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お子さまのABO血液型の考え方について

最終更新日:2024年9月27日

血液型の検査の原則は、赤血球側を調べるオモテ検査と、血漿(けっしょう)側を調べるウラ検査を行い、両方の検査結果が同じ判定だった時にABO型を判定することになっています。
しかし、新生児~乳児期のお子さまに関しては、ウラ検査で検出する抗体がまだ十分に作られず、ウラ検査の判定が行えないことがあります。この時期に、治療に血液型が必要で検査する場合には、オモテ検査のみの判定で良いことになっています。
また、新生児期におこなわれるオモテ検査でも、大人と比べて3分の1程度の反応しか見られないため、小さく生まれたお子さまは、成長するまでオモテ検査の判定も出来ないことがあります。
その他、新生児期にはお母さまからお子さまに移行した抗体によっては、お子さま本来のABO血液型の血液製剤を使用することが出来ない時期もあります。そのような場合でも、こども病院では、その時のお子さまの状況にあった、より安全な血液製剤で準備させていただきます。
お子さまの血液型検査結果は、このようなことを考慮してご確認ください。

なお、正しく血液型の判定が出来ないという理由から、治療に必要でない場合で血液型を知りたい時は、お子さまの成長を待って検査されることをおすすめします。治療に必要でない場合の血液型検査は、自費扱いになりますこともご了承ください。


輸血