悪性化する事はほとんどないとされていますが、あまり大きなものや形が不整なものでは悪性化する事もありますので、注意が必要になります。 大きな母斑であっても皮膚の伸展性の良い乳幼児期から分割切除をする事で大きな傷跡を残す事なく形成する事ができる場合があります。

色素性母斑

手術後6年

前額部の母斑細胞性母斑

母斑を2回に分けて分割切除

膝の色素性母斑

植皮手術後3年

分割切除症例

6. 血管腫、リンパ管腫

一般的に赤くみえるあざを血管腫と呼んでいますが、血管の内皮細胞が増殖している乳児血管腫(苺状血管腫)と血管が拡張していたり、走行が異常であったりする血管奇形(単純性血管腫、海綿状血管腫など)に分けられます。苺状血管腫は生後1週間から1ヵ月以内に出現し徐々に大きくなってきますが、単純性血管腫、海綿状血管腫は生まれた直後からあって、血流量によって大きさや色は変化します。
苺状血管腫は通常 3 歳までに小さくなってくるので、急いで治療をする必要はありませんが、ある程度の大きさがあり増大傾向を示していたり、目を塞いでいるなど将来的に機能的な障害を残したり、顔面に醜状変形を残す可能性がある場合には飲み薬での治療を行う事があります。また、3歳をすぎても目立つ膨らみや赤さが残る場合は、手術による切除やレーザー治療を行う事があります。
真皮内の毛細血管が拡張した単純性血管腫ではレーザー治療の適応となりますが、皮下の太い静脈などが拡張した海綿状血管腫などではレーザー治療は難しく手術治療が必要となります。 その他には血管以外の脈管奇形にリンパ管腫があります。

上口唇苺状血管腫

膨らみが残るため切除

左中指苺状血管腫

赤さが目立つためレーザー治療

右頬単純性血管腫

色素レーザー2回照射後

前額部単純性血管腫

色素レーザー2回照射後

胸と右上肢の単純性血管腫

レーザー2回照射後

形成外科では倫理委員会の承認を受け、出血を繰り返していたり潰瘍を形成していたりする症例、機能的な障害や醜状変形を残す可能性が高い症例などに限り、血液腫瘍科と協力して乳児血管腫に対するプロプラノロール内服療法を行なっています。

右上眼瞼乳児血管腫(開瞼困難)

生後8ヵ月(内服開始4ヵ月)

右前腕の乳児血管腫

1歳時(内服治療後)

背中の乳児血管腫

3歳時(内服治療後2年)

7. やけど

手のひらのやけど

手術後4年

8. 傷あとの形成

足背のケロイド

手術後2年

その他の疾患

【こども向け】びょうきのせつめい

口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)

生まれたときにくちびるや口の中の上のほうがくっつかず、すきまができている病気です。話したり、食べ物をのみこむことが少しむずかしくなることもありますが、手術(しゅじゅつ)やことばの練習でよくなります。

血管腫(けっかんしゅ)

血の通りみちの「血管(けっかん)」がたくさん集まってできた、赤くなったところです。体のいろいろな場所(ばしょ)にできます。大きいときや目立つときには、レーザーという光のようなものを当てると色をうすくすることができます。

多指症(たししょう)

生まれつき指が多くできる病気です。合指症(ごうししょう)は、となりどうしの指がくっついてしまっている病気です。どちらも手の手術(しゅじゅつ)をして指を分けたり、形を整えたりすることで、見えかたや動かしかたがよくなります。
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